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中川賢一のピアノ・パーク! 
調律師、技術者の荒木欣一さんと、今回のために荒木さんが購入したピアノと!
とても楽しく終了!
兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院 小ホール
こどもの自由研究90分
おとなの自由研究105分
あっという間でした。二回とも沢山のお客様!
お客様に直接話も聞け凄く喜んでいただきました!
世界でここでしか、今回しかできないピアノの秘密のお話と本当のピアノ解体をできました!
今まで行ったピアノの秘密、カイタイショーの集大成でした!
最初はピアノの大屋根を私が弾きながら開けたりしめたり、ピアノを90度位置を変えて響きの違いを聴いてもらったり、カメラワークを使って今回のためにホールが購入した2台のモニターを駆使して、私のいつものピアノのアクションカットモデルを使ってのピアノのアクションの秘密を話して、ピアノのアクション全てを荒木さんに引き出してもらい、細かくみてピアノの内部も見てもらう、弦に紙を乗せて弦の振動を見る、駒、響板の凄さ、響板にオルゴールをおいて響板の凄さを知ってもらう、などしました。
ここまでは、いつも私が行っているピアノの秘密、ピアノのカイタイショーです。
ここまではホールにあるスタインウェイフルコンで。
ここからが今回しかできないところ!
日本に誇る響きの良さのこのホール上で今回のために荒木さんが購入したピアノ、弦をひとかけ(2本)とダンパー一つだけ残して他を全て外した状態のものを準備。
ここから本当の解体!
まずはダンパーの仕組みを細かく説明、その後ダンパーを外す、沢山の種類のハンマーで弦を叩く(普通のフェルトのハンマー、湿気でふにゃふにゃになったハンマー、硬化剤で固めたハンマー、ゴムのハンマー、木のハンマー、鹿皮を巻いたハンマー、スポンジのハンマー)弦をめちゃくちゃ緩めていくとどこまで低くなるか実験、チューニングピンから弦を外す、私が弦を切ってみる、チューニングピンを外す、何回チューニングピンを回したら外れるか数える、金属フレームのネジを外す、ネジの数を数える(38個)、そしてクライマックスのフレーム外し!
荒木さんが車に積んできた機材でフレームを3点にかけたベルトをフックで引っ掛けてチェーンで吊り上げました!!
こんなことはコンサートホールで行ったのは世界発ではないでしょうか??
その後フレームの下に潜ってみる(カメラワークがあるのでバッチリ見れます)響板を大太鼓のバチで叩く、いろんなところを叩いてみる(結構違う)、オルゴールを置く、荒木さん持参の響板の素材の角材を見て、響板の厚みを見る、駒の素材を見てその厚みを見る、駒の表面の曲線になっている板をみる、ピン板の素材の板をみてその積層を見るなど板の全てを見た後、フレームが取れたので軽くなったピアノの胴体を斜めに立ててピアノの裏をお客様に真正面から見てもらい、支柱の説明、リムの説明、響棒の説明、響板のクラウンの説明、金属フレームの手前の角が支柱が集まっているところに刺さってそこから放射状に振動が伝わる説明、クラウンのほぼ中央に駒がある説明、クラウンを響棒でつけて弦を張った時駒からの圧力でクラウンが少なくなり響板が平になっていく説明、響板がただ平なのではなく、さまざまなテンション、緊張関係のもとに平に保たれている説明・・・などと沢山カメラワークを使って細かく説明できました。
ピアノという楽器の構造の面白さを存分に語り尽くした感があります。
その後質問に答えて大屋根とペダルに関して話をしました。
最後に月の光とキエフの大門を弾いて大人の部はなんと105分。
子供の部はピアノの鍵盤、ハンマーシャンク、芯線、巻線、フェルトなど袋に詰めたものをプレゼント。
プログラムは7枚の絵でピアノを上からみてどんどん下へいく、つまり大屋根、弦、鍵盤、フレーム、響板、フレームと支柱、足とペダルが書いてある紙を切って重ねるとピアノが上から下にどのようになっているか一目瞭然になる紙、アクションカットモデルのさまざまな部分をバラバラにしてそれを切って貼り付けるとアクションカットモデルになる紙などの付録も満載のお土産大放出でした!
もうこれ以上のピアノの秘密のワークショップは無理ではないかと思います!!
出し切りました!

はじめは単純にピアノの魅力を知ってもらうワークショップというところから荒木さんが今回のためだけにピアノをご購入するという話になってから凄いことになってきて今回に至ります。
ひとえにまずは荒木欣一さんの凄まじい熱意とピアノ愛があったからこそ今回の凄い公演になったのだと思います。荒木さんなしでは絶対今回のようなことは不可能でした。
あとアシスタントの玉田さんが素晴らしい!いつも的確なアシスト、凄かったです。
またここの舞台スタッフの皆様が凄まじくプロフェッショナル!!全く隙のないサポート、先を常に読んで動いていただき私がすることにのみ集中できました。ドア係の方の掛け声に活力をいただき励まされ、アシスタント係の方に先読みで色々動いていただきなんと言っても激しく撮影するものが変わるのに完璧について来ていただいたカメラ担当であり、舞台総括のIさん、皆様素晴らしすぎました。
そして、何をお伺い相談しても即レス、あらゆる困難を解消乗り越えて、モニターも購入、予算計上もバッチリほか我々のために誠心誠意動いていただいた制作のIさんTさん、初めての試みにも関わらず、本当に精神が安定して我々がすることにのみ集中できました。
このホールのプロフェッショナル魂の凄さをひしひしと感じました。
ある意味ホールはこうでなくては!!!!!
久しぶりに素晴らし過ぎる演奏家の仲間にもおいでいただき、感激!!沢山話せました。
他ホール関係者、演奏家、プロデューサー、ピアノの先生、ピアノの生徒たくさんの方にご来場いただき終演後に沢山質問をいただき、ご来場いただいた皆様の意識の高さに驚愕でした。
荒木さんが購入されたこのピアノはなんとこの後修復し使えるように生まれ変わりする。
なんともう買い手がついているそうです!
荒木さんの修復ならば皆さん買いたくなるのでしょうね!

このワークショップ、もう今回限りかと思ったのですが、荒木さん曰く、このようなワークショップをするのであればそれに向けて購入します!ということです!
是非全国のプロデューサーの皆様、このワークショップにご興味ありましたら是非行いませんか??チームで参ります!!

まだまだ語り尽くせないくらい楽しいことがありました。
今まで行ったピアノの秘密ワークショップの中で最大最高のワークショップができたと自負いたします。

荒木さん、玉田さん
素晴らし過ぎる兵庫県立芸術文化センターの制作、舞台他全ての皆様
ほかお世話になりました全ての皆様

有難うございました!!!!!




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