著者
森博嗣(講談社文庫)
Vシリーズの最終巻。
行きと帰りの電車、自分の部屋、丸福珈琲店、とにかく時間のある時に読んで読んで読了。
でも終わって「えーーー」となって、暫くしてから「あれ・・・?」となる。
一体あの登場人物の意味は何だったのかしらん、とな。
ペンキで真っ赤に塗られた死体。
被害者の名前に含まれる色で死体が3体。間違いの死体が1体。
何のために塗ったのか?被害者を繋ぐ糸は?殺人の動機は??
疑問が一杯。それを主人公が同じ思考を持つタイプとして解いていく。
理解ではなくて、何となく感覚としてなるほどなとは思うんだけど。
珍しく感情の動きの激しいシーンなどもあったりして面白かった。
これでシリーズは終わってしまうけど、この後の彼らがどうなっていくのか知りたいな。(練無と紫子の二人ね)
森先生の小説に出てくる人物は複数のシリーズで絡み合っている。
今回途中と最後に真賀田四季が登場する。
四季は森作品の中でも最重要人物の一人だと思う。
「四季」というぶっとい豪華装丁のハードカバーを持っているのだが、彼女の生い立ちから全部を書いた小説。
森作品は何度読み直しても面白いと思うのだけど「四季」を読み直すのは大変。
その内容にしても装丁にしても・・・。
文庫になったら買わなくちゃ。
あ、借りた本を読もう。
で、読み直しは後回し。