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お茶の水女子大学でシェーンベルク「浄夜」のゼミ。90分3コマ連続。ほとんど5時間連続で話しました。90分この時代の和声についての話、ジャズの和音についての話などをして、そのあと浄夜が作曲されたあたりの曲、マーラー、リヒャルト・シュトラウス、ドビュッシー、ショーソン、ルクーの曲を聴いて、シェーンベルクの作品1.2を聴く。そのあと2コマは浄夜の弦楽六重奏の演奏を聴いた後に学生による二台ピアノ版の演奏と私からの指導、公開レッスン。本日は曲の前半部分まで行いました。明日はその続き。
昨日新潟から深夜帰宅するも、本日午前からお茶の水女子大にいき、iPadとモニターを接続、iPhoneとステレオを接続ののちさまざまなチェック、13:20〜18:10までの講義でした。
学生もよく頑張って弾いておりました。
私も指導しがいがあります。
何回も同じところを繰り返してレッスンをしたので、受講した学生もかなり浄夜の音楽が体に入ったのではないか?と期待したいです。
1899年作曲なので、いわゆる世紀末音楽と言っても良いのかもしれませんが、その2年前に作曲した弦楽四重奏を聴いて比べましたが、そのあまりの変貌ぶりは面白いです。ある意味ドボルザークの「アメリカ」に凄くにているところも沢山。その2年後に「浄夜」。
20代前半はどんどんさまざまなことが変わることができることも学生には体験してもらえたのではないか?とおもいます。
今年度はお茶の水女子大学ではシェーンベルクに関してのゼミが多く、「初期の歌曲からグレの歌」「架空庭園の書」「月に憑かれたピエロ」「ヴァイオリンとピアノのための幻想曲」「セレナーデ」「弦楽四重奏第二番」などのゼミがあります。
あとアイスラーの合唱曲などのシェーンベルクに付随してのゼミなど。
バラエティに富んだゼミがあり、私はそのスタートです。
まずはシェーンベルクの基本「浄夜」
明日は「浄夜」の後半についてのアナリーゼ、学生の演奏、私からのレッスン、そしてワーグナー「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲と愛の死」のレーガーによると二台ピアノ版の実演と指導、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」の作曲家による二台ピアノ版の学生による演奏の指導、あと1899年に作曲されたラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」の学生による演奏の指導を行います。
まずは「浄夜」を通して19世紀末から20世紀初頭にかけての必ず深く知ってほしい基本の曲をじっくり学んでもらいたいとおもいます。
私にとっても本当に勉強になるのと、何回か勉強しても本当に感動し、またどんどん好きになる曲ばかりです。
このような機会をいただけることが感謝ですね。
明日に向けてもまた勉強。


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