質問者:ハイル禅師 日本アニメ制作のアニメーターの現状が
悪い理由を教えて下さい
私:アニメ業界の現状が変貌したのは周知だと思いますが
海外への動画受注や3DCGの使用の増加も上げられます
近年は特に動画作業を中国や韓国の制作会社に任せる
ケースも多いというのもあります
アニメ制作員が減り続ける日本の現状で
安い人件費でアニメ制作が出来るモノの
日本の動画や作画の制作能力が落ちる上に
海外にアニメ制作動画の育成能力が渡ってしまい
遠からず中国や韓国製アニメに将来代わるリスクもある
さらにデジタル機器を駆使してアニメを制作する3DCGが
年々増えることでアナログの手描きが急減している
テレビアニメが中途半端で終了するのも
視聴率や人気を観て継続が決定されるからです
それだけ業界自体が困窮しており これは複数企業が
共同出資する「制作委員会方式」が導入されたからで
制作費は集めやすくなったが失敗のリスクの手仕舞いも
早くなっており当たる作品でなければ制作しにくい経緯がある
アニメ制作費が安くなったとはいえアニメーターの報酬も少なく
スポンサー企業の激減と仲介業者の多さにより第一線で仕事を
する人達の報酬が非常に少ないのが現状の欠陥と言えます