今日は、福岡・福福セミナーの感動
「電車の中の奇跡」
についてお伝えしますね～。
福福セミナーが終了し、天神駅から博多駅に移動することになりました。
実はご参加いただいた方の中に、パニック症候群で
電車に何年も乗っておられない方がおられました。
自分で運転する車は大丈夫なので、
「パニック症候群の中でも軽い方なんです」
とおっしゃっていましたが、
バスの中ではかなり緊張されておられたと思います。
バスが出発する前に、事前にアナウンスで
「みなさん、このバスは貸し切りなので、
おトイレに行きたかったり、
気分が悪くなられた方がおられましたら、
すぐに止めることができます。
もしもの時には、一言!
『でる!』『もれる!』
と言ってくださいね～(笑)」
とお伝えしました。
バスの移動はなんとか大丈夫だったのですが、
帰りの電車の移動になった時に、この方の表情がこわばりました。
この方の車は、バスの出発地点「博多駅」に駐車してあったので、
「博多駅」までなんとか行く必要がありました。
天神駅から博多駅までは3駅。
わずか5分の乗車時間なのですが、
もう何年も電車に乗っていなかったこの方にとっては、
その5分が、とてつもなく大きな壁に感じられました。
わたしはその方に、20年間パニック症候群だった
わたしの友達の話をしました。
友達は現在、パニック症候群を克服し、電車や車にも
乗れるようになり、仕事もされています。
一人で留守番ができず、常に誰かがそばにいないと
いけない状態だったのが、驚くほど回復されたんですね。
どのように回復されていったかと言うと、
今までの病院を変えて、パニック症候群の名医と言われる先生に
診てもらって、短期間で驚くほど症状が回復しているんです。
今までの先生は、
「パニック症候群は一生つきあっていく病気だから、
薬を飲みながら、できるだけドキドキしないようにしましょう」
というアドバイスをされていました。
ところが、日本の名医は真逆のことを言われました。
「パニック症候群は治る病気です。
薬と一生つきあっていく病気でもありません。
ドキドキしたらどうしよう・・・
という予期不安が怖くて、
患者さんはドキドキしないようにしよう
と思われるのですが、
そうじゃない。
ドキドキしないと治らない!
ドキドキしよう!」
「えっ?!ドキドキしよう????」
友達は最初、ものすごく驚いたそうです。
「いや、無理 無理 無理・・・
」
「殺す気か・・・」
と。
日本の名医はこう言いました。
「小さなドキドキをたくさん経験しましょう。
いきなり電車に乗れるように・・・
なんて目指さなくていいですよ。
まずは近くのコンビニまで!
これはゲームだと思ってください。
ミッションです!
小さなチャレンジをいっぱい積み重ねていくんです。
ドキドキした時ように、薬をもっていてくださいね。
ドキドキすることは、悪いことじゃないんです。
ドキドキしないようにしようとしたら、
なにもできなくなる。
ドキドキを想定内に入れるんです!」
そしてこんなことも言われました。
「ドキドキしているときは、
意識が過去や未来に飛んでいます。
予期不安だったり、
今までのこわさを思い出したり・・・。
ドキドキした時は、
意識を『今』に向けることが大切です。
意識を『今』に向ける方法は、
今、目の前のものを見ることです。
今、目の前にあるものを、
5つ口に出して言ってみましょう。
今、聴こえている音を、
5つ声に出して言ってみましょう。
今、目の前のものを数えだすと、
意識は『今』に戻ってきます」
と。
おおーーーーーっ!!
これは、わたしがセミナーでいつも話してることじゃないですか?!
日本の名医と同じことを、あたしゃ話してたゼイ!
と、友達の話をききながら、一人で感動していました。
さて、友達はこの「ミッション」をゲームと思ってはじめました。
コンビニまで行くミッションでは、やはりドキドキして
予期不安がおそってきたそうです。
「どうしよう・・・」
と思いましたが、今、目の前に見えるものを、
ぶつぶつつぶやきながらコンビニまで歩きました。
途中で
「やっぱり無理・・・。引き返そう」
と思ったそうですが、ちょうど家とコンビニの中間地点だったため、
「今、引き返しても、怖いのは同じ・・・。
どうせこわいなら、進もうか・・・。
ドキドキすることは悪いことじゃない!!」
と自分を奮い立たせて、また歩きはじめました。
そして、なんとかコンビニにたどり着いたんです!!
この時の感動と達成感はすごかったそうですよ。
それで、帰り道はどうだったかというと、
なんと!!
まったくドキドキしなかったそうです。
友達はこの時、発見しました!!
「こわいのは、行きだけ!!
なぜか、帰りはこわくないぞ」
と。
これは彼女にとって、大きな発見でした。
このようなミッションにチャレンジしていくうちに、
友達は短期間で画期的に回復していったのです。
日本の名医は、
「ドキドキすること」 ＝ 「悪いことが起こっている」
という今までの価値観を、ガラッと変えてくれました。
この話を、天神駅で参加者の方にお伝えしたんです。
それでこんな提案をしてみました。
「みんなついてます。
一緒にミッションに挑戦してみませんか？
ドキドキしたら、一駅で降りてもいい。
わたしも一緒降りますから。
わたしも乗り物苦手なので、
いつもウォークマンで自律神経を調整する
ヒーリングの音楽を聴いています。
これ、使ってみて。」
そう言って、ウォークマンをお渡ししました。
参加者の中にセラピストさんがおられて、
パニック症候群の方の手をとり、
おまじないをかけてくれました。
その様子は、あたたかくて愛情に満ちていました。
この方取り囲むように、一緒にいた参加者さんは、
自然に自分の立ち位置をとりはじめました。
どこからでもサポートできるように・・・。
さぁ、いざ電車に乗り込みます!
後半につづく。
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