追憶のかけら

2008-10-01 | 
『追憶のかけら』貫井徳郎(文春文庫)

読み終わってから感想を書くのが普通だろうけど。
ページ数で85%を読み進めたところで、ひと言書きたくなった。

事故で愛妻を喪い、失意の只中にあるうだつの上がらない大学講師の松嶋は、物故作家の未発表手記を入手する。絶望を乗り越え、名を上げるために、物故作家の自殺の真相を究明しようと調査を開始するが、彼の行く手には得体の知れない悪意が横たわっていた。
二転三転する物語の結末は?著者の傑作巨編。
(文庫裏表紙のあらすじ)


いわゆる推理小説のジャンルに入るんだろう、謎解きが中心の進め方だから。

>物故作家の自殺の真相の未発表手記
の内容が終戦当時の臨場感もあって読み進んだんだけど、でも自殺の動機がイマイチぴんとこなくて、もやもやして仕方がない。仕方が無いと思いながら読み進むと、
松嶋は物故作家の自殺の真相を究明しようと調査を開始するが
そっかそっか、真相を解明してくれるのね、と読み進める。ところが、
松嶋の行く手には得体の知れない悪意が横たわっていた。二転三転する物語の結末は?
そうなんよ、真相の解明の際に松嶋が巻き込まれる事件も・・・動機がわからん。
推理小説としては成り立っても、どう考えても動機が・・・本当にすっきり読み終えることが出来るかな~・・・。

普段推理小説は、謎解きは諦めて素直に騙されるのを楽しむんだけど、今回はちょっと異例。
このモヤモヤを解消してくれれば、『最高!!』と賞賛する Vs 解消できなければ『この本は読むだけ無駄!!』の両極端の感想になることは必死。
まぁ、ある意味この時点で、ブログネタになった事に感謝しなくっちゃね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本古代史講座ノート その10 | トップ | 久し振りの奈良 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