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ヒーリング・即興作曲ピアニスト中谷幸代のありのまま気まぐれブログ

心のままに奏でたピアノ曲と共に、日々の気づきや感謝、祈りを綴っています。たまに育児奮闘記。二児の母

ピアノと私 【出会い~想い】

2009-07-02 00:33:04 | 【作曲】想い

私にとって初めてのピアノは、おもちゃの赤いピアノだった。

幼稚園の時
妹が生まれて嬉しい反面、
少し寂しそうな私に気付いたのか
おばあちゃんが買ってくれて
うれしくてうれしくて 
幼稚園の先生の伴奏をマネしてよく弾いてた。

小学校に入ってからは2オクターブ弱の小さいキーボードと
拾ってきたオルガンで練習。

音域が足りなかったり和音が限られた数しかでなかったり
制限があって、ほんものがなかったからこそ工夫して弾いたことで
いつのまにか編曲や作曲が自然にできるようになったのかもしれない。

両親は音楽に詳しくないから
私に絶対音感があることにも気付いていなかったし
音楽に関していつも特に口出ししなかった。
ほんもののピアノはなかなか買ってもらえなかった。
 
でもそのおかげで
音楽をいろんな角度から自由に奏でる楽しみを
自然に学んだような気がして
両親には感謝している。

小六でやっと買ってもらった中古のピアノはよく妹と取り合いしてた。
毎日ピアノの前に座ると手が勝手に動いて自然に音楽が生まれてた。
嬉しいときも悲しいときも私の心を奏でてくれていつしか親友みたいになった。

高校一年生の冬、ピアノは地震で私たちの身代わりになるかのように
全壊した家の下敷きとなって瓦礫になってしまった。

避難所のラジオから流れるピアノの音を聴くたびに涙が溢れてた。


助けてあげられなくてごめん・・

 

今では木片となり私のそばで安らかな時を与えてくれている。

まるでお守りみたいにたくさんの勇気をくれている。

大切なこと伝えるために いつでも私のそばにいられるように
小さな小さな木片になったのかな。。。

今でも私は楽譜は読めないけれどピアノの前に座ると自然に音楽が生まれてくるのは 

ピアノが私の中で今でもいろんなメロディを奏でてくれているからかもしれない。

 私の命は ピアノが助けてくれた命

いつまでも忘れたくない。

家があって平和なのはあたりまえじゃなくって
本当はすごいことで
お水があって、食べる物、着る服があることはすごくありがたくて
恵まれているんだってこと。

震災のときは、貴重な時間を割いて遠いところから
みんな救援物資や優しい心を届けてくれて
神戸を助けてくれてありがとうっていう感謝の気持ち。

こうして生きていることも当たり前みたいに思ってしまいそうだけど

奇跡みたいにありがたくって大切な瞬間の連続なんだってこと。

まだまだ未熟な私だけど
天国の友達やピアノのためにも
今、できるうちにいろんな地域の一人でも多くの人たちに

音楽を通して みんなの心に伝えられますように・・・。