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札幌市 漢方相談薬局(有)中村薬局~地域医療・医薬品・漢方・サプリ・調剤・AGE測定~

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職業体験

2006年09月07日 | まち歩き

          先日、Photo元の小学5年生が職業体験に来られました。今まではお客さん・患者さんの立場で来られたのを、薬を安全にそして、ちゃんと効くように心を配ってする立場です。

 薬には、とても良い面と危険な面の両方があります。その両方といかに上手に付き合うのか、そして自分の体を守り、手入れをしていくかの実地学習です。すこし、学校での勉強の大切さや両親、 先生方の凄さも体験できたようでした。


アルファリポ酸(αリポ酸・チオクト酸)

2005年03月03日 | まち歩き
 とあるテレビ番組で取り上げられたサプリメント成分です
その番組によると、この成分が足りないと、“中年肥満”が起こりやすくなると紹介してました。

(注:このとある番組は、“医療番組”“医学番組”ではなく、“バラエティー番組”として放送局が紹介してる物です)

その番組を見ていて笑ってしまったのが、今まで不規則な食事や生活をしていた人が、3食をきちんと摂り、今までしてなかった運動をし、間食をしないで、そのアルファリポ酸を摂った時を比較してました。これはアルファリポ酸の効果ではなく不規則な生活をしていたのを改善した結果にしか見えませんでした。(医学学会では、当然、受け付けられない研究内容です)

 ですが、ネットで検索しますと、その番組の受け売りばかりしか見つかりません。(ほとんど、この番組のコピー内容)

 実は医療にも使われたアルファリポ酸(チオクト酸)で、主に解毒に使ってました。また、動物実験で一部、腎毒性が報告されてます。
ネットで調べても、この点に触れている所が皆無でした。

 もっと不思議なのが、「アルファリポ酸が不足するから肥満が起こる」と言う認識です。

正しいサプリメント情報(公平な立場で、専門的なアドバイス)がほとんど受けられない状況です。

 サプリメントの専門家を歌ってるホームページをよく見かけますが、危険性もきちんと専門家としての立場からアドバイスしてる所がほとんど無いのはなぜでしょうか?

 ちなみに、アメリカで注目された理由は、自閉症と脳内の水銀との関係で、その脳内の水銀を排泄(解毒)するという事です。抗酸化作用によるダイエットではありません。


レーベル病

2005年01月05日 | まち歩き
レーベル病

レーベル病は,難病になってます。
また,細胞の中にあるエネルギーを産生してます“ミトコンドリア”の設計図(DNA)の損傷による疾患と説明されてます。
今の所、治療方法も、治療薬もありません。
大体は、日常生活にも支障をきたす視力になる事がほとんどと言われてます。

当店で、平成15年夏から大学病院での治療が無効例に対し、漢方治療を開始した。
大学病院での治療らしき治療は無く、当店での漢方治療がほとんどの状態です。
今現在、中心視力も上昇し、視力も向上中です。
担当医の話では、なぜ視力が上がって、見え始めてるか判らないとの事。

日常生活にほとんど不自由がないところまで回復して,本人も大変に喜んでいます。
完治しました時には、きちんと担当医と治療薬(漢方)について報告する予定になってます。


私の友人の研究

2005年01月04日 | まち歩き
azumiホヤで分かります、海の汚染状況 北大・安住研究員、新技術を開発 DNAから有害物質 
海の汚れはホヤに聞け-。北大創成科学研究機構流動研究部門の安住(あずみ)薫研究員(44)が、海の珍味として知られるホヤの遺伝子(DNA)を分析することで、海の汚染状況を調べる技術を開発した。同研究員は二○○五年度から、この技術を使って日本近海や欧米の海洋調査に乗り出す。

 ホヤは動物だが、魚と違って、生まれてすぐに岩などに張り付き、植物のように定住する。安住研究員は、DNAが作り出すタンパク質の種類や量が、ホヤの体内に蓄積されている有害物質の種類や量と連動していることを突き止めた。

 調査には、縦二・五センチ、横七センチのガラス板にホヤのDNAの断片約二万二千個を張り付けた「DNAチップ」を使う。有機スズやダイオキシンなどの有害物質を含むホヤからDNAの関連物質であるRNAを取り出し、チップの上にたらすと、特定の部分が結合し、発色する。その発色パターンによって、有害物質の種類や量を正確に把握できるという。

 研究対象には、約三千種類のホヤのうち、暖かい海を中心に世界中に分布していて、分析結果を比較しやすいカタユウレイボヤを研究対象に選んだ。今後、日本近海やベーリング海など約二十地域に生息するカタユウレイボヤを分析し、その生息海域の汚染状況を調べる。将来的には、地球全体の海の汚染マップを作製したい考えだ。

 採取したホヤの生息場所の海水の温度や酸素濃度など、さまざまな要素がDNAチップの反応に影響を及ぼす可能性もあり、安住研究員は「どのくらいの有害物質を体内に含めば反応が現れるかなど、しっかり基礎データを集めたい」と話している。




健康食品との相互作用

2004年10月27日 | まち歩き
京都薬科大学病院薬学教室・助教授  大西憲明先生
日経メディカル、ファーマシーVol.35から要約

現在臨床使用されている薬剤の半分以上が、CYP3A4で代謝されるとの報告がなされてる。
したがって、CYP3A4を阻害したり、または誘導する作用のある健康食品がもっとも薬剤との相互作用を引き起こしやすい。CYPA4が阻害された場合、CYP3A4で代謝される薬剤の血中濃度が上昇し、有害作用が起こる可能性が高くなる。逆にCYP3A4が誘導された場合、薬剤(プロドラッグを除く)の主作用は減弱してしまう。
 CYP3A4は肝臓のみならず小腸にも存在し、CYPの代表格でもある。
 CYPだけではなく、最近では薬物動態に大きな影響を及ぼす事が示されてる、P-糖蛋白質(MDR1:脳血液関門、肝臓、腎臓、小腸などに多く発現)などを初めとする多種多様な薬物輸送担体(トランスポータ)に対する阻害・誘導による薬物相互作用も問題視されるようになってきてる。

イチョウ葉
イチョウ葉エキス(以下GBE)は、小腸のCYP3A4を阻害する。
*健常者8名にカルシュウム拮抗剤ニフェジピン(CYP3A4の基質)とGBE(240mg)と単回同時投与したところ、2例のみにニフェジピンの最高血中濃度が2倍に上昇して、一過性の頭痛と平均脈拍数が増加傾向を示した。(相互作用発現の有無に顕著な個体差がある)
*健常者12名に経口投与後のアルプラゾラム(CYP3A4の基質)の体内動態の及ぼすGBE(240mg/日、分2)の2週間連続経口投与の影響を検討した報告では、臨床上問題となる薬物動態的相互作用は認められなかった。
*GBE(240mg/日)の4週間摂取はミダゾラム代謝(CYP3A4活性)にも影響しなかったとの報告がある。
*併用に伴いミダゾラムの血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が増大するとの別の研究発表がある。
~GBEの薬力学的相互作用~
*イブプロフェン併用により脳内出血が起きた例
*アスピリン併用に伴う前房出血
*ワーファリン併用で出血傾向となった例
   ・・・・・・GBE中に含まれるギンコライドなどに由来する血小板活性化因子(PAF)の阻害作用に起因する。
~メカニズムは不明だが~
クロルプロパミド併用による低血糖
*低用量のトラゾドン併用による昏睡の報告もある。