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ギリシャの再選挙結果と日本の政局

2012-06-21 13:44:48 | 日記
  ギリシャ再選挙と日本の政局に思う
やり直し再選挙の結果は世界に大きな反響を与えた。
時あたかも世界の「G20」がメキシコで開催され、大きな問題となったことは間違いない。選挙結果の議席数は財政緊縮派が勝利だが、
内容をみると反緊縮派が伸張しているのだ。選挙制度の内容がこのような結果を与えてにすぎないのだ。
 この微妙な国民の意思表示はギリシャ人の知恵の結晶のような気がする。

 この結果を踏まえて、関係者、各国が方針を立て、計画を実行することになる。一つ一つのチェックも入ると思われるからスムースに
トントン行くとは思えないが、地道に苦労もお互いにあることを認めながらの進展を望むものである。
 つまるところ「緊縮策」だけではダメで、富の配分システムへの問題提起とも見られるのだ。
 早速メキシコでの「ロスカボス声明」でも反映され、「雇用と成長を重視する」との内容に現れているように受け取れる。

 日本は野田総理がこの最後の結果を見ずに、中断して途中退室という形になり帰国した。日本の不安定な状況を象徴しているようだ。
 世界の庶民の大きな流れは「民意の尊重の方向に動いている」との予感を感じているのだがーーー?
 一方マスコミは緊縮派の勝利を前面、に一層の緊縮を迫り、スピード感を持ってユーロをはじめ経済の建て直しの必要を、民意の詮索
しての余地のないが如き切迫感を押し付け、積極強攻策を迫っているのが目立つ。

ご他聞にもれづ日本では、消費税増税一本やりでの政局乗り切りを画策している感がある。日本でも「49対51」の僅差での決議への
押し込みである。上層組織はそれでほぼ腹を固めた感があるが、今こそ主権者としての庶民の力を大いに発揮してゆく必要を思う。
 この6月23日(土)に開催される、『怒 6.23 国民大集会』、命と暮らしを守れ!~ストップ消費税大増税、年金改悪阻止、
許すなTPP参加、原発再稼動反対、震災復興を~の「明治公園集会」に参加して一人の力を示して来たい。
 

労働、仕事そして雇用の社会的位置づけ

2012-06-05 08:43:31 | 日記
NHK番組6月2日「大激論!日本新生、雇用劣化を食い止めろ~~~」の感想
宮川司会の下に、夫々に、派遣社員、フリーター、中小企業者、学者、大学生と夫々の立場で意見が出されていたと思う。広島、電車会社の全社員、正社員制、大学院生の短時間労働制提案、会社に頼らない仕事の仕方、内部留保の社員への分配増額、技術の継続のための会社の努力、など並々ならぬ努力と、それなりの希望と見通しだとは思えた。
 しかし展望とか希望と言うことでは明るさ、転機への契機には残念ながら得心の得られるものではなかった。
 夫々が働き方を模索しているのだとの主張は強い、それは良いのだが、現に就労したくともできないそして自己逃避に落ち込んでいる人が沢山いるのである。この討論にはこのような人もいたけれど圧倒的に少ないのが気になった。
 例を挙げれば、200万人を超える生活保護受給者、年間3万人を超す自殺者、正規社員をはるかに超えて増え続け
る派遣社員などの問題にはあまりにも遠い話し合いに思えたのだ。
 自立自活、自業自得に力点を置いた社会原則の問題に迫って欲しかった。
象やライオン、猛毒のコブラ等は生物としては「力」は人類の何倍もあるだろう。しかしこの地球にはその強いものだけが生き残って今になっているかといえば全く違うのだ。どちらかと言うと弱い「人類」が生き残って今になっている。「弱肉強食の原理」のみを是としない生き方に学ぶべき重要性があることを思う。
資本の優勝劣敗、合理主義、新自由主義の米国を標榜してきた生き方の根源的反省の上にたっての、仕組みの構築が必要とされているといえるのではないか。近くに、米国ウィスコン州知事選挙で、民主党の「公平平等、富裕層税の負担増」、共和党「自由と競争小さな政府」が大きな争点でこれは半年後の大統領選のそれと繋がるものだ。
世界の夫々の国々には、+、-があるが、自分としては北欧の国の選択を注視したい。共助共存、協力協和そして切磋琢磨、その上で医療、社会生活、その根幹である教育などの基本認識を常に念頭に、利己や目先の利益や成長にのみ囚われない政策を進めることの合意形成を目指すことを願うものだ。
  付記:仕事と労働のこと 「仕事が欲しいーー」「労働者派遣法――」
    この言葉、夫々にいろいろに使い分けられているが、労働という言葉が何か差別的に使われているように思います。労働者、労務者―――勤労者、社員、職員、職人、同じ働く人の意味なのに、こう対置すると前者がいかにも社会の低階層者のイメージを感じないだろうか? ちょっと前までは労働者で通っていたのが何時の間に格付け?されてしまっているのだ。マスコミの影響を感じるが?
呼応するように労賃、賃金、給料、給与、俸給、報酬、手当などの賃金形態が並ぶのである。言葉は生き物でその時代のイメージを反映するとは良く聞くが、「労働」の本質を常に忘れないようにしたいものだ。
(前からあった言葉だが、改めてこんなことを感じるのは自分だけかな?)