失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「真夏の出来事」 シュガービート 1992年

2014-05-16 | アイドル系
Sugar Beat are; 古寺絵美、古寺美穂

元アンナアンの双子姉妹がユニット名をかえて再デビュー。シュガービート名義でのセカンドにしてラストシングル。唯一のアルバム『5番目のdéjà vu』(1991)には2曲とも未収録なのにAmazon中古価格は1円。まったくレア感がないので、そこそこ売れたのか?

①真夏の出来事 TBS系ドラマ「キライじゃないぜ」主題歌
作詞:橋下淳、作曲:筒美京平、編曲:鶴由雄
オリジナルは平山三紀、1971年。京平の代表作のひとつにして昭和歌謡クラシックを、90年代らしいけたたましいビートに乗せてリメイク。テンポ速めの打ち込みジャカジャカなトラックに、素人っぽいユニゾン歌唱。隅から隅までマイナスポイントしか見つからない真性駄カヴァーだが、3分半でサクッと終わるのだけが救い。

②トパーズ色のDUNE
作詞:横山武、作曲・編曲:鶴由雄
「乾いた砂の街」を舞台に傷心ひとり旅の、後悔とため息を描く。タイトルは「砂の惑星デューン」を意識しているようだが、SF要素は皆無。雰囲気はあからさまにWINKフォロワー。ヨーロピアンな哀愁ムード漂う泣きメロ、感情を抑えたヴォーカル、途中でハモるパートなどなどWINK色が強すぎではないか。そこを気にしなければ、①よりはるかに出来はいい。女子ふたりユニットとしては、当時大成功を収めていたWINKを意識しないはずはない。というか、一度完敗したあと復活をかけたシュガービートのコンセプトはズバリWINKだったっちゅうことかも。作ったほうもコレはちょっと寄せ過ぎたか?と思ったのか、シングルカップリングに控えめに置いてみた。これ聴くと、WINKというユニットのビジュアル含めた完成度の高さを改めて思い知らされる。

③①のカラオケ

定価1000円、中古で100円。
肩もあらわに、青いドレッドウィグをつけたおふたり。歌唱力は並以下だし、ビジュアル的にもややマニアックムード。そりゃアイドルとしては苦戦するわな。裏は爬虫類系カラーリングの水着全身像でどーん。こちらもなかなかにマニアックな…


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