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世界の南船北馬から

中国の言葉で南船北馬は旅を意味します。南は船(シーカヤック)で旅を。馬は飼ってないので北馬はいずれ。

夜市の輪投げ

2011年06月22日 | 台灣/Taiwan
 最近、更新が止まっていますが・・・
 なかなか石碑の解読も進まないので(そもそも読めない旧字体漢字が多い)、台湾の夜市の話でも。


(真ん中の商品はどうやって取るのだろうか?)

 日本のお祭りの夜店でもよく見掛ける「輪投げ」ですが、毎日開催している台湾夜市のは日本の比ではなく、御覧の通りの有様。
 また、投げる輪の数も10枚とかケチ臭いことはなく、一回(150円位)に付き50枚くらいもらえます。なんとも投げ放題の状態ですが、一番奥の高額商品は頭上を越える高さなので、

『あれは、入らないだろ・・・


 という状態。
 と言っても、手前を狙ってもなかなか入らないので、ついついバラマキになってしまうのを堪えるのが、このゲームのミソ。

 大人も子供も関係ないので、一緒になって楽しめる安いアトラクションが毎日開催しているというのは、なんとも羨ましい。
 この「夜市」という制度、近所に一つ欲しいシステムである。



 みんな、全然入りません

北大武山:高砂義勇隊の石碑を読む(その1)

2011年05月31日 | 台灣/Taiwan
 台湾南部。三千メートルを越える北大武山の頂近く、日本統治時代に日本人が建立した神社がある。



 現在は大武祠と呼ばれる神社のすぐ近くに、高砂義勇隊(※1)の石碑が苔生した姿で横たわっていた。 
 この神社や石碑は、日本人に忘れ去られた、もう一つの日本の姿だと思う。
 ここでは、そのもう一つの忘れ去られた日本の歴史と記憶を呼び覚まそうと、稚拙ながら解読することにした。
 



昭和十六年十二月八日米英兩國ニ對スル宣戰ノ大詔渙 
(昭和16年12月8日、米英両国に対する宣戦の大詔を)

發セラルルヤ皇軍精鋭ハ御稜威ノ下長驅西南太平洋ニ
(渙発せられれば、皇軍精鋭は御稜威の下、長躯を西南太平洋に)

霆撃シテ随所ニ勁敵ヲ破碎シ彼ラガ積惡ノ牙城ヲシテ
(霆撃して、随所にて強敵を破碎し、彼らの積悪の牙城を)

相亞イテ慴伏スルニ至ラシメタリ我ガ高砂義勇隊亦貔
(相対して、慴伏させるに至らしめた、我が高砂義勇隊)

貅ニ伍シテ懸軍實ニ數千浬勇進奮鬪或ハ硝烟彈雨ヲ冒
(また貔貅に互して、懸軍実に数千海里を勇進奮闘、或いは硝煙弾雨を冒し)

シ或ハ瘴癘毒霧ヲ忍ヒ克ク飢渇ニ堪ヘテ其ノ任務ヲ遂
(或いは瘴癘毒霧を忍び、かつ飢渇に堪えて、その任務を)

行セリテモ更ニ敵陣ニ突入シ力竭キテ散華シタルモノ
(遂行しても更に敵陣に突入し、力尽きて華と散ったものの)

ノ忠烈ニ至リテハ赳々タル武夫ノ以テ亀鑑トスへキモ
(忠烈に至っては、赳々たる武夫を以って亀鑑とすべきもの)

ノアリ
(がある)

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大詔:天皇陛下による声明
渙発:大詔を広く発布すること
御稜威:(天皇陛下の)御威光

霆撃:稲妻の様に、素早く一気に攻撃する事
慴伏:恐れてひれ伏すこと
貔貅:伝説上の神獣。勇ましい兵の例え

懸軍:本隊を遠く離れて進軍する軍隊のこと
瘴癘:高温多湿の熱帯地域の風土病のこと
忠烈:忠義心が厚いこと

赳々:強く勇ましいこと
武夫:武人、兵
亀鑑:手本、模範

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現代語訳には全く自信はありませんが、大体の意味で書いてます。
間違っていたら、御指摘お願い致します。

※1:日本の台灣統治時代、山岳原住民達によって組織された。当時、彼らは高砂族と呼ばれ、その名前が付けられていた。

つづく

林家豬脚

2011年05月01日 | 台灣/Taiwan
 台湾南部・北大武山の登山を終え、登山途中に知り合った人達に一軒の豚足屋へ連れて行ってもらった。



 台湾南部の屏東県にある林家豬腳という店で、ここは台湾でもかなり有名な豚足が美味しいという評判の店らしい。
 台湾人が美味いと言う店なら、それはかなりの確率で美味いはずだろう。



 メインの豚足は、台湾っぽく漢方など色々な物と一緒に煮込んだもので、味が染み付いた豚足をぶつ切りにしたものである。それを、特製タレに付けて食べるのである。

 なかなかいける

 豚足以外にも、定番の空心菜の炒め物に揚げ豆腐、花生豆腐(デザートみたいなもの)など。

 お会計をしようとしたら、「請客(※1)」と言って受け取ってもらえず、登山同行者に奢ってもらってしまった。

 うーん。お世話になりっぱなしだなあ・・・

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※1:請客(発音:チン・カ)は奢るという意味です。

北酒場in台湾の結婚式

2011年04月28日 | 台灣/Taiwan
 台湾の披露宴(婚宴)は、まず開始時間は緩いです。進行も大体です。別に細かい事は気にしません

 司会進行は、派手なミニスカの小姐(お姉さん)。事前情報で、お姉さん?という妙齢の小姐の可能性もあったのですが、やはり台北。若いです
 そんな小姐の歌声でも聞いて貰いましょう!

 曲は、細川たかしさんの「北酒場」です。どうぞ!



 

 なかなかうまいです

二宮金次郎と二宮尊徳

2011年04月25日 | 台灣/Taiwan
 台湾には、日本統治時代に設置された二宮金次郎の像が残っており、彼の名前が二宮金次郎なのか、二宮尊徳なのか、果たして二人は別人なのかと台湾人が迷ったという逸話を聞いた事がある。
 どこかの小学校に置いてあるのかは分からないが、台北の郷土資料館で見つけた。



 若干オバアチャンっぽいですが、正真正銘の二宮金次郎(尊徳)さんです。




 これも台北市の写真です。小学生が、神社の前で集合写真を撮っています。写っているのは台湾人の小学生。こういうのを見ると、台湾人の皇民化政策を見て取る事が出来る。
 戦後、大陸からやって来た中国国民党によって神社などは破壊されてしまいましたが、保存された日本の名残を残す物もたくさんあります。

 未だに議論される日本の植民地政策ですが、良い悪いを別にして、破壊せずにこうやって歴史を残すということは大事ですね