札幌市 漢方相談薬局(有)中村薬局~地域医療・医薬品・漢方・サプリ・調剤・AGE測定~

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レーベル病について

2005年02月26日 | 健康・病気
当店でのレーベル病の治療経過(1年半の治療をしてます1例)の記事を書かせていただきましたら、日本全国から問い合わせが多数ありました。
 基本的には、漢方は、この病気にこの漢方薬を使うと言うものではありません。
病気の状態(勢い、厚さ等)と個々人の状態(病気の経歴、体質等)を東洋医学の物差しで診て、個別に使う漢方薬を判断していきます。
 ですから、人によって同じ漢方薬を使っても、量が異なったり、症状によってその量も微調整をしていかないといけません。
そして、症状が変化していきますと、場合によっては漢方薬を変えなければならない事もあります。
 
今回、私のところで1年半治療をしてます患者さんは、雪道を一人で当店まで来れるくらいになり、また、私の顔の表情や時計の文字盤も判別できる所まで回復してきました。
 その後、当店で2例(愛媛の方と福島の方)を拝見しましたが、1例目と共通の漢方的な原因がありました。これが本当にレーベル病に共通していてこれによってレーベル病が改善されるのか今のところは不明です。
 
ちなみにその漢方的な原因は、風毒と言われる物です。

当店のHPは、ここここの部分をクリックしていただけると見ることが出来ます。




抗てんかん薬の骨への影響

2005年02月26日 | 健康・病気
Pack助教授は,骨に対する影響に関して薬剤間に違いがあり,フェニトイン,フェノバルビタール,プリミドンはP450酵素系の有力な誘導物質で,骨密度を低下させ,骨代謝を促進させるだけでなく,血清中のカルシウム,リン酸塩,ビタミンDを減らすとしている。

カルバマゼピンについては,骨密度と骨代謝に対する同薬の影響の所見は相反していた。しかし,超音波検査を行ったところ皮質量は減少し,骨折リスクはやや増加していた。またバルプロ酸塩についても,骨代謝と骨密度に関して相反する結果が出ており,骨折リスクはやや増加していた。

新しい抗てんかん薬の情報は限られているが,lamotrigine服用患児では,骨密度と骨形成の減少,短身長が認められたとする研究が 1 件見られた。また,oxcarbazepine服用患児で骨折リスクが増加したという報告も 1 件あった。

同助教授は「これを説明できる可能性のある機序は,やはり肝臓によるP450酵素系の誘導で,これがビタミンDの異化作用促進を起こして,次に副甲状腺機能亢進と骨代謝の促進を生む。ほかに可能性のある機序は,カルシウム吸収の障害,上皮小体ホルモンへの反応の抑制,カルシトニン欠乏,骨細胞に対する直接の作用である」と述べた。

抗てんかん薬の単剤療法を受けている18~40歳の女性の骨量に注目する前向き研究が進行中で,骨代謝マーカーを決め,骨量を測定して,食事,身体活動度,発作のあらゆる影響を測定し,フェニトイン,カルバマゼピン,バルプロ酸塩,lamotrigineの生殖機能への影響を分析する予定である。


ノロウィルス

2005年02月04日 | アート・文化
 先ほど、ノロウィルスの予防について相談がありました。

テレビで、塩素系の消毒薬に手を入れて消毒していたとの事。

ノロウィルスの場合、次亜塩素酸系の消毒薬(漂白剤にも使ってる系統の物です)を使いますが、この場合刺激がそこそこにありますので、手などの皮膚などには直接使うことは、医療現場ではまずありません。

 札幌市保健所にも出てる通りで、通常は、水道水で洗い流せますし、石鹸(できれば消毒用のありますが、ウイルスに直接消毒する効果は期待できませんが、他の細菌を殺菌してくれます)で手洗いをするだけでも効果的です。

 病院で病室にお見舞いに行かれた事のある方は見たことがあるかと思いますが、病室の入り口にあるボトルに入っていて手に噴霧するタイプのアルコール(逆性石鹸成分入り)では、ノロウィルスの消毒にはあまり期待できません。
 ですから、この消毒方法で安心してお見舞いに行かれないように注意してくださいね。

釧路保健所では,アルコールでもノロウィルスに効果があるような標記がありました。