安心してください!中村です

元松本深圧院福岡院長です。

筋肉は鍛えるよりも「ゆるむ」ことが大事 2

2016-04-30 18:03:48 | 日記
昨日の記事の続きです。
何故筋肉をゆるめたほうが良いのか?


股関節など身体の各関節運動が行われる際、運動に直接関与する筋肉とその運動にブレーキの役割を行う筋肉の二種類があります。前者を主動筋、後者を拮抗筋と呼びます。


歩くときの股関節の動きでいうと、足を前に進める時(股関節屈曲運動という)の主動筋は腸腰筋や大腿四頭筋(腿の前面の筋肉)、拮抗筋はハムストリングス(腿の裏面の筋肉)となります。




腸腰筋。みぞおちの高さに位置する胸椎12番から腰椎から起こり、大腿骨の小転子という部分に付着しています。




大腿四頭筋は大腿直筋、中間広筋、外側広筋、内側広筋の4つの筋肉で構成されている。大腿直筋のみ腸骨(骨盤)の前面から、他の三筋は大腿骨から起こり、膝蓋骨(膝のお皿)を介して頚骨に付着する。写真は大腿直筋を取り除いた状態。ハムストリングスは大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋から構成される。坐骨結節から起こり、頚骨の外と内側に付着する。



ちなみに足を進める際の股関節運動を例に出しましたが、この関係はどの関節でも関与する筋肉が役割を負っています。また股関節の例で言うと足を後ろにする(股関節伸展運動)際には腸腰筋・大腿四頭筋が拮抗筋、ハムストリングスが主動筋と役割が逆になります。



で、本題に入りますが運動のパフォーマンスは分かり易くいうと身体全体の各主動筋と拮抗筋の差によって異なります。仮に例えるなら、筋肉が最大に緊張している状態を100%とした場合、


一般人    主動筋 80%  拮抗筋 76%   差 4%


プロ選手   主動筋 65%  拮抗筋 30%   差 35%


といったところです。股関節症や慢性的な身体の痛みなどを抱えている方の場合、


       主動筋 90%  拮抗筋 88~89%  差 1~2%


といった具合です。こういう状態で前回述べたように筋トレをしたとしてもパフォーマンスの数値からみても効果が低いです(とはいえ全く動かさないほうが良いというわけではありません、あくまでも筋トレの場合です)。


ですので深圧やボールほぐしなどでゆるめることがとても大事です。硬い部分をとことんほぐし、ゆるめることで主動筋群と拮抗筋群の緊張を取り、日常生活上の動作がスムーズに行えるようにパフォーマンスを向上させましょう!



ゆるむシリーズはもうちょっと続きます。


筋肉は鍛えるよりも「ゆるむ」ことが大事 1

2016-04-29 18:55:39 | 日記
銀座店にいた時も現在、福岡店で深圧を行うときもよく耳にすることが多かったのが


「やっぱり足の筋肉を鍛えないといけないですか?」


という言葉でした。


筋力トレーニングは基本的に鍛えたい筋肉に10回×3セットで限界となる負荷をかけ筋繊維を破壊し、栄養と休息により超回復を促進させることで修復の過程で強い筋繊維になるように運動プログラムをデザインする必要があります。


ですので、松本深圧院では筋肉に痛みがあるときに筋トレでさらに痛めている筋肉を破壊することは自ら筋繊維を損傷させ状態を悪化させるため、行わないよう助言しています。


私はこれに加えて筋肉をゆるめることが大事だと考えています。


トリセツ⑤で紹介したように運動科学者である高岡英夫さんが提唱した体軸理論に基づく考え方ですが股関節症の方だけでなく、多くの現代人の身体は無駄に力が入り、全身が常に緊張した状態にあります。この緊張状態をスティッフ(stiff、硬い)といいます。加齢や病気によって身体のスティッフさの割合が増していきます。逆に生まれたての赤ん坊や一流のスポーツ選手などは常に余分な力が抜けた状態が保て、いつでも最高のパフォーマンスが発揮できる状態です。この状態をフリー(free、自由な)といいます。





分かりにくいかもしれませんが、ライフサイクルにおけるフリーとスティッフの割合です。加齢と共にスティッフさが増すイメージです。怪我や股関節症は従来の年齢よりもスティッフさが一時的に増している状態と言えます。





