山に癒されて…♪

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最大級の寒波は…情報不足に王手!スノーデビューに涙の蛇谷ヶ峰

2017年01月18日 | 山登り 近畿 比良方面
2017年1月15日(日)❄/強風 蛇谷ヶ峰・撤退


コースタイム

8:30 グリーンパーク駐車場 8:40 → 9:05 釜の谷登山口 → 9:45 釜の谷 10:09 → 11:10 釜の谷分岐 → 11:43 670m地点のベンチ → 12:00 700m地点 撤退 → 12:20 釜の谷分岐 → 12:53 余市谷登山口 → 13:35 釜の谷登山口 → 13:52 グリーンパーク駐車場 ⇒ くつき温泉「てんくう」へ






誰も 歩いていません

バージンスノーが広がる林道を
チチと二人で足跡を付けて行きます







グリーンパーク駐車場から
丸太遊具施設の方面にあるトイレ横から
バンガローの方向へ歩を進めていきます

施設の敷地内といえども
積雪の量は半端なく
雪国の様に白い世界と化しています

 







不思議です
スノーシューで歩いていると
何処でも行けそうな気持になります


最初のうちは…
踝の上程度のラッセル
楽ではありませんが
どんどん進めそうな気持になります



 バンガローエリアを過ぎていきます 



氷柱が下がった軒が何とも風情を感じさせます

歩きながら 景色を楽しむ余裕もあります



 貯水槽



バンガローエリアを過ぎて ロープの張ったゲートを越えていくと
大きな貯水槽が見えてきます

そこが 余市谷登山道を結ぶ分岐となります






その分岐から20mほど先に
釜の谷登山口があるようです




釜の谷登山口


さて… 
ここからのルートは初めてです

地図を確認すると 余市谷からのルート合流しています

距離にしても 然程の差はなく
急な斜面もありそうですが
歩き慣れた余市谷ルートに合流するという事で
釜の谷登山口にとり付きます



これが…不運な事に




雪山を甘く見ていたわけではありませんが
スノーシューを味わうには
余りにも…



試練が待ち受けておりました…




 




初っ端から ラッセルは続きます


誰も歩いていないバージンスノーの上を
二人の足跡が残っていきます

一度交代してみますが
然程も進まない所で ヘロヘロになる根性なし

見兼ねたチチが
帰るまでに体力がなくなっては困る と
トップを常にキープして歩きます…




スミマセン…




 413mの標識 




標識は雪に隠れており 雪を落して確認します 

地図上では 尾根沿いと思っていましたので
ここでちょっと迷います


少し周りを偵察して 
再度地図との確認作業を行います

どうも…一旦下って登り返しがあるようです


もう一度 周りを偵察した後
下る方向へと進路を取ってみます


地図と確認しながら歩きますが 
踏み跡の無い雪に隠された道は分かりにくく 
吹雪く時は方向すら狂いそう…


こうした 確認作業がちょくちょく行われ
これが意外にロスタイムを作る事に…





 腹を巻くように下る道
 埋もれた標識 



谷へと下ります

下り道でのスノーシューは
私にとっては 歩きやすく感じます
特に踏み跡もない新雪では
何とも言えぬ心地よさ♪
ワッパとは違う助けのようです

しかし…気は許されません…


 釜の谷 




渡渉をしてから 待っていたのは 急な斜面

ここからは 標識も標布も 確認出来ず
初めてのルートだけに 
地図地形を見ながら進みます

ここもまた
未熟な私では 踏み跡のない雪面の中を歩くには
ラッセルもままならず
ルートファンティングどころではありません…



そんな事もあり やはりここもチチが一人で 
ルーファンしながらのラッセルをする事に…


ゆるして~




 雪は深く 斜面は急に…




ルートがわかりにくく
常に先頭を行くチチ…

代わりましょうか?と声を掛けても
どんどん先を進むチチ…

スノーシューを履いていても 
深い所では 大腿の辺りまでズボッと嵌ってしまうほど…


自分の事で精一杯の私…


せめて 迷惑をかける事の無い様に
必死についていきます



足を踏み入れるたびに 小さな雪玉が
急な斜面を滑り落ちていきます




 諦めずにどんどん登るチチ




チチが埋まっています!



