山に癒されて…♪

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北ア5 突然のデジャヴ? 諦めたはずの五竜岳は夢の夢?

2015年09月29日 | 山登り 北アルプス
唐松岳山頂山荘 テン場からの続きです

いつまで引っ張るのでしょう…
それでも…この気持ち この記憶 残しておきたくて…
もうしばらく お付き合い頂けると嬉しく思います…






予知夢…?
デジャヴ…?



あれはなんだったのでしょう…


真っ青な空と 剱岳の山脈が遠くに連なり
私は歩いています

そして…

こんなお天気…行かなかったら 後悔するよ…


何処からともなく声がしてきます


また、明るい稜線が続き その先で 五竜岳が手招きます


まだ、登ったことのない五竜岳への稜線が
ありありと浮かび 青い空が微笑んで迎えてくれるのです


ハッ!と 目を覚ますとテントの中…



真っ暗な中で、チチの寝息だけが響き
周りは不思議なほど静かな夜


夢だったのでしょうか…
それとも…断ちきれない未練が 見せた幻覚なのでしょうか…


再び眠りにつこうとしますが
目を閉じると その光景が 消えずに浮かび上がってきます





寝る前に食べたものがエネルギーに変わり
脱水症状も改善されているのでしょうか…
不思議と…体が楽になったように感じるのも事実…
不思議な感触が体内から湧き上ってきます


明日は 晴れる
少なくとも午前中は快晴だわ!



そんな唐突だけど 確信的な思いが飛び出します



どうしよう…
行動食…食べてしまった…

明日の行動食 どこで埋め合わせをしよう…

本当はいけない事だけど 小屋の食事を利用しようか…




いつの間にか 残っているものを思い出しながら
明日の事を 心配している自分がおりました…


もう下山するって決めたのに…なんと未練がましい…


だけど…財布の中をも計算して
水の購入すら考えていました…


それどころか…登るシュミレーションを色々としながら 案を練っています


そんな思索を頭の中で張り巡らしていましたが 
次第に睡魔が声をかけてきて 再び 深い眠りについてしまいます…




立山三山と剱岳



突然!パタパタと隣で撤収するテントの音がして 目が覚めます
時計の針を見ると 4時30分…

少し遅いかもしれないけど
まだ十分に間に合うわ…


何を期待してるのか 体が動きだし シュラフを畳み出します


どちらにしても、早発ちする予定でもあったので
自然といえば自然な行動ではありますが

チチが不思議そうに起き出します…


私は… ボソ…と


身体 調子いいの 復活したみたい…



えっ…?



五竜岳に行きたい…










ダメ!




やっぱり…




昨日は あれだけ心配かけたのですから
本当なら 口に出せないはずなのはわかっています だけど…


夢に出た現実のような映像…
誘う五竜岳…


行きたい!





今日はお天気いいよ



…なんで?



夢に出たの…
私 稜線を歩いていたの
シュミレーションもしたの…




呆れて私の顔を見るチチです…




八方池もきっと今日はきれいだよ


八方池は 日帰りでも行ける…五竜岳は 行けない…





…しばらく無言で私を見たチチ…



ダメ!




山では、チチも私と同様 頑固者…
それには 何度も助けられてはいますが…

今回は どうしても引く気になれない私…


少々 拗ねた顔をして、朝の準備をしていきます







空はそんな二人を見て面白がるように 明けて行きます

白んだ空が 今度は赤く染まりだし
五竜岳が 顔を染めてこちらを見ています







行きたかったな…


今日は本当に 体が軽いのだけど…

昨日までが 嘘のように…


でも…確かに…昨日…行動食も食べちゃったし…


半ば諦め始める自分がいます

ため息交じりに…支度をしていきます



撤収を済ませて チチの準備が終わるのを待ちます すると…



お前は、先に小屋に行ってなさい…



えっ…?


いつもなら 一緒に出るはずなのに…



いいから、トイレも時間かかるだろう…



失礼なっ! でも…確かに…


チチの言葉に従って 先に小屋までいく事にします



この時にチチの気持ち
わかるようでわからない私でした

縦走を諦めていただけに 心は空ろでしたから…



それにしても 身体は軽い!
小屋までの坂も 今日は軽い!
ザックも軽い!
歩けます!

どうしたのでしょう…わたし…

なぜもっと早く 体調が戻ってくれなかったの
戻ってくれていたら…

そんな思いで一杯でした…


お山はこんなに上機嫌なんのに



小屋からの稜線



早朝とはいえ
小屋のまわりは大変な賑わいです
おトイレも済ませて 小屋から出てみると
ザックを背負ったチチが待っていてくれます

八方に降りる人多いみたいね
早くいかないと渋滞するみたい…



小屋の中で仕入れた情報をチチに伝えます



大丈夫 渋滞には ぶつからないよ…


えっ…


ほら ここから先は、人も少ないよ





…とチチが見つめる先は…

五竜岳方面…





えっ! いいの!