高岡英夫さんの著書でもたびたび挙げられるフリーな身体を持つ一流選手の代表、イチロー選手。打ったあとから流れるような身体の動きです。


スポーツ選手を例にするとわかりやすいのですが、トップクラスのフリーな身体を持つイチロー選手は怪我もほとんど無く年間を通して高いパフォーマンスを保つことができています。反面、アマチュアや日本の選手はスティッフな身体(もちろん、一般の人に比べればかなりフリーの割合は高いのですが)であるためにパフォーマンスに波があり、怪我もしやすく場合によっては重篤な怪我で引退を余儀なくされることもあります。


話を戻しますと股関節症の方の場合、筋肉を傷めている状態である上にスティッフな身体であるため負荷をかけたトレーニングを行うと損傷しやすい状態です。まずフリーな状態に戻すことが必要なのです。そのためには筋肉をゆるめる必要があるのです。


深圧はそのゆるめる効果をもたらすことができます!


次の稿では何故ゆるめる必要があるのかについてもっと詳しく述べます。

この世に絶対はない

2016-04-28 19:29:12 | 日記
変形性股関節症と診断する医師たちは決まってこのようなことを口にします。


「進行性なので治ることはありません」


「手術するしかありません」



変形性股関節症のガイドライン上、手術以外の方法論しかないと書かれているとはいえ、マニュアル的に揃って上記の言葉で片付けてしまうのはいかがなものでしょう?


そもそも医学って科学の中の応用科学に位置付けられます。したがって医師を筆頭に医療に携わる職種は科学的に証明できる根拠(エビデンス)に基づいて診断を下したり、治療を行います。


私は医学が科学を標榜するのであれば同じ応用科学である数学(数学基礎論)で1930年に証明された「ゲーテルの不完全性定理」のことを踏まえて欲しいと思います。


オーストリア・ハンガリー帝国(現チェコ)の数学者・論理学者であるクルト・ゲーテルによって発表された「ゲーテルの不完全性定理」は19世紀から20世紀にかけてあらゆる現象を解き明かしてきた数学、論理学のみならず、物理学、科学全体に衝撃を与えた定理でした。



wikipediaからの引用

第1不完全性定理
自然数論を含む帰納的公理化可能な理論が、ω無矛盾であれば、証明も反証もできない命題が存在する。

第2不完全性定理
自然数論を含む帰納的公理化可能な理論が、無矛盾であれば、自身の無矛盾性を証明できない。



と、これでは何のことかさっぱり分かりません(汗)。色々と解説を入れるとかなり長くなりますので結論を。


この定理の名が示す通り、この世に完全なものが無いことを証明されているのです。絶対的なものや法則などなく、ひいては全知全能とされる神の存在すら否定されたのです。


だから医学が科学を標榜するのであれば、絶対良くならないなんて言ってはならないと思います。


ゲーテルと同じく現代の偉大な数学者であるグレコリー・チャイティンの言葉ですが、


「私は、神が、物理学ばかりでなく、純粋数学においても、自然数論においてさえ、サイコロを振ることを証明した」


チャイティンはゲーテルと同じような定理を証明していますが、この方の発見はランダム性についてでした。
ちなみにこの言葉はかのアインシュタインが「神はサイコロをふらない」という言葉に対してのアンチテーゼです。


私はこのサイコロとランダム性って「希望と可能性」だと思います。ですので、股関節は決して良くならないなんて沈むことはありません。安心されてください。


中村

健康のためには○○○を食べること?

2016-04-25 14:00:20 | 日記
自己紹介シリーズから更新が遅くなってしまいました。


ようやく初めての記事となります。


松本深圧院では松本総院長、田山院長が専門的に股関節のことを記事に起こして発信してもらっています。


私からは異なる視点、種類の情報発信をしたほうが面白いのではないか?という考えで記事を書いていきたいと思います。たまには福岡のことや珈琲だったり。


楽しみにしていてください!




さて、タイトルの○○○に該当する食べ物は何でしょうか?

チアシードなどに代表される次世代のスーパーフードでしょうか?



