みやがわみちこがお届けする「なんでも仙人」ブログ

ご相談例六の続き


「えっ?体の弱さが最大の魅力になるんですか?」

「そうじゃよ。」

「全然分かりません。」

なんでも仙人はしばらくわたしの言葉を待っていたが、
わたしがさっぱり分らない様子なのを見て、ゆっくりと語りはじめた。

「そちは魅力とはなんだと思うかね?」

「魅力ですか?そうですね・・・、
魅力とは長所のことだと思っています。自分のいいところですね。」

「ふむ。長所のぅ。
そちらの世界では、長所をいいところ、短所をよくないところという捉え方をする。
しかしこれは自分の側からみたものの見方であって、
全体で見てどうか?という観点でものを見ていない。」

「全体で?」

「そう。わしらの世界では、常に全体を見てどうか?という捉え方をする。
そちらにとって欠点と思っていることが、全体で見た場合、どういう意味をもつのか?とみるわけじゃ。」

「う~ん・・・、
例えば私の風邪をひきやすいという欠点で言えば、
全体で見た時、どういう意味があるのでしょうか?」

「そち、人に頼るのが苦手であろう?」

「はい。苦手です。」

「ついなんでも自分でやりすぎてしまうよな。
こんなこと頼んだら相手に悪いかなぁと気を遣ってしまい、
自分でやった方が気楽でいいやと、つい仕事を抱え込み、疲れてしまう。」

「・・・おっしゃるとおりで。」

わたしはトホホとため息をついた。

自分でいろいろ抱え込んだものの、体が疲れてしまって寝込むということが、私は今までに何度もあった。
そんな自分が情けなくて嫌だった。

なんでも仙人はそんなわたしを、優しいまなざしで見守ってくれている。

「そちはまわりの人に頼れるチャンスを、与えられているのだよ。」

「えっ?」

「もっと言えば、
まわりの人に頼れるチャンスを、自らに設定して生まれてきているのだよ。」

「・・・?!」

「そちは体が疲れやすい自分を、ずっと責めてきたよのぅ。情けない自分だと。」

「はい。」

「しかし全体で見ると、そちが人に頼れる機会、または周りの人がそちに力を貸す機会が、
うまい具合に用意されていることが分る。
そしてそこに、まわりの人への感謝を表現できる、絶好の機会があることも・・・。」

「!」

「人に頼ることが苦手なそちにとって、
これらの機会は自らが自分に与えた、天の恵みでもあるのじゃよ。」

「自らが自分に与えた?」

「そう。」

なんでも仙人はにっこりとほほ笑んだ。

「今の体の状態でもできることがある。
いや、今の体の状態だからこそ、できることがある。
それは思い切って人に頼ってみることじゃ。人に甘えてみることじゃ。
その際、『申し訳ない・・・』や、『ごめんね』と自分を責める気持ちで頼まないこと。
それだと人に十分に与えることはできない。」

「人に十分に与える?」

「そうじゃよ。」

「頼んでいるのに、人に十分に与えるって・・・いったいどういう意味ですか?なんでも仙人。」

「ふむ。人はな、誰しも人から感謝されたいと思っている。
自分は役に立っていると感じたい生き物なのじゃ。」

「はい。感謝されたいです!」

「人はみな自己重要感を求めているのじゃよ。
『人から必要とされたい』『人から感謝されたい』と渇望している。
しかしなかなかに人は、感謝の気持ちを言葉で伝えてはくれぬものじゃ。」

「そうですね。自分の欠点を責めるばかりで、
助けてくれる人に対して、『ありがとう』よりも、『申し訳ない』という気持ちの方が強いです。
素直に感謝を伝えられていないと思います。」

「人はな、どのものも得意なことや苦手なことがあり、長所や短所をもっている。
何もかも完璧なものなどありはしないのじゃ。
人の世は、その足りないところをうまく補い合い、助け合って感謝を伝え合うことで、
人間関係がうまくいくように仕組まれておる。」

「そうなんですか!」

「そうじゃよ。
なのに人は、自分に対し完璧さを求めることにばかり意識を向け、
人に助けてもらうことや、感謝を伝えることをおろそかにしてしまいがちなのじゃ。」

「そうかもしれません。」

「足りないところは、それが得意な人に補ってもらい、その時に大いに感謝する。
すると相手の自己重要感が高まる。
もし相手に苦手なことがあり、それがそちの得意分野であれば、手をかしてあげる。
すると相手から喜ばれ、そち自身の自己重要感も高まるというわけじゃ。」

「なるほど!」

「これこそが人に与えるということ。」

「!」

「さてここからが本題。欠点を魅力に変える方法じゃが・・・。」

「そうそう!それです。それを教えてください!なんでも仙人!」

「ふむ。先ほどそちに『魅力とは何か?』と尋ねたよのぅ。」

「はい。」

「そちは魅力とは長所のことだと申した。」

「はい、言いました。」

「魅力の本当の意味とはな・・・。」

「本当の意味とは?!」

ニマッ。(笑)
「どうしよっかなぁ。」

「ちょっとちょっと!そういうのやめてくださいよ!」

「続きはコマーシャルの後で・・・。」

「おーい!!」

       ・・・ということで、魅力の本当の意味については、明日のブログでお伝えを
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