12月12日(日)は、愛媛県の西条市立小松中学校でたくさんの素敵な笑顔に出会えました
コンサート終了後から、早くもたくさんのコメントをいただきありがとうございました
“今”の大切さを感じて 後悔しない人生を歩んで欲しいなと思って コンサートさせていただいている私なので
想いをすぐに伝えてくれた皆さんの素晴らしい行動力に感動しました
11日に西条に到着し、ホテルに着くと、さすが西条!!と思いました
大きなだんじりとクリスマスツリーのコラボレーションがそこにはありました
うっかりしていて写真を撮り忘れましたが、だんじりの時期はやっぱり凄いらしいです
『千の風になって』の秋川さんも西条出身で、どんなに忙しくても毎年必ずその日には帰って参加すると
以前テレビで語っていましたが、その西条で雰囲気を少しでも味わえて嬉しかったです
打ち合わせで、学校へ向かうとすごく綺麗なピカピカの新しい校舎でびっくりしました
しかもいたる所に私の新聞記事と素敵なポスターを作って貼ってくださっていて感激
そして今回私の実話絵本『さっちゃんとピアノちゃん』を読んで下さる
かわいい生徒さんたちがお出迎えしてくれました
地元で朗読されている心優しい素敵な方も、朗読の指導に来てくださっていて、
この絵本を読むと胸がいっぱいになると涙目で語って下さり、
想いを大切に感じて 指導してくださっていることが伝わってきました
初めて私のピアノ即興と合わせましたが、みんな戸惑うこともなく、とても上手に読んでくれて本番が楽しみになりました
翌朝は、最近パワースポットとしても有名な、素晴らしい石鎚山を眺めながら小松中学校へ
今住んでいる神戸では見れないこの広々とどこまでも続く自然の美しさ・・いいなぁ。
すごく心が癒されます。西条はお水もとっても美味しいんですよ
到着すると、いつもお世話になっている優しい調律師の塩見浩和さんが、多忙なスケジュールをぬって、今治から
ピアノの調律に早朝から来てくださってちょうど終わったところで すごいタイミングでお会いできてパワーをいただきました
鍵盤に触れると、塩見さんの柔らかな優しさを感じてとても心強くありがたく思いました
校長先生や先生方もとてもあたたかい素敵な方々で、いろいろなお話をしてくださり心が和みました
10時スタート
全校生徒を対象にした父兄参観ということもあり、お子様連れの方や、色々な年代の方もたくさん来られていました。
中には松山から来られた懐かしいお客様もいらっしゃってびっくり(これについてはまた後日)
すごく広い体育館で、舞台上から見える皆さんの表情などを感じながら、お話も曲もインスピレーションで進めていきました
みんなのイメージからな生まれる即興演奏から始め・・
吹奏楽部の5名の皆さんが読んでくれた『さっちゃんとピアノちゃん』も、
本番は 一人ひとりが “さっちゃん” になってさらに心をこめて朗読してくれたおかげで、
私の即興BGMも、より一層想いを込めて弾くことができ、吹奏楽部だからか音楽とのタイミングも見事でした
お礼にはるかのひまわりと小さなお手紙をプレゼントしました
みんながどんな時でも少しでも光を見つけて生きていけるように・・、と思いながら、
オリジナル曲や映像と共に色々なお話をさせていただいていますが、
この日は、過去に、死を考えたこともあったことを 初めてみんなの前で話しました。
私の場合、震災で大切な友達が急に亡くなったり、失う辛さや、生きる大切さ、今の大切さを分かっているからこそ
私の中で逆に『死』が常に隣り合わせにあるのかもしれず、時々、無性に寂しく悲しい気持ちになり
せっかく生かされているのに、何も役に立てていないような無力な自分を感じることがあって
あの時自分が生き延びたことが申し訳なくなるような時もあったり、とても苦しんだことがありました。
でも闇を知ったからこそ、小さな事にでも幸せや光を感じることができることに気付けたし、
