おっちゃんのぼやき

旅と食べる事が、大好きなおっちゃんの独り言です

ゆきちとポンタの珍道中 九州編 4

2009年11月02日 | 日記
長い、長い関門トンネルをぬけて 北九州に到着した。

「ゆきち、やっと地上に出たの。長かったわいや」
ポンタは、少し疲れ気味。

「まあ、海の下を通ったけんの。それにしても、人間はたいしたもんじゃの」
ゆきちは、トンネルに関心していた。

到着したのは、レトロの街門司だった。

「ポンタ、門司はバナナの叩き売り発祥の地なんで」
ゆきちは、自慢げにポンタに言った。

「えっ、バナナ?」
ポンタは、バナナに反応して 叩き売りについては、無反応

「おめえは、食べ物ばっかりやのう。違うところに感動せいや」
すでに、ポンタの耳には聞こえてない
頭の中は、バナナ一色です。

「ゆきち、バナナ売っとらんや」
ポンタは、バナナを探した。

「いやいや、叩き売りの発祥の地であって バナナの産地じゃあなあんで。
 へじゃけん、バナナがあるわけじゃあなんで」

ポンタ、ガックリ
バナナお預けのまま、二匹は西に向かった。

見えてきたのは、小倉の景色。

「ゆきち、小倉には何があるんね」
ポンタの気持ちは、食べ物に一直線

「小倉は、何もなあ」
「何もなあじゃと」
ポンタは、怒った。
「へたら、何できたんね」
ポンタの、逆ギレ

「博多に行くのに、通るんじゃけん 仕方なあじゃ」
ゆきちが、ポンタをなだめた。
普段は、ゆきちの方が強いのだが こと食べものの事になると、ポンタは強い。

「この、二重人格犬」
ゆきちは、心で怒鳴った。

「まあええ、博多はなんがあるんね」
ポンタが、ゆきちに尋ねた。

「博多は、ラーメン・もつ鍋・明太子やらいろいろあるで」
ゆきちの言葉にポンタは、ニコッと笑った。

「ほううか、ほううか、もつ鍋もあるんか」
ポンタの足取りが、少し速くなった。