おっちゃんのぼやき

旅と食べる事が、大好きなおっちゃんの独り言です

ゆきちとポンタの珍道中 九州編 7

2009年11月08日 | 日記
ゆきちとポンタは、天神の一蘭に到着した。

「ポンタよ、ここは食券を買うて中で 紙に麺の固さや、味の濃さを書いて
 注文するんで」

「えっ、めんどくさあ」

「へでも、ブリ美味あんで」

早速、店の中に入った。

「おいおい、ゆきち 何かカウンターについ立があって、隣が見えんじゃ」
ポンタは、不思議そうにゆきちに言った。

「それはのう、食べる事に専念せえ言うことよ」
ゆきちが、もっともらしいことを言った。

「ほおか、ほなら早よう食べんかいや」

二匹は、それぞれの味と麺の固さを注文した。

無言で、ラーメンを食べ始めた。
とにかく、美味い。
おっちゃんは、博多に行ったら必ずこの店に行く。
勿論、麺は硬麺。

突然、ポンタが
「このラーメンは、ラーメン界の富士山や」
訳のわからない事を言い出した。

「なんや、ポンタ富士山って。 何で、富士山なん?」
ポンタは、
「グルメリポーターが言うじゃ」

「なんや、お前は彦麻呂か? それにしても、例えがヘタじゃ」

ポンタは、無視して替玉を頼んだ。
「コクがあって、メチャ美味い」

最初の目的は、これで果たせた。
二匹は、一安心で店を出た。
「ポンタ、ほじゃあ帰るか」
ゆきちが、ポンタに帰る事を言った。

「あん?帰る?折角、九州に来たのに そりゃあなかろうが」
ポンタが、ダダをこねた。

「ほじゃあ、もうちょっと九州を見て回るか?」
ゆきちが、ポンタにそう言った。

「よし、よし ほなら 佐賀の呼子のイカを食べに行こうや」
またもや、食べ物の事

「まあ、食べてもええけど たまには、観光しにいくど」
ゆきちが、たまりかねて言った。

「何処、行くんね?」
ポンタの問いかけにゆきちは

「大宰府よ、ここは学問の神様が祭られているけんの。おめえ馬鹿じゃけん
 ここで、頭が良うなるようにお参りせんかいや」

「お参り?わしゃあ行きとうなわい」
ポンタは、行きたくないらしい。
すると、ゆきちが 

「でも、ここの梅ヶ枝餅が美味いのにの。残念やな」

「も・も・餅。行こうや」

全くゲンキンなポンタであった。

さあ、大宰府に向けて出発です。