失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「青春ノスタルジア」 さよならポニーテール 2018年

2018-03-11 | 
さよならポニーテール初の8㎝シングル。

2011年デビューだからシングルという概念がすでにノスタルジー。

シングルどうのこうの以前に最早CD出すこと自体が「なんでわざわざ?」と言われかねない昨今。

8cmCD30周年の今年1月17日リリースのニューシングル。


①青春ノスタルジア
作詞・作曲:324P
8㎝CDという時代錯誤をあえて行う。ノスタルジーがテーマだからのっけから70'sディスコぽいウキウキ系の軽快なリフ。さよポニって、5人のヴォーカリストを含む12人組なんだって。リードヴォーカルの女性(みぃなさん?)はぽやっとしたソフトな歌唱で個性を主張してくるタイプではない。推定30代男子の後ろ向きな心情を、女性が「僕」と歌うことで生々しさを回避する。定番と言えば定番な手法だが「青春 それは今でも 輝いた日々 あの気持ちを取り戻せずに」なんてストレートすぎるフレーズも暑苦しくなくサラッと聴かせてくれて助かる。劣化したビデオテープ風画像処理が施されたPVが強烈にノスタルジア。

②①のカラオケ

③勤労と感謝(324P REMIX)
作詞・作曲:クロネコ
②がカラオケだからこれはボーナストラック扱いかな。3枚組アルバム『円盤ゆ~とぴあ』(2015)収録曲のリミックス。小西康陽からの影響を色濃く感じる。とくにAメロの「東京は夜の7時」感!オリジナルはピアノのみのシンプルなアレンジだったが、このリミックスは打ち込みのビートにエコー深めなサックスが鳴るアーバンサウンド。

定価1296円、定価で購入。
イラストの元ネタは上に並べたSMAP「FLY」(1999)。イラストは黒川ナイス。(特別召喚・神さま)とクレジットされている。よく見ると両端ふたりのポーズはSMAPをそれほどトレースしていない。


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