「THE RIGHT COMBINATION」 Seiko and Donnie Wahlberg

聖子3連発。三枚とも名義の違うシングル。字数オーバーでタイトルに入らなかったが、1990年作品。

ジャケのコピー：「全米人気No.1グループ“ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック”のドニー・ワールバーグとSeikoの初のデュエットナンバー！！Seikoの記念すべき全米でのデビューシングル。」
このように、とっても期待され、力も入っていたのだと思う。結果としては、（一般的には）知られざる曲って感じ。
Produced by Maurice Starr

①THE RIGHT COMBINATION (Duet with Donnie Wahlberg)
作詞・作曲：M. Jay/M. Cruz、編曲：M. Starr
もちろん全編英語詞。聖子→ドニー→二人でハモる、とデュエットのセオリーどおりに展開する、大甘の80's調バラード。「New Kids on the Block」と言われても、「あ～流行ってたねー」以上のコメントが思い浮かばないし、メンバーの顔も誰一人思い出せないんだけど、流行ってたなあ80年代終わり頃。こんな企画に参加するということは、少しスケジュールの空きが目立ち始めた時期なのかもしれない。あからさまに落ち目だと、聖子のスタッフも難色を示しそうだから、そこまで「終わった」感はない微妙な時期か。ドニーさんの声は聖子のキーに合わせたためか、伸びも艶も存在感も今ひとつで、正直これなら誰でもいいんじゃ…（アラン・リード以外なら）といった出来。どこかで聴いたような、無個性な曲は悪くはないと思うけど、ヒットは難しいかなあ、やっぱり。細かいことだが、この曲は「1987 Ensign Music」とクレジットされてる。誰かのカヴァーなのかな。

②LOVER'S PARADISE
作詞・作曲：M. Jay/M. Cruz、編曲：M. Starr
こっちはソロ。どうってことのない凡庸なダンス・ミュージック。アルバム未収録らしい。

定価800円、レンタル落ち50円。
なんだかレンタルシールの登場は久しぶりだったかも。
聖子の写真は全米デビューアルバム「Seiko」と同じ。「アジアから来たマドンナ」みたいな浅いコンセプトが見えてしまうビジュアル戦略…まあ、仕方ないか。音も含め、一度はチャレンジしてみたくなるものなのだろう。

ところで、密室サスペンス・ホラー映画「SAW2」の主役を務めたドニー・ウォールバーグって同一人物？いや、見てないんだけど…