巷には健康になるための食事法や食べるべき食材に関する情報があふれています。


・一日○食 食べなさい

・野菜を食べないとビタミンや食物繊維が足りなくなるから 食べなさい

・50歳を過ぎたら肉を食べなさい

・綺麗に痩せたいなら炭水化物を食べなさい

・ボケたくなければ発酵食品・雑穀を食べなさい

・長生きしたけりゃトマトとネギを食べなさい

・がんになったら肉を食べなさい

・がんになったら玄米を食べなさい


、、、などなど


これ実はAmazonで「食べなさい}で検索して出てきた書籍のタイトルです。

1092冊もありました。


挙げたらキリがありませんし、羅列してみると明らかに書籍の主張が対立するものも多いです。そうするとテレビなどで○○○を食べると△△に良いって主張が「本当なの?」って思えてきますよね。


これでは健康のために何を食べてよいのか途方に暮れます。


ちなみに現在の私はかなりの肉食です。しかし、2年前まではマクロビオティックやフルータリアンを取り入れていた時期がありました。ただ以前にもお伝えしたように糖質制限は危険です。


そしてタイムリーなことに最近、糖質制限の第一人者とされる方が心筋梗塞で亡くなられたそうです。


またマクロビは浸透していますが、創始者はがんで亡くなられています。


うんざりすることばかり並べ立てましたが、先のAmazonの書籍の中で最適解だと思われるものがありました。


「<からだ>に聞いて食べなさい」


私自身はこれに付け加えるなら、自分のやりたいこと生きたいことに応じて<からだ>が欲するものを食べるのが良いのだと思います。


ですので皆さんにもよくある疑問だと思われますが、食べたいものを食べるのが一番かもしれません(もちろん、糖分なんかを延々と食べ続けるなどすれば明らかに不調を起こすと思います)。


ちなみに日本の栄養学は世界的にみてもかなり古くて遅れています。19世紀末にドイツから入ってきたものをベースにしたまま現在の医学でも適用されています。カロリーで栄養やダイエットのことを考えるのは世界的にみても古すぎます(もっともインターネットの普及により、こういうことも情報として入手しやすくなりました)。


食べたいものを食べて「美味しい」と思えることが一番ですね!

中村雄也 トリセツ6 筋トレ

2016-04-14 17:39:18 | 日記
入社したての1月、深圧を始めたばかりのころは体重51kgとかなりガリガリな体型で押す力もかなり弱く、体力もほとんどありませんでした。先の記事にも書いたように糖質制限を続けていたことで痩せはしたものの、筋力もかなり落としてしまっていたのだと思います。

1月末から銀座店での休みを利用して体質改善と筋力UPを目的にトレーニングを始めました。



3月12日にこちら福岡へ赴任してから皆様により良い深圧を提供できるように全身強化のために本格的にパーソナルトレーナーの先生がいるジムに入会し、現在に至るまで週2日のペースで鍛えていただいております。

幸運なことに現在通っているジムのオーナー兼パーソナルトレーナーである先生はものすごい人でした。宇戸信一さんといいます。ボディビルダーとして1974年のミスターユニバース(ボディビルの世界大会)で世界3位を修めており、その年の優勝者はハリウッドスターのアーノルド・シュワルツネッガーだそうです。


世界3位の頃の宇土先生。超人的な身体です。

銀座店で松本深圧院に来られる方々への深圧を見学していて思ったのが、皆様追い込まれている状況で藁をもすがる想いで当院に改善を求めて来られたこと。そして施術の度に場合によっては結構な痛みに耐えて下さっていること。研修を通してこのように感じていました。

私は股関節の痛みやそれによって強いられる生活上の妨げを経験することはできません(おそらく今の所は)。

ただ、それに応じることができるようにするためにもジムで極限まで痛めつけ、追い込まれる経験を積むことになるのではないかとも思い、ワークアウトを行っています(宇土先生の追い込みのかけ方も凄いもので、先日は負荷が変わり脳に酸素がまわらず吐く寸前まで負担をかけました)。





これまでトリセツの中で色々と自己紹介をしてきましたが、新参者なりに信頼されるよう自己を磨き続けていきます。福岡、九州で股関節にお困りの皆さん安心して私、中村にお任せください(^-^)