武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

横須賀湘南支部 15周年記念行事(第二部)

2018年12月04日 | その他の行事


14:30から開始した第二部の様子です。



早い人は、12時過ぎには体育館に来て、板間の第二体育室で演武の事前練習に熱心に取り組んでいます。

演武に向けてこうした事前練習に取り組む姿勢はとても大切です。

あくまでの練習の一環としての「演武会・発表会」として行う催しですが、こうした事前準備や緊張感が、本番での内容につながっていきます。

演武がうまくいっている人は、日頃の稽古の心構えが違い、こうした本番前の下準備がとてもしっかりとしているものです。その意気込みが演武の中で発揮され、見栄えのある内容につながっていきます。

しかし今回うまくいかなかった人も、それ自体が経験であり、今後につなげて頂きたいと思います。



さて内容は、、



幼年部から一般部まで、59名が参加した第二部の演武会・発表会です。

まず最初に、基本演武が5クラス。

こちらは、審査会の内容を集約したような内容です。


















ミット演武は3クラス。学年が上がっていくにしたがって課題がとても難しくなってきます。さすがに練習をしっかりと積んでいる上級者は、動きが的確でスピードと正確性がありますので、見ていて安心できるとともに、見ている方々が目を見張る動きができるものです。





一般部の方々にもミット演武をお願いする予定でしたが、時間の関係で省略。

進行表を見ながら、「えー聞いてないよー!」 なんて声が聞こえてきそうな様子でしたが、普段の稽古をしっかり行えていればぶっつけ本番でも問題のない内容の課題を行って頂く予定でした。今後機会があれば、皆さん宜しくお願いします。



続いての組手演武は、3つのグループが行った後、4組による特別組手演武です。














最初は、中学部で活動する中学1年生同士による組手演武です。





簡単なヒントを与えただけで、その動きのほとんどは、本人たちが考えた内容です。極め技や倒れ方など、とてもしっかりとできていて、「演武」というものの一つの経験をうまく積むことができたようです。また機会があれば、よりレベルの高い内容の演武を期待しています!


二組目は古希を迎える稽古生と50代後半の黒帯稽古生です。古希を迎える稽古生は、定年を迎えられてから大道塾に入門された方ですが、大道塾入門前に、若い頃から伝統派の空手を長く学ばれた高段位を持つ熟練者です。










和道流で学んだ動きをベースに、護身演武に取り組まれました。途中で、「あ、間違えたのでもう一度やり直し・・・」とのことで、やり直し演武に入るなど、ピリッとした演武の中にも、少々ユーモアの利いたところはさすがに余裕すら感じさせてくれるものです。とてもいい演武だったと思います。


三組目は、追浜・谷井、追浜・田高両氏の、しっかり動ける若手二人による組手演武です。







世界大会を控える谷井氏の相手を務めるのは、我が横須賀支部少年部の第一期生で、中学部の黒帯第一号でもある稽古生です。現在公務員として仕事をしながら、一般部の黒帯を目指して稽古に取り組む彼も動きは抜群。とても息の合ったいい動きを見せてくれました。これぞ大道塾の一般クラスといえるいい動きでしたが、やや玄人受けする技術の攻防に、見ていた方々の感想はいかがだったでしょうか?



最後は、古参の黒帯稽古生二人による、こちらもお任せ組手演武。







昔からのプロレスファンでもあるN氏の想いを組んで、お笑い系の 「〇〇プロレス」 と名前が付きそうな、とても見るものを ”オッ” と言わせ、 ”ウワァー” と興奮させ、腹を抱えて笑わせてくれる見事な、、、息の合った攻防に皆さん大うけ、、、私は唖然、、、、。思わず口を開けて見入ってしまいました。。。


ある意味、最高です。。。




試割り演武は、少年部の6年生グループが四方突きから、見事な板割りを見せてくれました。





中学生男子による板の重ね割りは見事に成功。



緊張した面持ちで、思い切り体重をかけて気合を見せてくれました。




中学生女子による四方割りでは、途中でちょっと躓きながらも、しっかりと最後の飛び蹴りまでを終え、うまくまとめることができました。






そのあとの中学生による見事なバット折りには、思わず会場が大きくどよめきました。




本番の数週間前にバット折りを失敗し、脛を腫らした彼に、「やめてもいいよ、別の演武にする?」 と優しく問いかけると、「いえ、やります!」 とキッパリした、そして覚悟のある強い一言。

本番まで色々な人のアドバイスに耳を傾けながら、自分で何度も予行練習を行い、いざ、ぶっつけ本番でバット折りの試割り演武に挑んだ彼。

私にとって、今回の演武会での一番の心配事であり、一番の山場といえるこの瞬間。

折れたバットがいくつかの破片に分かれて飛び散る姿に安堵すると同時に、心が輝いた瞬間でもありました。

彼自身が自分の力で心の壁を破り、成長した瞬間です。




この後、黒帯取得者の挨拶に入ります。




本人たちから 「一言、挨拶したいので時間をください。」 との事前の申し出に、5分ほどの時間を確保しました。

”黒帯をとったことで、皆さんに挨拶” とばかり思っていた私は、前に出てきて並んだ二人に、「はい向こうを向いて!」と指示しても、ハニカミながらも、こちらを向いて話を始める二人。

