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フィルムカメラの黄金時代--OLYMPUS OM-1

2007-01-04 | カメラ
 今回は「OLYMPUS OM-1」を紹介します。
オリンパスOMシステム初代の一眼レフで、マクロから天体まで総合的に撮影できるシステムカメラです。
約1800万台という超ベストセラーカメラ・ペンシリーズを世に送り出した米谷美久氏がOMシステムの開発・設計の責任者です。
従来の一眼レフの「大きく・重い・シャッター音がうるさい」を徹底的に追放することを基本コンセプトとしました。
1972年に「M-1」の名称で登場しましたが、M型ライカを製造しているライツ社からクレームが付き、のちに「OMー1」に変更されました。初期ロットモデル「M-1」は5000台程が製造されたようで、貴重です。
このカメラの特徴は従来の一眼レフに比べ大変コンパクトに仕上がっています。その工夫にひとつが、シャッターメカをミラーボックス下部に組み込み、ファインダーのコンデンサーレンズを廃し、プリズムの底面を湾曲させて全体の高さを低くしています。シャッターダイヤルもマウントベース部にあり1/30秒がセンターになるように設計されています。
写真のカメラは後に発売されたモータードライブ対応の機種で「MD」のシールが張られています。
1979年にはストロボ機能を向上させた「OM-1N」が発売されました。
ブラックボディーもプロ用として同時に発売されていました。

OLYMPUS OM-1 性能諸元

型式 機械式35ミリフォーカルプレンシャッター式一眼レフカメラ

露出制御 マニュアル

使用フィルム 35ミリフィルム

画面サイズ 24×36ミリ

マウント オリンパスOMマウント バヨネット交換式・回転角70度

フランジバック 46mm

シャッター フォーカルプレーンシャッター マウントダイヤル式 B・1~1/1000

シンクロ   FP・X接点切替付

ファインダー ペンタプリズム式広視野ファインダー

フォーカシングスクリーン交換式

視野率97%

0.92倍(50ミリ標準レンズ時)

ミラー 大型クイックミラー ミラーアップ可能

露出計 TTL式(Cds2個使用) 中央重点開放測光

測光範囲 EV2~17(ASA100、50mmF1.4)

電源 水銀電池(JIS・H-D型)1.35V1個使用

フィルム感度 ASA25~1600

セルフタイマー レバー式12秒

フィルム巻戻し クランク式 巻戻しクラッチセット式 自動復元

裏蓋 交換式

大きさ   ボディー136×83×50ミリ 510グラム
    

写真のレンズは50mmF1.8で、165gと軽量でコンパクトで、性能も繊細な描写で優秀です。OMシステムのレンズは8mm~1000mmまでそろい、特にマクロ系のレンズが充実しているのが特徴で、接写システムは他社を一歩リードしています。
マウントアダプターを使えば、ほとんどのOMシリーズのレンズが「PEN F」シリーズにも使うことができます。

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