行きたいんだろう



私の中で…

551のコマーシャルの ある時バージョンのミュージックが流れます!



かつて 山において…私のわがままに対して 
決めたことを変更してくれた事があったでしょうか…




バックにバラの花を飾る気分です



本当にいいの!


体調…大丈夫そうだからね 行くよ!


はい








チチは、小屋まで歩く私の姿を観察していたようです


どんな時も冷静に考え ダメなものはダメ!を通す人ですが
この時は 本当に無理を聞いてくれて 涙が出そうになりました


…ところで 行動食は?昨日食べちゃったけど…


あはは それぐらいちゃんと確保しているよ!
今日の行動食ぐらいあるから大丈夫



そうなんだ!



頼もしい限りです♪


だけど…確保…どこに隠してあったのでしょう…
確かに全部食べたと 思っていたのだけど…
不思議でなりません…



もしかして…この調子で…へそくりもしてるのかな~? 
なんて不埒にも…思う私でした(^^;)






本当に ようやく稜線歩きを満喫しべき山歩きをしているよう
不思議なほど 体が軽いです

昨日の私はなんだったのでしょう…

お山の女神様 笑ってみているよう…♪





唐松岳山頂山荘


唐松岳山荘に別れを告げて 出発します



高度障害と 脱水症状…

一歩間違えれば 危険な状態に陥ります
昨日の五竜岳山荘のテン場での様子は 明らかに危険な状態だったそうです



無事に下山して1週間がたとうとしている今…

チチは 私の顔を見て…


あのときはどうしようかと…本当に考えたよ…
危なかったんだよ…


バロメーターの白髪が本当によく目立っていたからね…
今は、ほとんど隠れて分からないけどね…



しみじみ人の頭を見て言います



普段から 体を動かしていない人だったら
命にかかわる事態に陥っていたかも知れない…




心中穏やかではなかった事をボソッと口にします



その時はおくびにも出さず
黙って 一人で 私の様子を見ながら対応を考えていたようです


ともあれ…漸くアルプスの稜線を 普段の自分のペースで歩けそうな気配の朝です

夢の中で誘ってくれた五竜岳へと向かいます







長い長いお話…

次回は漸く 最終章となりそうです…

お付き合い、もう少し辛抱して戴けると嬉しく思います…


続く






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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (錫杖)
2015-09-30 13:14:11
回復されましたね。 高気圧が張り出してきて
気圧の変化もあったのでしょうね

強く優しきパパさんですね
そして世界観も広い。
素晴らしいパートナーですよ

これだけの天候の中、五竜の山頂からの鹿島槍が期待出来そうです。

朝一番 出立の一時 凛とした空気感も伝わってきました。 
山は素晴らしい

パパさんへもよろしくお伝え下さいませ。
返信する
こんばんは (延岡の山歩人K)
2015-09-30 19:58:34
五竜に登りたい
その強い気持ちが自己暗示になったのでしょうか
とにかく
体調回復して 良かったですね

茜色の染まる 立山三山と剱岳
素晴らしいショットですね
私事ですが 数年前(2012年9月)
立山三山や別山を縦走して~ 別山尾根から剱岳に登りました
天候にめぐ枯れませんでしたので
こんな光景が眺められて良かったです

本当に
夢の予感どうり 素晴らしい天候に恵まれ
体調も良し五竜が楽しみですね

しかし
強い精神力と 体力には驚きます\(◎o◎)/

返信する
偉い! (たか)
2015-10-01 00:30:13
バンザーイ
五竜、向かわれたのですね。

一つ前の記事
とてもとても冷や冷やさせられました。
途中、「食」 「岩の感触を楽しむ」の文字を見た時には
よし、これで行けると一安心。
でも次に現れた「吐き気」「目眩」「悪寒」「脱水症状」の文字に
「最悪!何故ドリンクを拒否するのよ・・」私はつい呟いてしまいまいたよ。

不帰嶮・・・ここは私にとりましては未踏の領域ですが、今の私では絶対、尻込みしたでしょうね。
私が針の木小屋に宿泊した時に泊まり合わせたご夫婦が
[不帰嶮でリュックがぶつかり合い一人が滑落したのを
目の当たりにした]と言っていたのを耳にしていた事を思い出してしまいましたが
それ程の危険な岩稜帯を辛いお体で登った根性
もう、脱帽するしか有りません。

