失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「Private eyes Rough Mix」 小林武史 & AKKO 1997年

2009-10-05 | 8cm論
「角川Mini文庫」とは、角川書店から1996年~2000年の間に全191タイトル刊行された、新書の半分のサイズのミニ文庫。多くは200円か400円のミニ文庫らしい価格設定だったようだが、97年にCD付きで1000円のNo.72「CLAMP学園放送部」が出版された。全9タイトルのCD(おそらくすべて8㎝)付きのミニ文庫が存在しているようだ。No.114が本作。

フォトエッセイっていうんですか。小林武史が撮った写真と、AKKOの散文が128ページも!いずれも素人レベルで辛い辛い…AKKOさんは幸せの絶頂って雰囲気でパリの街を歩いたり、ホテルのベッドの上でキャミソール着てゴロゴロしたり…よほどのファンでもついていくのはキツい内容だろう。こんなに周りが見えなくなるほど愛しあっていたふたりが、10年後には破局を迎えるかと思うとち、ょっぴり切ない気持にもなるけど。

ところで、この本の著者は「小林武史 & AKKO」。演奏は「MY LITTLE LOVER」のクレジットになっている。そうか、まだ藤井謙二在籍時だったんだ…ふたりがこんなラブラブ状態で、このグループにいるのは辛かったろうね。お察しします。

内容はあまり興味が持てず。

①Tokyo Tower
作詞:AKKO、作曲・編曲:小林武史
ここでしか聴けないレア曲!いや、そんな盛り上がらんけど。

②ランデブー
作詞:AKKO、作曲・編曲:小林武史
こちらは10thシングル「空の下で」のカップリングに収録されたようだ。

③Private eyes(re-mix)
作詞:AKKO・小林武史、作曲・編曲:小林武史
この本の13日前にリリースされた9thシングル「Private eyes」は、角川Mini文庫CFソングだったようだ。そのリミックス。オリジナル聴いたことないのでどう違うかは知らない。今分かった。私、AKKOさんの詞が苦手っす。

定価1200円は角川Mini文庫の単独最高額。中古CD屋で315円。
中味をバラすとこんな具合。パッケージとしては結構いい感じなのだが。



関連 MY LITTLE LOVER
Hello, Again~昔からある場所~


8㎝CDは書店にも存在していた。雑誌には12㎝が付くことが多かったけど。
タイムスリップグリコに代表される「食玩8㎝」は、お菓子屋、コンビニに置いてあったし。
10年前にはいろんな場所で出会えた8㎝も、今は中古CD屋でも置いてあるところは少なくなってきた。



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2 コメント

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Unknown ()
2012-05-08 16:23:41
private eyesはちょっと黒歴史化してしまいましたね。
最近出たベストに入ってないですし。
01年のベストにも入ってません。
(こちらの場合はわざとらしいですが)
ちなみにここの散文詩、the watersというミニアルバムの中で語りとして使われていたり、なんかこう…切なくなります(笑)
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Unknown (nakamura8cm)
2012-05-10 00:04:54
はい、全体に辛いです。
周りがまったく見えなくなってる雰囲気が、どうにも恥ずかしい感じ。
恋愛初期に残るものを作ってはいけない、という教訓でしょうか。

最近中古屋でこれが50円で売られているのを見つけてしまいました。
これもまた残念。
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