世界の南船北馬から

中国の言葉で南船北馬は旅を意味します。南は船(シーカヤック)で旅を。馬は飼ってないので北馬はいずれ。

コルナティ群島、天使の梯子

2017年04月19日 | クロアチア/Croatia

 今回のカバー写真「コルナティ群島、天使の梯子」についてのお話。

 

クロアチア・コルナティ群島

とは言っても写真に写っている陸地は大陸側でコルナティ群島(側に立っているので)の写真ではないのですが、

この時の風景を結構気に入っていて、10年位私のPCのデスクトップ壁紙の座に君臨している一枚。

アイコンを邪魔しないので結構良いです。その前の壁紙は、普通の草原でした。

まあ、天使の梯子の写真としては光芒が足りないと思うのですが、この時は不思議な空模様なのが印象的でした。

 

こちらは5分前の写真。

朝7時位で雲は出ていましたが、青空も見えていて、強風が吹いているわけでもなく。

石灰岩の露出した島を散歩していたら急に雲が掛かり、光芒が見え始め、円形状の光がサーチライトのように海面を移動し

始める。その様子がまるでUFOが降臨しているみたいで、印象に残る不思議な風景でした。

ただ、そんな時間も1分、2分位で終わってしまい、貴重なものを見たと同時に凄くもったいない気がして、今思うと動画に

撮っておけば良かったかなという気がします。

できることならば、もう一度クロアチアの海を旅してみたい、お勧めの海ですね


飛んでイスタン・・・

2014年07月02日 | クロアチア/Croatia
 私のライフワークである恒例の海外カヤック旅ですが、今回はクロアチアに続いて再びの地中海へ。
 オスマン帝国発祥の地、アナトリア(小アジア)の海を目指したいと思います。
 

(クロアチア・クヴァルネル地方)

 
 アナトリアの歴史を紐解いてみるとオスマン帝国を始め、ムラト1世、バヤズィト1世、メフメト2世、コンスタンティノープル、ディヤルバクル、オトゥルクベリの戦い、チャルディラーンの戦い、サファヴィー朝、チューリップ時代・・・。

 もうカタカナばかりでよく分からないです・・・

 ちなみに、「オスマン・トルコ帝国」と学校で習った気がしますが、今は「オスマン帝国」というみたいです。


 ではまた。

女官、兵士、神官

2011年02月17日 | クロアチア/Croatia
 クロアチア・ザグレブにある、聖母被昇天大聖堂入口の石像達。



 左の女性は女官と思いつつ、剣を持っているし、頭には冠を戴いているので女官なのかよく分からない。

 中央の兵士は、敵に驚いて汲んでいた桶をこぼしているところにも、見えなくも無い。

 左の神官は、一見突っ込みどころも無いと思われるが、手に持っている杖は何に使うのだろうか。魔法であろうか。


 クロアチアは街中にこういった彫刻が多いので、こういう妄想しながら街歩きするのも飽きる事が無いのでお勧めです

クロアチア・ニンの町を歩く(その4)

2010年12月02日 | クロアチア/Croatia
前回より。

 ニンの町の成立はクロアチアでも古く、昔から海運、商業の町として発展していた。古くはギリシアの影響を受けていたそうである。クロアチアの歴史は、沿岸部と内陸部では少し異なり、沿岸部の都市はギリシア、ローマ、ベネチアなどの影響を受けて発展している。



 放置された柱(といっても保護されている)には、ギリシアの影響を受けたと思われる、パルテノン神殿風の柱も見る事ができる。



 町外れまで歩いてくると、墓地に行き当たった。



 カトリックのお国柄なので、マリア様がたくさん

 おわり。

クロアチア・ニンの町を歩く(その3)

2010年11月25日 | クロアチア/Croatia
前回より

 街を歩いていると、見た事のある像が建っている。
 あれは大魔法使いグルグール卿ではないか!



 詳しいガイドブックを持っていないので知らなかったが、彼はニンの町の司教だったらしい。何故怒った感じの像なのか、いまいち分からなかったのだが、調べてみるとこれには彼なりの理由があった。

 初代クロアチア王になるトミスラブ公(※1)は、東側文化圏であるビザンチン帝国からの独立を果たすには、西側文化圏であるローマ教皇から王位を受けて独立を果たそうとしていた。しかしそれは、独立という自由を得る代わりに、西側ラテン文化を受け入れて自らのスラブ文化を捨てるということでもあった。
 一方のグルグール司教は、古来より伝わるスラブ文化を守り、教会のスラブ語典礼を守ろうとした。トミスラブ公の相談役でもあったグルグール司教は、この独立を巡り、彼と対立していくのであった。

 自由を得て祖先代々築いた文化を捨てるか、帝国の支配下のまま自らの文化を保っていくのか。これは、ヨーロッパの火薬庫とも言われた東西の狭間であるバルカン半島の宿命でもあった。
 この像は、自らの文化を捨てて独立を得ようとするトミスラブ公に抗議した、グルグール司教の姿なのだろう。

 ちなみに現代のクロアチア語はスラブ語系で、ラテン文字(ローマ字)である。
 


 彼の親指を触ると幸運が訪れるという。この後、天候にはかなり恵まれた。あまり多くは願ってはいけない(と思う)。
 


 9世紀より続く、世界最小の聖堂である聖十字架教会。シンプル。



 現在は教会としては使われていないので、自由に中に入ることが出来る。
 光の差し込む場所によって、春分、夏至、秋分、冬至と、暦の分かる構造になっているという。

つづく

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※1:その1に出てくるブラニミル公の後継者