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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「メランコリック・ママ」 小林幸子・木の実ナナ 1989年

2014-06-13 | 
メジャーシンガーふたりによるユニット唯一のシングル。

①メランコリック・ママ
作詞:荒木とよひさ、作曲:中村泰士、編曲:高田弘
スムース&ムーディーなトラックに、イントロから歌うブルージーなギターはちょっとジョニー“ギター”ワトソンみたい。大物熟女ふたりが歌い出す。先攻は小林幸子。「男ってみんな トンボだね」もう予定調和すぎてストライク!アウト!って感じ。追いかける実ナナも「男ってみんな 迷子だよ」と、ちょっと凹んでいる(推定)三十男に対して、カウンター越しに間合いを詰めていく。「メランコリック・ママ」がふたりもいるバー。そんな魔境に迷い込んでしまった男の運命は!?サビの最後「私でよかったら 抱いてあげようか」とふたりで歌いあげる。うわーもう逃げられない。坊やだからさ…

②男なんて青い鳥
作詞:荒木とよひさ、作曲:中村泰士、編曲:高田弘
幸子&ナナが完全に主導権を握っている①に対して、カップリングでは、男なんて「どこかの空まで飛んでく青い鳥」と残された女の嘆きを歌う。こちらも歌い出しは幸子。安定感抜群のこなれた歌唱で、経験豊富な女性像を描き出す。対するナナはちょっと不器用だけど情にもろそうな元ワルの匂いを振りまく。男に逃げられた女の悲哀を表現するには、ふたりとも何かが足りない。もしくは何かが過剰?

曲の感じからするとカラオケヒットを狙ったっぽいけど、カラオケ収録なし。1989年はまだ一般的ではなかった。

定価937円、中古で50円。
おそろいの緑のジャケットで完成度高すぎる貫禄の笑顔を見せるふたり。


関連幸子
待ちわびて~華王~」小林幸子&美川憲一

関連木の実
東京ウキウキ天国ヴギ

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