[MOM1348]矢板中央FW人見佑哉(新3年)_「背中が大きく見えた」10番の後継者、タイトルもたらす
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.1 船橋招待U-18大会決勝 矢板中央高 4-2 栃木ユース グラスポ]
「FWで点取ることが仕事。CKでのアシストや決定機に絡むことはできたけれど、点が欲しかった。納得はしていないです」。
今季、矢板中央高の10番を背負うFW人見佑哉(新3年)は無得点に終わった試合について納得していなかった。それでも前線でボールを収めて起点となるなど、後半攻勢に出た矢板中央の攻撃の中心になっていた。そして正確な右足CKから決勝点をアシスト。高橋健二監督も熟考の末、その奮闘ぶりを最も評価して人見をマン・オブ・ザ・マッチに挙げた。
「(特長は)シュート意識の高さ。個人としての目標は、チームを救うことのできるストライカーになりたい」という人見は今大会、東京Vユース戦と中京大中京高戦でいずれも2ゴール。法政二高戦と帝京三高戦でもゴールを決めて6試合で計6得点をたたき出した。強豪を連破して優勝したことでチームとしても、個人としても自信となる大会となっている。
今年は攻撃のリーダーになる。「チームが辛くなった時、後ろでは(主将の星)キョーワァンが声をかけてくれる。前線からも声をかけて、チームが辛い時に助けられるようにしたい」と意気込む。目標とするのは昨年の主将で10番を背負っていたFW関岡亮太だ。「一緒にやっていて、背中が大きく見えていた。勉強させてもらった」という存在同様、それ以上の10番になることがチームの躍進にも繋がるはずだ。空中戦で圧倒的な強さを見せ、貴重なゴールを連発した関岡中心に夏冬連続で全国出場を果たした昨年のように、今年は人見が攻撃のリーダーとなってチームを栃木制覇、全国上位へ導く。
(取材・文 吉田太郎)
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