どうやら、「先生に対するお礼の言葉」だったと分かり、神妙に二人の話を聞かせてもらいました。なんだかむず痒いやら、照れくさいやら、それでいて、妙に嬉しいやらで、二人からその手紙を受け取ったときは感無量です。




さらには、少年部の選手クラスのメンバーで、支部の旗を作ってもらっていて、今回、その旗も皆さんに公開してプレゼントしてくれました。





感慨深いひと時でした。

みなさん、ありがとう!




第二部の後半は、支部内の大会に入ります。

4名ずつ、5つのグループに分かれて、優勝目指して戦います。

ここからは本気の戦いムードです。








トーナメントの組合せは、全て抽選で行います。

体格に合わせた5つのグループのメンバーが、抽選カードをめくり、組み合わせが少しずつ出来上がります。レベルを合わせた組み合わせのため、大きな力量の差はありませんが、その分、戦いの中での攻防はとても激しくなるもの。
その中で優勝した5名には、お菓子の入った手作りメダルの表彰、そして後日、賞状を手渡しました。男女混合で行ったため女の子たちにとっては少し厳しい組み合わせとなりましたが、ほぼ互角の戦いを見せる彼女たちにとって、「男の子に負けない強さが身についている」という、自信がついたのではないかと思います。




試合が終わった後の後半は、時間が押し気味ながらも、少しだけ予定していたミニ運動会をいくつか行いました。

ちょっと予定を変更し、幼年部及び白帯の少年部の子たちの活躍の場が少なかったことで、ミット幅跳びに挑戦してもらいました。







見事な跳躍で、白帯の二人が同点優勝です。




そのあとは綱引き。

道場では、綱の代わりに帯を二本束ねたものを使用します。


一本の帯では、合計10名から15名ほどで引っ張ると簡単に引きちぎれてしまうので、ここでは二本を束ねたものを使用しています。









追浜、久里浜、辻堂の三教室対抗で行う予定でしたが、辻堂教室からの参加者が少なく、一方で追浜クラスは参加者が多かったため、ひとチームは追浜と辻堂の合同チームを作成。



そしてチーム対抗戦の後は、100kg超の重量級の一般稽古生を3人組を相手に、9名の子供たちが挑戦するという、名付けて「大人に挑戦綱引き」です。





子供たちに対する大人の方々はというと、、、





一人目は、高校時代から長年の他流の空手経験を持つ腕力の強い方。

二人目は、過去の大道塾の大会になりますが、9年前の世界大会に出場し、超重量級ので3位の実績を持つ方。

そして三人目は、ある県のボディビル二位の実績を持つ方で、合計300kgを超える大柄でパワフルな大人の方々です。





挑戦するには9名ではやや力不足で、引きずられる子供たちのチームに次から次へと補充要因を追加していき、最終的には見事に大人の重量級の方々に対して、引き勝ちました。





結局、トータル何人で引っ張ったのか??


何やら騒がしくも、大変楽しいひと時でした。







記念撮影は、いつも通り稽古生全員で撮影した後、最後まで残ってご見学頂いた保護者の方々にも一緒に入っていただき、撮影を行いました。





ちなみに、今回の記念行事には、プロのカメラマンの方に入っていただき、参加された皆さんの写真を撮影して頂きました。





費用をかけて依頼しただけのことはあり、とても良い写真が撮影されています。

撮影された一部の写真をまとめて、スライドショーとして映像化したものを下記に掲載します。

記念行事の全体の様子が納められていますのでご覧ください。




■ 大道塾横須賀湘南支部 15周年記念行事 第一部



■ 大道塾横須賀湘南支部 15周年記念行事 第二部




また、このスライドショー映像以外にもいい写真がとてもたくさん撮影されています。

今回プロカメラマンの方に撮影頂いたすべての写真データを、上記のスライドショー映像を含めたDVDに収めて、希望者の方へ販売いたします。

有償で依頼したプロカメラマンの費用負担をご考慮頂き、ご参加いただいた方々にご購入いただければと思います。


ご購入いただける方々には、全体の集合写真と、個人の写真を表裏に印刷したものをDVDケースに付けて、販売いたします。

写真データを収めたDVDの販売は、後日、みなさんにご案内申し上げます。




今回の記念行事にご参加された皆さま、大変お疲れさまでした。





PS

同好会ブログで、15周年記念行事の様子を掲載してくれていますので、ご紹介しておきます。

-->  15周年記念行事 第二部







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