失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「見上げてごらん夜の星を」 坂本九 1963年、裕木奈江 1992年、水木一郎 1999年

2010-02-12 | 
食玩を含めて、スリーカード。坂本九のヒットシングルを90年代にシングルカップリングでカヴァーした2枚と合わせて。

まずは、九のオリジナル。タイムスリップグリコの一枚。

①見上げてごらん夜の星を
作詞:永六輔、作曲:いずみたく、編曲:渋谷毅
「SKIYAKI」が全米一位になったのは1963年6月。その前の月にリリースされた、名作バラード。本人主演の同名映画主題歌でもある。意外なことに書きおろしではなく、1960年の同名ミュージカルの主題歌を、3年後に坂本がカヴァーしたもの。こんなスローな曲でも細かいグルーヴを感じさせる 九ちゃんの歌唱が素晴らしい。日本のシンガーでは、抜群にオールディーズ声だよなあ。映画音楽らしいストリングスが印象的なアレンジは、渋谷毅。小沢の『球体』でピアノ弾いてた人ね。

オリジナル7インチのB面「勉強のチャチャチャ」は収録されていない。

定価不明、中古で100円。
ブルーノートっぽい色遣いのジャケット。九ちゃんの満面の笑みもいい。


1992年、自身が主演したドラマのテーマ曲カップリングで、裕木奈江がカヴァー。

①泣いてないってば KTV・CX系TVドラマ「ウーマンドリーム」テーマ
作詞:秋元康、作曲:筒美京平、編曲:萩田光男
イントロのさびしげな語り「東京…行くこととにしたの…」で、不幸少女・奈江ワールドへ。曲自体は70年代の(非ヒット)アイドルポップスなライトな明るさがあるのに、Naeの陰力に引きずられ湿度が上がってニューミュージック的に。

②見上げてごらん夜の星を
作詞:永六輔、作曲:いずみたく、編曲:萩田光男
ほぼオリジナルに忠実なストリングス主体のアレンジで。九ちゃんの説得力には遠く及ばない。

③④カラオケ

定価1100円、中古で100円。
昨日、BSで「硫黄島からの手紙」見た。Naeがニノの妻を演じてた。ひとまわり違うけど、なんとかOKな雰囲気で、スゴイと思った。


アニソン界の“アニキ”こと水木一郎が1999年にカヴァー。

①Golden Rule~君はまだ負けてない!~
作詞・作曲:高見沢俊彦、編曲:是永巧一・高見沢俊彦
王子・サングラス・フォークの3人組バンドの王子担当のギタリストが楽曲提供&プロデュース。バンドだったらサングラスがリードをとるに違いない、歌謡ハードロック作品。アニキが歌うと空中でロボットが変形していく絵が浮かびます。

②見上げてごらん夜の星を
作詞:永六輔、作曲:いずみたく、編曲:J.H
暑苦しいけど、そんなに悪くない。丁寧に歌うシンガーだなあ。アニキが歌うとやっぱりロボットアニメのエンディングっぽく聴こえてしまうのは、もう仕方がない。

③④カラオケ

定価1020円、中古で100円。
声と顔が一致してるぜ、アニキっ!



最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ダウンタウンも (CFB48)
2016-04-26 21:55:26
ダウンタウンもRE・JAPANのアルバムでカバーしてます。
あと九ちゃんは「上を向いて歩こう」とのカップリングでリリースされてます。
返信する

コメントを投稿