ヒーリング・即興作曲ピアニスト中谷幸代のありのまま気まぐれブログ

心のままに奏でたピアノ曲と共に、日々の気づきや感謝、祈りを綴っています。たまに育児奮闘記。二児の母

心のケアに紙とペンを

2011-03-19 01:43:15 | 【災害情報】
最近ずっと考えていました。

まだ個人的に救援物資も送れないし何ができるだろう…
私と同じように感じている人はたくさんいると思います。


私もこの間、今できる精一杯の気持ちでコンビニで募金をしたものの、
今月は病院にもたくさん行ったし少ししかできず心苦しく思っていたのですが、
そんなとき、テレビから今回の大地震に関して松山千春さんからの言葉が流れてきました。


『知恵がある奴は知恵を出そう
力がある奴は力を出そう
金がある奴は金を出そう
「自分は何にも出せないよ…」て奴は元気を出せ!』


感動しました。


確かに、適材適所があると思います。


しかも今回の災害はあまりに範囲も被害も大きいので、これからかなり長期の支援が必要になるだろうし、
その時々で自分にできる精一杯の支援をさせていただくことで支援もきっと一時的に滞ることなく循環するのではと思います。


そして、あまりに多くの方々が被災されているので、今後、食べ物が無事に行き渡った後、
避難所で自分ならこれが絶対に必要と感じるものもそれぞれでちがってくると思うんです。

だからできる、できないは別として私たち一人一人の性格や、経験をいかした支援や知恵をどんどん提供していくといいのではと思います。


例えば女性からの目線で考えたら、男女のトイレの場所を離してあげることも大切なことだと思うし、
母乳をやれるママさんたちだけの部屋も必要だと思う。


テレビを見てたらみんなが必死で涙をこらえて話してて、自分より辛い人がいるからこんなことくらいって、泣かないように思いをおさえてて

我慢することで乗り越えられることもあるけど、思い切り泣くことも時には大切だから
狭くてもいいから泣くための『心のためのスペース』みたいな場所もあったら少しでも心が楽になるんじゃないか…なんて考えたり。。

私も昔、避難所にいたし、常に周りにたくさんいてプライバシーや一人の時間がなかったから泣きたくても泣けなかったし、(周りに心配かけないように自分をなんとか保とうと生きることに必死でした)

これから救援物資がちゃんと届いたり、被災地から場所を移動したりある程度落ち着いてきたときには、
今よりさらに心のケアが大切だと思います。


今日の避難所では、食べ物もない、風邪をひいて体もつらい、「このまま生きていていいんだろうか…」と希望を失ったかたもうつっていて本当に心配になりました。

昨日のブログに書いた音楽療法以外にも、

避難所で紙とペンを渡してみんなが書きたいときに思いを綴れるようにしてあげてほしいです。(もう実施されてたらいいな)

俳句や詩が得意なおばあちゃんとか今の想いを書き留めたり

絵が上手な人は忘れたくない風景を描くかもしれない。

一人で避難していても、描いてるうちに周りの人が話しかけてくれたり、コミュニケーションをとるきっかけになって毎日の生活にも何か変化があるかもしれない。
(曲が浮かんで海外でメモしていたときも、外人さんが寄ってきて言葉は通じなくても心はつながったり、何かアクションを起こすと周りも変わると思います)

小さい子供をあやすときにもきっと紙やペンがあると一緒にアンパンマンを書いたり、
子供たちには心理状態がわかる色鉛筆とかもいいかもしれない。

折り紙にしたりなにかに集中することもできるし、耳の不自由なかたが質問したり伝えることもできる。

学生さんは避難所で友達に手紙交換してプライベートなことも共有できたり、励ましあったりなにか前に進むきっかけになるような気がします。

私は震災後からいろんな想いを書き出して、『心のノート』と呼んでいますが

辛いときにだけ出してきて思い切り書くことでいつのまにかスッキリするのでオススメです。

手を怪我して書くことさえできずぐちゃぐちゃのページや破ったページもあるけど、同じノートを使い続けることで、こんな辛い時もあきらめずに生きてきたな、あんな大変なことも乗り越えたからまだ頑張ろうって思えて過去の自分に励まされたりしてかけがえのない存在になっています。

こうなりたいという夢を書いたら意識が変わるからか、大きな夢が叶ったこともあるし、
未来の自分に手紙を書いてみてもいいと思います。

紙の上でもいいから、みんなが言いたくても言えない、想いを吐き出せる場所も必要だと私は思うのです。


私はつい、自分が一番辛かった『心』のケアのことばかり気になってしまいますが、
保育士さんやママさんは赤ちゃんや子供たちに必要なものを一番に考えるでしょうし、
介護士さんはお年寄りの皆さんに必要なもの、
障害のあるかたが身近にいるかたは、そういうかたがたが何を必要としているか、
アトピーの人は被災地にいるアトピーのかたでも食べれるものを…

いろんな角度から物事を考えて届けてあげることも大切なことだと思います。


これからも、過去の経験からくる知恵を絞り出して、一人でも多くの皆さんのお役に立てるよう、
希望を持って前向きな発信をしていきたいと思います。