さて唐松岳に着きましたね。
わたしはこの山で雷鳥の親子に出会い
そしてテン場から見上げた唐松山荘に泊まり八方尾根に下ったのです。
今、その時の状況を思い出しながらコメントさせて頂いている訳ですが
nanekobiさんに比べたら、あの縦走は天国の様なものだったかもしれません。

そして翌日
私も漸く安心して記事を追う事が出来ました。
お写真の空の様に晴々とした一日になったでは有りませんか。

守られて守られて必死で生きているコマクサ(nanekobiさん)を言葉少なくも気遣いながら、しっかりサポートした御主人様の温かい愛情と
苦しい状態の中で頑張ったnanekobiさんに大きな拍手を送りたいと思います

(分が纏まらずゴメンナサイ)


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すみません (延岡の山歩人K)
2015-10-01 08:13:23
お早うございます

↑ 誤変換が多くて ・・・申し訳ありません
  解読してください(^^)/

返信する
錫杖様 おはようございます♪ (nanekobi5963)
2015-10-01 08:37:17
わぁ~嬉しいお言葉
ありがとうございます♪

チチにはいつも助けられており
信じてついて行っておりますが
改めて言われると…うふふ 照れてしまいます…(笑)

お山の朝の あの凛とした空気と雰囲気
本当に心も締まり 洗われる思いです
とても好きなひと時です

チチも…照れているようですが
あまり顔に出さない人なので…(^m^
満更でもなさそうな顔をしておりました うふふ

いつも丁寧に読んでくださってありがとうございます
コメントもとても励みになっております
ありがとうございます
返信する
Unknown (rila)
2015-10-01 08:46:18
nanekobiさん…
どうなっちゃうのかと思いました~>_<

体調が戻り、五竜岳に向かえて良かったです。五竜岳が目の前で呼んでるんですもんね~

立山三山と劔岳の写真、好きです。朝の冷んやりした空気が感じられます。(←rilaは立山好きです。)
天気も良くて、山の女神さまが笑ってますね
返信する
延岡の山歩人K様 おはようございます♪ (nanekobi5963)
2015-10-01 10:44:47
は~い♪ お蔭様でお天道さまに微笑んで頂きました
頑張った甲斐がありました

>立山三山や別山を縦走して~ 別山尾根から剱岳に登りました

立山方面も魅惑的なお山が続いておりますね
私は、こうして遠目でしか見たことがありません…
確か別山だけ行った事はあるのですが…
遠くの剱岳…いつか登りたいと思っております

>強い精神力と 体力には驚きます
いえいえ…恐縮してしまいます
ただの無謀な単純人間なだけだと思っております
ただ…好きな事に対してだけの根性はあるかもです(笑)

>誤変換が多くて ・・・申し訳ありません
  解読してください

いえいえ 大丈夫です…それよりも、きっと私の方か変換間違いが多いのに 見逃していただいておりますもの…いつも、感謝しております
これからもよろしくお願い致します

いつも 暖かなコメントありがとうございます
励みになっております


返信する
たか様 こんにちわ♪ (nanekobi5963)
2015-10-01 10:53:27
たか様 ありがとうございます♪
うふふ
なんだかとても嬉しいです
一緒にお山に登っている感覚で たか様のコメント拝見させて頂いております

五竜岳に向かう事ができました♪
山の女神様 しっかりと微笑んで 嬉しかったです♪

>「最悪!何故ドリンクを拒否するのよ・・」私はつい呟いてしまいまいたよ。

本当に…あの時は最悪でした
たか様が傍にいたら、きっと「何言ってんのよ~!」って叱咤して励まして下さっていたのでしょうね♪

>nanekobiさんに比べたら、あの縦走は天国の様なものだったかもしれません。

いえいえ…お山はどんなお山も 苦あり楽あり 感激ありですから…量りに掛けられるものではありません

>苦しい状態の中で頑張ったnanekobiさんに大きな拍手を送りたいと思います

本当にうれしく思います
ありがとうございます♪ 纏まらず長文になってしまった記事を最後まで読んで頂けるなんて
本当に幸せ者ですね 私は…

身近に感じるようなコメントをいつもありがとうございます


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rila様 こんにちわ♪ (nanekobi5963)
2015-10-01 10:59:56
rila様 ご心配をお掛けいたしました
でも、五竜岳へと向かう事が出来 本当にうれしく思います

私も立山連邦 そして 剱岳 好きなお山の一つです
朝の凛とした空気に 立山三山と剣が神々しいほどに連なり 本当に素敵な朝を迎えました

この景色を見ると、来てよかったと改めて思いますね
ヒンヤリとした空気がまた、キリッと引き締めて 洗礼された気持ちにもなります

山の女神様 本当に微笑んでくれてよかったと思います

いつも、最後まで読んで下さり コメントもいただける事感謝いたします ありがとうございます♪
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