ジイジの気ままな雑記ノート

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信州松代藩・恩田木工の足跡を訪ねて

2023-10-22 | 日本の古典

信州十万石松代藩家老・恩田木工民親の松代藩財政改革を記録した「日暮硯」を読んでおります。
先生の指導を受けながら仲間と一緒に、昔の候文で読み進めており、読むことだけでも一苦労、現代語訳を参考にしながら、なんとか進んでおります。
信州松代には、恩田木工民親の史跡が残っており、勉強会世話役の企画で信州松代を訪れ、ボランティアガイドさんの案内で恩田木工民親の史跡を中心に巡ってきました。
ボランティアガイドさんの話では、恩田木工民親さん中心の案内を依頼されたのは初めてのことらしく、戸惑いがあったようです。
信州松代藩は真田氏の世界ですから、私たちは変わり者に見えたでしょうね。


恩田木工民親屋敷跡・真田公園内、真田宝物館横に建つ、恩田木工民親の像。
まだ若い恩田木工民親は、幕府への支出、川中島の度重なる洪水氾濫などで莫大な借金が重なり、破産寸前の藩財政改革を殿から任された。
藩内長老や民、百姓を前にして、藩財政改革の基本方針、噓をつかない、約束は守る、倹約、贈収賄は禁止、給金はそのまま等を言っているのかも知れません。
その考えは今の改革に通ずるものがあります。


恩田木工民親が眠る信州真田家の菩提寺「長国寺」。
左手の墓所に木工の宝篋印塔があります。
メンバーが写っているので写真はなし。お寺は休みで案内なし。
信州松代のお寺の特徴、屋根を見てください。シャチホコ
が乗っております。シャチは、水の中に住み、建物が火事になると口から水を吐きだして、消してくれるという伝説があることから、屋根の上に乗せ、鬼瓦と同様に守り神とするものだそうだ。


お寺にあった、恩田木工民親の紹介。

真田公園内にある、財政改革を進める恩田木工民親の心境を表しているという歌碑。

短歌で、万葉仮名文字です。

恩田木工民親の財政改革は、単なる倹約節約だけではなく、広く藩内の人心の改革であったと私は理解している。
そこにはいろいろな苦労があったと思われ、不満や怒りを感じる時があったのか?
「心に僻みあるかと」にその心境が表れているのか?

ガイドさんが朗々と謳い上げてくれました。
この歌碑を案内するのは初めてのことだったそうです。

この前後に観光地を巡りましたがそれはまた別に