おっちゃんのぼやき

旅と食べる事が、大好きなおっちゃんの独り言です

ゆきちとポンタの珍道中 九州編 8

2009年11月11日 | 日記
ゆきちとポンタは、大宰府に到着しました。
沿道には、色々な出店がいっぱい。
ポンタの目は、ギラギラ。

「ゆきち、早よう梅ヶ枝餅を食べようや。
ポンタは、待ちきれない様子。

「待て、待て、どうせ食べるなら 大石の茶屋の方が風情があってええど」
ゆきちは、風情を重んじる奴でした。

「風情?そげなもん関係なじゃ。おいしければ、何処でもええんじゃ」
ポンタは、風情が全く無い

境内に入り、赤い橋を渡った。
その時、ゆきちが
「心字池に架かる三つの赤い橋は、ひとつ目は過去で 二つ目は今 三つ目の橋で
君が、転びそうになった時 初めて君の手に触れた僕・・・・・・」

ゆきちが、突然 唄いだした。

「ゆきち、そりゃあなんねえ?」
ポンタの問いかけに、ゆきちは

「これは、さだ まさしの 飛梅ゆう歌よ」
「若い頃の、おっちゃんとおばちゃんの青春よ。」

ゆきちは、口づさみながら橋を渡った。
境内を横切り、大石の茶屋に到着した。
静かな木立の風景、とても風情がある場所でした。
早速、店で梅ヶ枝餅を注文した。

「ゆきち、あつあつでホクホクで ぶり美味あど」
「外の景色はいいし、ええとこじゃのう」
さすがのポンタも、気にいったらしい。

梅ヶ枝餅を、二つ持ちかえりにして店を出た。
又、境内に戻り 参拝した。

「ポンタ、学問の神様じゃけん よう拝んどけえよ」
ゆきちは、少しでもポンタに知識が付くように一生懸命お祈りした。
ポンタは、
「これから先も、美味しいもんが食べれますように」

全く、ゆきちの願いは届いていない

拝んだ後に、ポンタが突然

「よし、拝んだけん次は呼子のイカじゃ」

全く、食べ物行脚だ

ゆきちも、諦めてトボトボと歩きだした。