急斜面トラバース地点では
雪庇ができています…

その雪庇に 誤ってストックを突くと
そのまま崩れて めがけてダイブしそうになります

そこは あまりにも余裕がなくて
写真に収める事は出来ていません…



ふと…山側の急斜面を見上げると
サラサラと表面を無数の小さな雪玉が流れてきています

こんな斜面早く抜けたい!
必死にもがけど先に進めず…

急げばバランスをしてへと落ちそう…


雪庇となっている所は
丸太の階段になっている登山道のようですが
埋まってしまってします…

谷へ張り出した丸太の上に積もった雪が
雪庇となって 谷へ誘うよう…



なによりも足場の狭いトラバースでは
慣れないスノーシュー重なる事があり
危うい場面も…


ワッパの方が歩きやすい~と 
思ってしまう時も…








どか雪の新雪は 根性なし
落ち着いていないため フカフカの綿菓子のよう…

踏み固められていない深雪の中…
ズボッと嵌ると その下は
デコボコ岩の感触をに受けます

こういったところでは 
慣れないスノーシューでは辛い時があります
雪の下の岩や倒木が邪魔に感じます…

しかし…ストックを指すと ズボッと埋まり
その深さは 60~70cmといったところでしょうか…

という事は やはりスノーシューのお蔭で
膝下ぐらいで おさまっているという事なのでしょう…



行けども 行けども尾根にでられず…
いつになったら尾根に出るのでしょう…



もしかしたら…
今回は…辿りつけないのでは…
ふと…そんな不安が過ります…









静かな時も流れます
吹雪くときもあります


でも お山の気分の変動は大きく
を伴って を叩きつけてくれることもあります







漸く少し平らな尾根に出た時は ホッとします




釜の谷分岐 557m



漸く余市谷登山道との分岐にでました

なんとここまでの3時間余り…
ラッセルの登行は 
必要以上に体力と時間を使ってしまったようです




 通常の尾根道


ここから歩き慣れた尾根道…



分岐の所から ちょうど山スキーをされた方のものでしょうか
スキーのトレースが一人分綺麗に残っております
そのトレースをお借りして登るのですが…




だけど…体がかなり重い
一歩がこんなに重かったでしょうか…


それはチチも同じだったのでしょう
普段のスピードがありません




取り付きからこの分岐まで
一人でラッセルしてきたのですから…

頼りない相棒のお蔭で
必要以上に 体力を使い果たしても
おかしくはない状態です…



ごめんなさい…








灰白色の空
枯れ枝の間から 寒々しさが伝わります


トレースはありますが 
部分的にラッセルが続きます…



 青空が少しだけ顔を出し 風が止む時があります…




ふと・・・
頑張る二人を励ますように
空が元気を分けてくれた瞬間…






疲れているはずなのに
チチは何も言いません…

黙々と登っていきます



 670m地点のベンチ




漸くベンチのある所まで辿りつきました…



ベンチは時を忘れ 
静かな眠りについたように 埋もれています



そのベンチを過ぎたあたりから
再び 白い魔物の襲来
行く先のトレースが消えます






容赦なく吹き付ける白い魔物に
一歩出す事が辛い…

山が 向こうから
咆哮しているように感じた時…悪寒を感じます








風は一層強くなり
雪は横殴りに吹いてきて

先の見えない白い闇が広がります


もうすぐなの?
もうすぐよね…




途中 一瞬見えた先の尾根…
遠かったような…


先を歩くチチの足が止まります



 
 700m地点 

薄れゆくスキーの跡…





タイムアウトだ…

えっ…




時は12時


あの不安が 的中してしまった…そう思った時です




それでも…
尾根の先を見つめます





白い魔物が笑うかの様に吹き荒れ
閉ざされた向こうに
消えかけた先行者のスキーの跡が延びています



山頂は?…


もっと先だよ…




チチが この先の予想を説明してくれます

そのチチの声は 吹く風に飛ばされ 
私の耳には入ってきません…


あと1時間 頑張って見たい…
そう言いかけて 言葉を飲み込みます



はい…下ります



チチは一人でここまでラッセルをして登って来たのです
3時間以上も ず~っと


その上 足を引っ張る私を連れて
この先の道を進むには
お空も お山も…拒否するように感じます


状況はわかっております
今回は素直に受け入れるほかありません…






風に…
雪に…
追われるように下って行きます





 アセビの樹林帯



下りは急な所もありますが
登りと違って スノーシューであることが
こんなに楽しいものかと思えるほど 
新雪を楽しんで下る余裕が生まれます


スノーシューを履いていても
やはり深いところは膝上まで潜ってしまいます

それでも 登るよりは に歩けます




 余市谷登山口

林道歩き



林道でも スノーシューは頼もしい相棒となります
スキーの跡を スノーシューで重ね跡を付けて行きます



