ヒーリング・即興作曲ピアニスト中谷幸代のありのまま気まぐれブログ

心のままに奏でたピアノ曲と共に、日々の気づきや感謝、祈りを綴っています。たまに育児奮闘記。二児の母

3歳>16歳

2010-08-25 10:55:35 | 【その他】日々のつぶやき
昨日のブログを書いている時、ふと大阪にいた時のことを思い出しました。


阪神淡路大震災で被災した年の4月、父の社宅のある大阪に移動し、

神戸の高校から一時的に大阪の大東高校に転校しました。



そんな高校2年生のある日のこと。


当時幼稚園の先生になりたかった私は 家庭科かなにかの授業で

保育園に行き3歳の女の子と触れ合うことになりました。


3歳ってまだすごくちっちゃいのに自我がしっかりあってかわいい。

物をとりあって喧嘩したり大泣きしたり・・

でもじゃんけんしようって遊びモードに頭をきり変えてあげたら

すっかり夢中になって仲良く遊んでたり。


地震でこわい思いもしたし友達とも会えなくなってしまったけど、

こうしてかわいい子供たちに触れ合えるこんな授業に参加できるのも

大阪に来れたおかげかもしれないな・・。



少しでも前向きに考えないとやってられなかったあの頃、

砂場にいた私のそばにかわいい小さな女の子がやってきた。


砂にお絵かきして遊んでいると


女の子「ねぇ、おねえちゃんどこに住んでるん?近いん?」


私「うん、今は近くだけどこないだまで神戸にいたよ。」

 (神戸なんてまだ3歳には言ってもわかんないよね・・)


女の子「神戸って地震のとこちゃうん?」


私「ええ?なんで知ってるん?」


女の子「うん。知ってるで。大阪も揺れたもん。みんな大丈夫やったん?」


私「うん。でもおうちはつぶれたし友達も死んじゃったけどね。」


女の子「・・・大変やったねぇ・・・」



3歳の女の子にしみじみした顔で「大変やったねぇ・・」って言われて

はじめて泣きそうになった。


地震のことなんて3歳に話しても分からないと思ってたし、

まだ心の傷が癒えてなくてあんまり深く話せる心境じゃなかったから

出来るだけ明るくさっぱり話したつもりなのに

子供はちゃんと感じてた。


綺麗な瞳で一生懸命話をきいてくれて・・・

3歳にかなり癒され励まされた16歳の私・・。


あれから子供は大人よりずっといっぱいいろんなこと

感じながら毎日を生きてるんだなって思って

子供だからって話をはしょったり

適当な返答をするのはやめて真剣に向き合おうと思って反省した。



あれから15年。



あの優しい女の子は今もう18歳の年齢になった。

今は何をしてるかな。

あの時の私の年齢を超えて、きっと素敵な女の子になってるだろうな。

きっと私のことなんて忘れちゃっただろうけど 

昨年は不思議なご縁で大東市へコンサートにも呼んでいただけたこともあったし

またいつか何らかの形で会えたらステキだな。


そんな日を夢見てこれからも初心を忘れずがんばります