失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「アイム・トゥー・セクシー」 ライト・セッド・フレッド 1991年

2010-06-10 | セクシー方面
"I'M TOO SEXY" RIGHT SAID FRED 1991
英国の3人組、ライト・セッド・フレッド のデビューシングルにして最大のヒット曲。

アイム・トゥー・セクシー I'M TOO SEXY
①7" VERSION (2:52)
②EXTENDED CLUB MIX (6:41)
(Richard Fairbrass/Fred Fairbrass/Rob Manzoli)
リード・ヴォーカルの兄リチャードと、作詞&アコギ担当(ビデオではベース弾いてるふり?)フレッドのフェアブラス兄弟+友人のギタリストロブ・マンツォーリのトリオ。フェアブラス兄弟は、スキンヘッドに片耳イヤリング、マッチョな肉体を強調するような黒メッシュのノースリーブシャツあるいはトップレスという思いっきりなゲイファッションでキメていた。この曲のイメージに合わせた戦略だったのかもしれないが、結局この曲しか(世界的には)ヒットしなかったので、このビジュアルでしか認識されない人たちになった。「じつはゲイではない」ってややガッカリ情報がアルバムの日本盤ライナーに書いてあった。きっとレイザーラモンHGとは理解しあえるはず。
軽快な打ち込みダンスビートに乗せて、ひたすら己のセクシーさをアピールする歌詞が繰り返される。要約すれば「俺がセクシーすぎて、彼女が去っていく」という内容のコミックソング。ナルシスティックな男性モデルを揶揄しているらしい。リチャードの低音ヴォイスが結構セクシーで曲もキャッチー、3分足らずにまとめたコンパクトさも素晴らしい。間奏でジミヘンの「Third Stone from the Sun」(画像右『Are You Experienced』(1967)収録曲)を引用している。この曲はジャコ・パストリアスがよく演奏してた。
地元英国ではブライアン・アダムスの16週連続No.1に阻まれ、2位どまりだったが、全米ではNo.1をゲット。歌詞が分からなくても笑えるPVも手伝って世界的大ヒットになった。その後、チップマンクスやシュレックなど、子どもにもアピールするキャラによってカヴァーされたり、セクシーといえば(ロッド・スチュワートじゃなくて)この曲、といえるほどの「セクシースタンダード」の位置を確保したようだ。

定価930円、中古で100円。
キスマークジャケはリル・ルイス「フレンチ・キッス」になぜか角度までそっくり。

左はRSFのデビューアルバム『UP』(1992)。中古屋では捨て値が付いている作品で、一発屋らしく雑な印象もあるアルバムだが、「I'M TOO SEXY」以外にも「DEEPLY DIPPY」「THOSE SIMPLE THINGS」なんて捨てがたい佳曲もあり、久々に聴いたら結構よかった。


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2 コメント

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Unknown ()
2010-06-14 22:11:16
あはは!このPV見たことありました。
あの黒アミアミと筋肉ムキムキなアレね。
>低音ヴォイスが結構セクシーで曲もキャッチー
…確認してきます。多分間違いないな。

…やっぱりビンゴでした。つか、まわりのカメラ持った
ねーちゃん達も気になりましたけど。
曲もいいけど低音過ぎてよくわかんない(w

それはそうと、実は違ったんですか。
確かに、じゃあ何の為に刺激するPVを作成?
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Unknown (nakamura8cm)
2010-06-15 00:20:22
う~んバカセクシー系。PY最高ですよね!
どこかフライングキッズのバンド内ユニット「マッチョズ」を思わせる、愛すべきキャラです。
そうそう本文で書き忘れたけど、この兄弟、当時フィットネスジムを経営してたそう。鍛えた肉体を見せようと思ったら、ファッション的にゲイ寄りになっちゃった、ってだけなのかも。

言われてみればリアルゲイはあんなに水着ねーちゃんを登場させないか。
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