そんな想いを感じたことがあるからこそ
今、もし苦しい人がいたら少しでも想いを分かってあげられるかもしれないし、
その為に学んだ感情だったのかもしれないって思うようになりました。
ピアノのみで言葉のない音楽だけど、だからこそ自由で色んな状態の心に届くこともあると思うし、
辛い思いも和らぐよう、ピアノで少しでも役に立てたらいいなと思うようになりました。
どんな感情もどんな経験もきっと無駄じゃなくって、今まで話さないようにしていたことも
今回、皆さんに話し(放し)ながら、改めて自分の中で学んだような気がします。
(コンサート後、「このコンサートを聞けて何かがふっきれました」、と感謝の気持ちがたくさん綴られたメッセージをいただき、
勇気を出して話して良かったと思い私自身も救われた気がしました。)
そして、即興連弾コーナーでは今回、びっくりの展開になりました
みんな優しくて譲り合いの精神が強くて(?)こちらから指名させてもらうと、
1年生の男の子は二人で出てきてくれ、『みんな仲良く』をテーマに3人で即興連弾
3人で思いやりながら弾いているのが伝わってきて 元気で優しい音楽が生まれて楽しかったです
2年生の女の子も、お友達を連れて二人で出てきてくれて、『勝(かつ)』を
イメージして3人で即興しました
最初たくましい感じで、途中からそれぞれに お互いがお互いを感じながら弾いているようで、
素敵なメロディが浮き出てきてとってもいい曲になりました
『勝つ』為にはみんなで力を合わせるのが近道なのかもしれないなぁとこのメロディで学んだ気がします
3年生の男の子は自分の意志で手を挙げて出てきてくれました
受験生ということもあり、『自由な気持ち』をイメージして即興連弾しましたが
自由を求めるような少し切ないメロディで、
和音まで付けて弾いてくれて、すごく綺麗な曲になり、皆さんからの大きな拍手にも感動しました
みんな一人ひとり素敵な感性をもって生まれてきていて、世界中に一人だけのアーティストだということに気付いてくれたかなぁ。
全員と即興してみたかったなぁ(笑)これからも、楽譜が無くても恐れず自由にピアノに触れてみてくださいね
音楽に限らず、芸術には特に心がそのまま出るから、みんなのその綺麗な心をいつまでも大切にしてほしいなって思います
心のノートや体内記憶のことなど、いろんなお話をさせていただき
みんなと過ごす貴重な時間はあっという間に過ぎて行きました。
1時間半、休憩もなしで進めましたが集中力が途切れることのなく、みんな最後まで静かに真剣に聴いてくれました。
最後はせっかくみんなと出会えたので、即興のお題や好きな曲のリクエストをもらいに舞台下に降りて行き、
みんなのかわいい笑顔に触れ合うことができました
西野カナさんの『君って』をリクエストをいただき、
初めてだったけど 歌詞を思い出しつつ、心を込めて弾きました
♪ ・・・ たとえ何があっても つまづいても迷っても・・
どんな暗闇でも ちゃんと隣にいるから 私が隣にいるから ・・・♪
これからも遠くても同じ空の下、みんなの笑顔を祈り、応援しています
世界にたった一人しかいない、自分自身の物語で光を見つけて楽しんでくださいね
みんなに出会えたおかげで私もまた、神戸でも頑張ろうと思い、勇気をもらいました
帰り際、絵本を読んでくれたかわいい生徒さん達が校長室に会いにきてくれました。
あの時のさっちゃんと同じように、制服もセーラー服だし、読んでくれたみんなも吹奏楽部だし、
なんだか昔の自分と重なって愛おしい気持ちでいっぱいでした。
みんな、立派に大役を果たしてくれてありがとう
最後になりましたが、遠い中、私の活動を知って呼んでくださった小松中学校のあたたかい先生方、
大変お世話になり、素敵な時間を本当にありがとうございました。
皆さんの優しい笑顔がいつまでも輝きますように・・・