武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

2021年の春、今春の卒業生に関するご報告

2021年04月21日 | Weblog
毎年の春頃、新年度を迎えるにあたり、小学校や中学区を卒業する子供たちと保護者のそれぞれにむけて、ある手紙をお渡ししています。

その文面の中で、小学6年生及び中学三年生の子供たちに、卒業した後の方向性に関して家族と相談したううで、子供たちから先生へ直接、報告するように伝えています。


ただの、ちょっとした報告のようにも思えますが、我々の道場においては、毎年二月から三月頃の、心の成長の為のとても大切な一つの行事でもあります。


学校を卒業する時期になると、子供たちの心は何かとそわそわとした、落ち着かないような気持になるものですが、それは大人が新しい職場に出向くときなどと同じで、経験値の少ない子供たちにとって、新しい環境に身を置くことになる不安や期待はとても大きいものがあると思います。

自分で自身の進路を考えるということは、子供たちにとってはとても大きな決断になりますが、親と相談したうえでしっかりと自分の方向性を決めて、指導者へ「自分で直接報告をする」という一つの試みを、私はとても重要視しています。

ある意味で、何人かの子供たちによっては、大会に出場する以上に勇気が必要な場合があるかもしれません。



我々の道場では、この時期の判断を、「卒業」、「少年部にそのまま残って継続」、「中学部へ上がっての継続」の三つのカテゴリーに分けて、子供たちに判断していただきます。


卒業とは、この時期までで道場を離れていく子たちですが、先生側に対して最も報告をしにくい事柄かもしれません。

その報告を受けるときの私は、快く話を聞き、その子に合った適切な言葉を用いて、励ましの言葉を掛けてあげるようにしていますが、その時の子供たちは、とても緊張した面持ちで私のもとへ報告に来てくれます。

「自分で直接報告を、、」と文面で伝えてはいますが、時にはごくまれに親御さんが報告に来ることで、当の子供本人は退会の報告を自ら行うことをまのがれていることもありますが、そうなると、卒業時期の一つの大切な経験の場を逃すこととなり、その子の成長の、とてもとても大切なタイミングを失うことになり、私としては非常に残念な気持ちになります。


一つの習い事をいつまでも続けることばかりが良いことではありません。

これからの自分の道を自分で見つけることが大切で、人生のその時々で、自分の方向性や進路を、自分で判断して実行していくという決断が大切です。


退会の報告をすると、先生が残念に思うだろうという気持ち事態はとても良いことであり、思いやりの気持ちを育めていることに繋がりますが、物事のけじめをつけるためには、子供の時から必ず経験をしたほうが良いと思っています。

習い事の指導者によっては、退会の報告をすることで、いやな顔をしたり、その理由を細かく聞いてきたり、退会することを引き留めたりする場合があるかもしれませんが、私の道場では一切そういうことは行っていません。


「来るもの拒まず、去る者追わず」という言葉がありますが、一人一人の希望と自己判断を尊重するということを重要視していますので、自分でしっかりと判断したうえで、報告に来てもらいたいと思います。




さて今期は、卒業の報告、継続の報告、また子供からの直接の個別相談などもありましたが、多くの稽古生が継続の判断をしてくれたことは、とても喜ばしいことでもあります。

久里浜少年部では、小学校の卒業生3名中、1名が転居により移籍、1名が少年部で継続、1名が中学部へ昇格となりました。

久里浜中学部は5名の全員が一般部へ昇格となりました。


辻堂の少年部では、2名の小学校の卒業生のうち、1名が少年部で継続し1名が中学部へ昇格することになり、中学部の卒業生の1名は一般部へ昇格することになりました。


また追浜少年部では、小学校の卒業生6名中、1名が卒業、1名が少年部で継続となり、4名が中学部へ昇格となりました。

追浜中学部の3年生は一人きりでしたが、この子も一般部へ昇格することになりました。



最近、小学高学年から中学生、そして高校生の熱心さが目立ってきている傾向ですが、幼少の子供たちの良い見本となれるよう、頑張っていただきたいと思います。


若手のエネルギーに押されず、一般部の中高年の方々の頑張りにも期待しています。


強くたくましく、子供たちの尊敬を集め、憧れを持たれるような一般部稽古生の育成も目指していきたい。


皆さん頑張っていきましょう。






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