[サンフランシスコ 1日 ロイター] – 米デルタ航空(DAL.N: 株価, 企業情報, レポート)は、中国電子商取引最大手の阿里巴巴(アリババ)集団(BABA.N: 株価, 企業情報, レポート)傘下のネット決済サービス「支付宝」(アリペイ)に、米国の航空会社として初めて対応した。
アリペイが1日に明らかにしたところによると、デルタ航空のウェブサイト「デルタ・ドットコム」で航空券を購入する場合、代金をアリペイで支払えるようになった。
アリペイは、消費者向け金融がまだ発展途上にある中国で最も利用されているネット決済サービス。アリババの金融サービス事業部門であるマ蟻金融服務集団(アント・ファイナンシャル)が運営し、登録ユーザーは3億人余りに上る。デルタ航空がこれに対応することで、中国人利用客が航空券を購入する際の利便性が向上する。
今回の決定は、10年にわたる高度経済成長を経て海外への渡航者数が世界最大規模に膨らんだ中国に、航空業界が妙味を見いだしている状況を浮き彫りにしている。デルタ航空は、中国人が最も利用しやすい米航空会社を目指すとしている。
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