おっちゃんのぼやき

旅と食べる事が、大好きなおっちゃんの独り言です

ゆきちとポンタの珍道中 九州編 9

2009年11月21日 | 日記
ゆきちとポンタは、大宰府を後にして 佐賀県の呼子に向かった。
勿論、美味しいイカを食べるためです。

野を越え山を越えて、日本海の荒々しい風景に出会いました。

「ゆきち、瀬戸内と違うて こっちは、風も波もすごいのう」
ポンタの意味の無いたてがみが、強い風にあおられて勇敢にみえた。

「ポンタよ、へじゃけんイカも美味いんで」
ゆきちは、ちじれ毛なので まったく風になびかない。

二匹は、さっそくイカの美味い店に

「ゆきち、このイカ 頭なあのに 足が動きようるど。コワい」

「ポンタよ、食べたら 喉に吸盤がひつっくで。」

「おう、へでも甘うて美味いど」

白くすきとおったイカ 美味でした。
他にも、美味しい魚介類。

「おばちゃんの作った魚料理、あれはあれで絶品よの」

「ポンタよ、たまには異様な時もあるゆうて おっちゃんが言ってたど」

「でも、魚が食べれるだけ幸せよのう。わしら、ペットフードばっかりやし
 おまけに、安いやつ」

「まあ、じぇにがなああけんしょうがなあじゃ」

「そうい言やあ、ゆきちの名前は 福沢諭吉にあやかった名前らしいのう
 ちいたあ、役にたったんか?」

ポンタの言葉に、ゆきちが少し落ち込んだ

「何時か、ここ掘れワンワンで 一攫千金を目指そうや」

何も考えていないようで、少しは家の事を思っている奴らでした。

そんな会話のさなか、ポンタが突然

「よおし、チャンポンを食べに 長崎に行かんかいや」

やっぱり、食べる事しかないポンタでした

「ほじゃあ、グラバー邸でも見にいくか」
ゆきちは、やっぱり知的であった。

長崎に向けて、二匹の旅は続いた。