猫(マヤー)の独り言

吾輩は猫である、名前はまだ無いで始まる某作家の猫の末裔である?どの様な旅になるのやら楽しみ半分不安大なり

伊良部引退

2005年04月11日 21時57分46秒 | ニュース&時事問題
 昨年オフに阪神から戦力外通告を受けた伊良部が、同球団に引退会見の設定を申し込んでいたことが分かった。しかし、日程の調整がつかずに開かれることはなかった。今回の件で現役への未練を捨てて復帰の道を断念したことが明らかになったが、曲折を経た野球人生は幾分の寂しさを伴って終止符が打たれた。

良くも悪くも伊良部は存在感を示し、話題を提供してくれた。1993年に158キロの速球を記録し、ヤンキースに在籍したときも少なからず脚光を浴びた。03年には阪神の優勝に大きな役割を果たした。しかし、常に負のイメージもついて回った。順調のときはよかったが、いってみれば逆境に弱かった。オーナーと対立し、私生活が乱れ、最後はけがに泣いた。選手としての自己管理が幾分、欠けていたように思えてならない。

 それでもあえていうなら、伊良部の引退を惜しむ。それは異端の存在として観客を楽しませてくれた選手の退場だからだ。ファンは負を背景にした快投に喝采(かっさい)を送った。ヤンキースのオーナーから「太ったヒキガエル」と呼ばれ、自らは群がる報道陣を「イナゴ」とののしった男の引退会見を聞きたかった。(共同)




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