武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

最近の稽古の様子(9月から10月の追浜中学部)

2022年11月05日 | 稽古日誌
さて、


定期的に稽古の様子を紹介している「最近の稽古の様子」シリーズが、追浜少年部で止まっていましたので、その続きを紹介いたします。

私自身の一週間が、火曜日の久里浜のクラスからスタートして、日曜日の稽古で終了します。

日曜日の稽古後から翌月曜日まで体と気持ちが戻らず、よれよれな状態で過ごしていますが、また火曜日からしゃんとした気持ちで稽古がスタートをするとういう一週間を過ごしています。

前回の続きの追浜中学部の紹介の部分から再開します。




現在、登録が9名。

定期的に久里浜から出稽古に来ている中学生が1名いますので、最大で10名が参加しています。

先日、1名の中学1年生が、部活や塾との兼ね合いの為、退会することになりました。



4名の中学三年生の内、1名がこれまた塾など、受験勉強のために休会していますが、残りの3名は、無事に中学生最後となる9月の審査会を終え、ほっと一息ついているところです。

幼稚園や保育園の事から稽古をしている子や、小学校の低中学年から稽古をしている子は、この中学3年生の頃には、昇段審査に手が届く子が出てきます。



他の一般的な伝統派の空手団体とは異なり、大道塾では、とくに横須賀湘南支部では、所属道場の稽古回数の関係もありますが、中学三年生にならなければ昇段審査の受験を認めていません。

多少綺麗で上手に型動作などができたとしても、同じ年齢同士で組手をして試合に勝てるとしても、一般社会の中で「護身」という観点で物事を見れば、また「人格の形成」という観点から見てみても、あくまでも子供は子供であり、帯の上で最上級の黒帯を締める資格を認めるわけにはいきません。

子供の頃の習い事で、「どこかの空手道場で黒帯を取った」という過去の思い出がある方々が、今現在、その経験をどのように考えている事か。

少年部と言えども、その黒帯を締めるために、確かな実力を付けるために、多大な苦労と経験を積み、心が養え、今現在、武道家としての確かな自信と実力と、わが身を守るための、そして大切な人を守るため気概があるものかどうか。

少なくとも、大道塾の横須賀湘南支部で、黒帯を取得した中学生は、昇段を迎えるまでに、そして受験に際して、相当な負担を掛けていますので、「これまでの人生で一番大変だった」、「想像を絶する厳しさを感じた」、「限界近くまで自分を追い込んだ」、という思いをもって、黒帯を取得していると思います。



そうした子たちは、道場を後にしても、「ここまで頑張れた」と思えるその経験があれば、後々の人生で自分を励ますとても大きな経験として生かされるという思いが、その心に深く刻まれていることと思います。


今年はそんな昇段審査を経験した中学3年生が3名。

審査会の組み合わせの関係で、今年は1級受験の女の子と、昇段審査に望んだ中三の女子の二人にとっては、とても厳しい内容だったと思います。

しかしよく耐え抜きました。

男子の二人も厳しい審査に、とても懸命に望み、連続組手をやり抜いたその精神は、私自身、とても高く評価しています。



支部では昇段し審査が10人組手、1級審査が5人組手、茶帯になる2級への受験が3人組手を行っています。

5人組手や3人組手は支部独自で行っているルールですが、非常に厳しい昇段審査に望む前の準備段階として、このルールを確立したことで、昇段に向けての心構えができる様になり、昇段に手が届く塾生が増えてきたことは喜ばしいところです。

入会した時期が遅く、4級から3級を受験したT君は、4級から3級への受験となっている為、本来は3人連続組手ではなく、3試合を行う受験生ですが、今年は昇段審査受験者が多かったこともあり、また、近年の本人の頑張りが目を見張るところもあり、2級受験者と同じように3人連続組手を経験してもらいました。



受験相手は全て、関東地区のU16重量級で優勝や準優勝を経験している3人。

厳しいのは当たり前の中で、どれだけ頑張り抜けるかを確認した連続組手です。

そんな中でイーブンの成績を残し、十二分に対戦相手を務めて活躍。

有効なポイントは取れないまでも、綺麗な足払いを決めるなど、切れのある動きを見せてくれました。

同じ年の友達が退会していく中でも、休まずに稽古を続け、中学校の柔道部の稽古を続けながら大道塾の追浜道場で稽古を続けるT君。

期待しています。



さて、中学校の剣道部で稽古をしながらも、大道塾の稽古も続けてくれている中学2年生のS君。

先に紹介したT君の友達でもあります。

元々、みなからちょっかいを出され、からかわれ役の彼ですが、精神的に逞しく、物おじしないマイペースな性格が、いまでは中学二年生の中心的なムードメーカーの役割になっています。

中学1年生のH君は、まだ一年生ながら、中学生のクラスの大会で既に賞を二度得ており、運の良さもありますが、実力が評価されているのは、日々休まずに稽古に参加するその姿勢に現れています。



友達で同学年のN君が退会したことで少し寂しくなりますが、逞しさとハングリー精神のある彼は、頑張る気持ちを持ち続けてくれるように感じています。

しっかりと食事をとり、栄養と休養とトレー人具のバランスをしっかりととって、より逞しく成長してもらいたいという思いです。

来年度は中学部として何人が上がってくるかまだ分かりませんが、この逞しい先輩たちについて来られる新しい仲間が、来年も何名か生まれてくることを願っています。


今後も支部内の、各道場の各クラスの様子を、定期的に紹介していきます。






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