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科学者としての良識と良心

2011年04月23日 | ニュース

 今回の福島原発事故をどう思われます?

 立派な肩書きのある学歴も東大みたいな人達が一杯テレビや新聞に出てきてコメントや解説をしていますが、今後の見通しとどうすれば良いのか、結論がうやむやで、まったく理解出来ないです。

 そんな想いで居ましたら黒澤明監督が作られた映画「夢」と言うのを見つけました。この作品は、黒澤監督が見た夢を映像化したものだそうで、20年前に作られたものです。主演の寺尾聡さんを見ますともっと前に撮影された感じがします。内容は、今回の福島原発事故を暗示するような内容で、もし撮影時の寺尾聡さんの年齢から考えるとチェルノブイリ事故以前に撮られたものかもしれません。まさに黒澤明監督が未来の日本に向けての予言のようにも見れますね。

  内容は、 「夢」 をご覧下さい。

 その最後のせりふに

「でもねえ」
「原発は安全だって。危険なのは操作のミスで、原発そのものに危険はない」
「絶対ミスは犯さないから、問題はないって抜かした奴は、許せない」
「あいつらみんな縛り首にしなくちゃ」
「死んだって死にきれないよー」

 

 そして、チェルノブイリ事故の20年後にNHKテレビでスペシャル番組(2006年)として、その後を放送しております。事故から20年もたって、実際、チェルノブイリで何が起こったのか、事故当時行政や学者は楽観的なアナウンスを繰り返して結果は・・・色々と考えさせられる内容と今後福島で何が起ころうとしているのかを理解するのに最適なものと思います。本来であれば、NHKは公共放送として再放送をすべき時期なのでしょうが・・・・・

 内容は、No1 No2 No3 No4 No5

です。 

 どうです?科学者は、知識の量を競うのではなく、判らない事・危険な事を認識できて、それに対して研究・対処方法を勉強する仕事をもって社会貢献する良識と良心が必要なのではと思います。それと今だからこそ、科学者は現在の危険性と未来に起こりうる危険性と対応を話すべきかと思います。 

 今まで安全だったから、皆がしているから・・・・と過去の経験だけではなくです。

 医療もそうだと思います。

 福島原発事故、地震による災害を通して本来の価値観を再認識して、調整する時期に来て居ます。

 今日のプロブは科学者の端くれとして書きました。(今の日本の閉塞感に憤りを感じつつ)

 でも、最後に日本って捨てたもんじゃないよと思いますCMです。JR九州が作成したものです。180秒あるものですが、これが東北までつながって日本が一つになればと思うCMです。 

 

    

いいなあ~~~日本って。


2011-04-16 10:36:59

2011年04月16日 | インポート
サンデル教授の対話術 ( ) サンデル教授の対話術 ( )
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2011-03-29

昨日は新年度になり大学の授業に行ってきました。

 90分、頭脳明晰な学生さんを相手に講義をするのは、全神経を<wbr></wbr>集中しないと難しいですよね。知識を教える授業ですと淡々と進め<wbr></wbr>られるのですが、医療現場では、そんな知識は役に立たないです。<wbr></wbr>問題点を探し出し、自分なりに考えて解決して行く。それも時間が<wbr></wbr>たたないと正解だったのかも判明しません。

Img_0424_2

 今回、考える講義を心がけました。将来、色々な医療の現場でヒ<wbr></wbr>ントになったり、勉強の仕方、ネットワーク、地域と考えて行動し<wbr></wbr>てくれることを期待しておりますので。
...
 来週もありますので、来週に向けて資料の準備をしております。

 講義は話の都合であっちこっちに話も飛びますし、臨機応変で質<wbr></wbr>問や解説もしなければならないので、準備がし難いです。ある意味<wbr></wbr>、臨床の実力が試される授業です。
 以前より考える授業を考えていまして、知らず知らずにサンデル教授の授業に似た手法をとっていました。上記の本を購入して、意を強くしました。


新しい蔵書

2011年04月11日 | インポート
山本巌の臨床漢方(2冊セット) 山本巌の臨床漢方(2冊セット)
価格:¥ 21,000(税込)
発売日:2010-06

 また、購入してしまいました。

 私が、漢方の世界に入り、本に書かれた通り漢方薬を投薬しても、どうも今一歩と感じる時期に出会ったのが山本巌先生の著作でした。

 当時、今でもですが、鍵と鍵穴の関係のように既成の漢方薬製剤で奇跡のように治るという考え方が主流でした。でも、本来は漢方薬を構成する生薬のひとつひとつの性質を理解して、加減するくらいの気構えで使わなければいけないですし、必要な量を使わなければならないという基本的な部分が抜けていた時でした。

 その後、人が解説をした本を読むのではなく、実際にその原典に立ち戻り、見て、調べて、考えて、実際に行って、反省と教訓をする流れができてきました。

 勉強も役に立つ勉強もありますが、実際に患者さんに喜ばれる勉強もあります。後者の勉強の方が楽しいですよね。

 今週から母校の大学で学生さん相手に講義です。楽しみで一杯ですね。5年後、10年後、20年後・・・、彼らが未来の医療を創って、中心選手になって行きます。それまでは、現役で医療の最先端に居たいものです。


新年度

2011年04月11日 | サプリメント

 とうとう、新年度を迎えましたね。

 今月は、母校の大学(北海道大学薬学部)で講義をします。今週からですが、毎週金曜日の午前中になっています。

 一応、その時に使います資料です。パワーポイントも使う予定ですが、それは容量が大きすぎてここにはアップ出来ませんでした・・・

  第一回目の講義は、薬学・薬剤師の総論で資料はこちら パワーポイントで使います資料は、こちらです

  第二回目・三回目は、各論で地域医療と東洋医学を中心によていしております。資料は、こちらこちらです。

 対象は、薬学部6年制(薬剤師の国家資格を受験できるコースです)の4年生です。毎年、色々な若いエネルギーと出会える事が楽しみにしております。

 昨日は、当薬局の併設しております余市町の薬草園の手入れにも行ってきました。果樹の伸び切った枝や、今期の大雪で傷めた枝の剪定が主な仕事でした。もちろん、余市町に居ます患者さんの治療も兼ねてです。皆さん、順調に元気になっておられまして、今年の農作業の準備にいそしんでおりました。

 ちょうど、余市町長の嶋さんも私の薬草園に顏を出してくれまして、地域の医療・健康の話を余市一の展望の私の薬草園で話をしていました。町長も、この素敵な展望を知らなかったようで、びっくりと感動されていました。

 薬草園の雪は確実にとけてきていますが、まだ、長靴が所々でズボッと埋まってしまいます。 

Img_04121  Img_04111

こんな感じです

 ゴールデンウィークあけあたりから、草花がいっせいに花を開いて行きます。例年よりも若干遅くなりそうですが、自然は同じ営みを淡々と過ごして行きます。

 今、少し気持ちが落ち込みそうになる時に、雄大で、大きな自然を満喫されると心も少しは元気になると思います。