失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「いいじゃないの幸せならば」 夏木マリ 1998年

2016-10-03 | 
MARI/JUNのスプリットシングル。

信藤三雄監督映画「代官山物語」のテーマ曲2曲をカップリング。プロデュースは小西康陽。


①いいじゃないの幸せならば 夏木マリ 代官山物語オープニングテーマ
作詞:岩谷時子、作曲:いずみたく、編曲:小西康陽
オリジナルは佐良直美、1969年。歌詞は浮気な女の開き直りともとれる内容。サビのキメがタイトルになっている。「いいじゃないの 今が良けりゃ」「いいじゃないの 楽しければ」のバリエーションあり。いすみたくの曲が素晴らしいのはもちろんだけど、こんな刹那的な歌詞でレコ大の大賞受賞して紅白にも出てるって昭和歌謡の懐の深さを感じる。今だと下手すると不謹慎!→自粛の流れになりそう。このカヴァーはウッドベースがブイブイ主張してくるグルーヴィーなアレンジ。夏木マリは淡々と突き放すような歌唱でこの名曲に挑む。さすがに佐良直美の迫力には敵わないけど、クールの裏の孤独を感じさせる悪女像を描き出している。

②ダウンタウンブギー 佐々木潤 代官山物語エンディングテーマ
作詞:佐々木潤、作曲:筒美京平、編曲:窪田晴男
COSA NOSTRAのDJ/ギタリスト、佐々木潤のヴォーカルをフィーチャー。ちょっと鼻詰まり気味の低音が訥々と歌う筒美京平書き下ろし作品。スタンダード然としたメロディに、昭和歌謡オマージュが散りばめられた歌詞。イントロのトランペットとか、サビでストリングスがゴージャスに盛り上げるアレンジも昭和チックだし。佐々木潤の歌唱は普通に聴けば下手にカテゴライズされる味わい系。本職ヴォーカリストではないミュージシャンが歌う独特の魅力あり。ソギー・チェリオスにおける鈴木惣一朗の歌心をちょっと思い出す。

③④カラオケ

定価1000円、中古で350円。
もちろん信藤三雄デザイン。

裏は佐々木潤。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