 貯水タンク  釜の谷登山口の分岐



スキーのトレースとは ここでお別れです 

旧ふれあいの里センター方面には下らず
途中の分岐から釜の谷登山口の方へ下る事にします


林道の道だから♪安心していましたが
これが長い長い道のりとなります


誰も踏み入れていない雪面を 
再び二人でのラッセル歩行が始まります








どんなに荒れても 道に迷う事はありません
チチと交代をして先頭を歩いてみます

誰も歩いていな雪面を
もっと気持ち良く歩けるはずでした…

歩ける…はずだったのです…が



道は緩やかにアップダウンの変化をつけて
足首から脹脛の辺りまでの積雪に
見た目とは違い ラッセル作業きついものでした…


恥ずかしながら
すぐに息が上がってしまいます…



スノーシューの一番手と二番手では
これほど労働に差が出るのかと…




二番手に居ると どこまでも歩けそうになりますが
トップに変わると
もう~代わって~ と
すぐに根を上げてしまいそうになります



お粗末な私です…








マンモスの様な樹林帯の間を通り抜けて…








 
林道も 見た目は抵抗なく 
のんびりと歩けそうに見えるのですが

二番手ばかり歩く私の浅はかさ…
しんどさを実感して 改めて…

あの急登の膝上ラッセル
チチ一人で行っていたのですから…
何も言い訳はできません…


 



再び青空が 瞬間だけ覗けます
お空も不安定によく変わります


 分岐にでます
 貯水槽が見え ホッとため息が出ます 





さぁ~ あともう少し!







一気に疲れが襲います…

もう 危険がないとわかると
脱力感が全身をつつみ トボトボと歩きだします…

ヨレヨレの私…
チチが写真に収めます…





グリンパーク



当初予定していたルートでは登れなかったことが
こんなにも大きく影響するとは…

グリンパーク内のくつき温泉 天空で 
汗を流し 体を温めながら
反省会を密かにしてみます



いきものふれあいの館がなくなっている事を知っていれば…
こんなどか雪でなければ…

○○いれば…と思う事はよくない事だと知っていても
ついつい…○○いれば…と考えてしまいます

確かに 
下調べをもう少ししっかりとしていれば…と反省ですが
でも 結果良い事もあり
初スノーシューで 思わぬ体験ができたのですから…


それから…
蛇谷ヶ峰にスノーシューで登る場合は
余市谷登山道のピストンの方が歩きやすいかも…
今度登る時は…余市谷の方から登ってみようかしら…




さてさて…
次はどこで スノーシューを楽しみましょうか




温泉に浸かりながら 次の計画を考えます



だけど 
今回は本当に疲れました

本当に 久々の尋常じゃない疲れを感じます…


疲れの所為でしょうか…
湯船の中でウトウトしてハッと目が覚める事が…

お風呂で遭難しない様に 要注意!でした…






最後までお付き合い下さり
ありがとうございます♪


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2 コメント

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バボ様 (nanekobi5963)
2017-01-20 11:48:11
こんにちわ♪
ありがとうございます♪
比良山系は標高に比べると 雪の量は半端ないです
今回はどのお山も撤退を余儀なくされたパーティーが多いようです

ブログを楽しんで頂けたでしょうか
チョッと感情を入れて書いてしまいました(笑)

でも 本当に…楽しかったですよ~♪

久住山と言えば…
私がまだ若かりし頃に登っていた時…
法華院温泉からの久住分かれ方面の道で
腰までのラッセルをした記憶があります

北千里でも 膝上もしくは大腿までのラッセルで
もがいた記憶があります

雪洞を掘ったこともありますよ♪


そんな九重のお山には最近では
お会いできていません…
そんなラッセル作業…しんどいけど
その疲れが心地よく感じてしまうのですよね…
変態かも…私って(笑)

歳と共に体力は半分以下になりましたが
まだまだ 愉しみますよ~♪

韓国岳の執念の様子とてもいい感じで
楽しませて頂いております
今度は久住のお山の様子を楽しみにしておりますね

コメントをありがとうございます♪

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こんにちは! (バボ)
2017-01-20 10:57:09
お疲れ様でした。
…にしても、ホントに羨ましい限りの山行です。
標高からみると、九州ではなかなか体験できない雪の量です。
数年前に、くじゅうにかなり雪が積もった時にツボ足ラッセルしながら、
牧ノ戸登山から入り、星生崎下の避難小屋で疲れて帰ったのを思い出しました。
ひとりでラッセルするのは予想以上に疲れますもんね。。。
チチさんも大変だったことでしょう。

でも、楽しいんですよね~ヽ(^o^)丿
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