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三鷹市のニューイヤーファミリーコンサート「小学生からのクラシック『展覧会の絵』」が終わりました。
昨年の5月から三鷹市第一小学校に赴き何回となく打ち合わせをして、6月、7月と2回のワークショップを五年生3クラスの皆さんに各々のクラスずつに行って参りました。
ワークショップはムソルグスキー作曲「展覧会の絵」全曲を各クラス3〜4曲を題名を伝えずに、純粋に私の演奏を聴きながら絵を描いてもらうという事をして、2回目のワークショップではその終曲の「キエフの大門」のみををすべてのクラスで演奏して絵を描いてもらうというワークショップをしました。よって「キエフの大門」の絵は102枚になりました。
ワークショップでは出来るだけ自由な発想で描いてもらいたかったので、例えば「キエフの大門」では門を描いたような生徒は誰一人いませんでした。
本当に一枚一枚があまりにも個性的でまた各々が突き詰めた立派な作品であったと思います。
各クラス90分のワークショップなので、都合6回のワークショップでしたのでかなり濃く生徒と関わったと思います。
そのため一つ一つの絵が自分の演奏を通して作られたと思うと、やはりかなりの想いが込み上げて参ります。
そのあと8月、12月とその絵をスキャンして、実際の本番会場で私の演奏する「展覧会の絵」全曲に合わせてその絵の映像を合わせてみて、さまざまな議論をしてどんどん練り上げていき、本番直前にも何回となく我々の演奏に映像をどのように合わせていくかを試して本番に臨みました。
絵との関連で演奏の方もこのようにした方が良いだろうと色々な議論も出し合い、演奏も練り上げられたものになったと思います。
ロビーには250枚以上の原画がありとあらゆるところに展示されて、ホールが美術館のようになりました。
ワークショップの様子もプロジェクターで壁に投射して音声とともに上映いたしました。
三鷹市では15ある全ての小学校へ三つのグループに分かれて訪問演奏に訪れる企画はもう13年続いております。そのメンバー全員が揃って行うガラコンサートがこのニューイヤーファミリーコンサートです。
ヴァイオリン、チェロ、木管五重奏、ピアノの編成です。
そのメンバーが総力を出して演奏した「展覧会の絵」はその小学生の絵と相まってかなりの感慨に胸が一杯となりました。
前半ではラヴェル のピアノトリオ、プーランクの六重奏曲を演奏しました。
とてもある意味ヘビーでしたが、だからこそ弾きごたえ、演奏の喜びもひとしおでした。
打ち上げにも第一小学校の関わっていただいた図工の先生もおいでいただき、更なる発展させ膨らませた企画を出し合うこともでき、まだ公開できませんが、もしかすると次年度は今回を上回る凄い企画ができるかもしれません。

全員での写真を撮り忘れましたが、毎年神谷さんとも写真を撮っているので、「展覧会の絵」がメインの今年は額縁の中に入ってみました。

13年一緒にアウトリーチ、コンサートをやってきた素晴らしいメンバー、編曲の梅本さん、デザイン、映像の井上さんをはじめとした沢山のアーティストスタッフ、第一小学校の図工の先生をはじめとした学校の皆様全ての皆様に感謝申し上げさせていただきます。また、三鷹市スポーツと文化財団の素晴らしいスタッフの皆さんの今回の発想と実行力、忍耐強く練っていくエネルギーの賜物であったこの作品は私も一生忘れることがないと思います。本当に感謝申し上げます。
これからもこのアウトリーチとコンサートが長続きしますように!また、更なる発展のある次年度のコンサートとなりますように!












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