安心してください!中村です

元松本深圧院福岡院長です。

筋肉は鍛えるよりも「ゆるむ」ことが大事 1

2016-04-29 18:55:39 | 日記
銀座店にいた時も現在、福岡店で深圧を行うときもよく耳にすることが多かったのが


「やっぱり足の筋肉を鍛えないといけないですか?」


という言葉でした。


筋力トレーニングは基本的に鍛えたい筋肉に10回×3セットで限界となる負荷をかけ筋繊維を破壊し、栄養と休息により超回復を促進させることで修復の過程で強い筋繊維になるように運動プログラムをデザインする必要があります。


ですので、松本深圧院では筋肉に痛みがあるときに筋トレでさらに痛めている筋肉を破壊することは自ら筋繊維を損傷させ状態を悪化させるため、行わないよう助言しています。


私はこれに加えて筋肉をゆるめることが大事だと考えています。


トリセツ⑤で紹介したように運動科学者である高岡英夫さんが提唱した体軸理論に基づく考え方ですが股関節症の方だけでなく、多くの現代人の身体は無駄に力が入り、全身が常に緊張した状態にあります。この緊張状態をスティッフ(stiff、硬い)といいます。加齢や病気によって身体のスティッフさの割合が増していきます。逆に生まれたての赤ん坊や一流のスポーツ選手などは常に余分な力が抜けた状態が保て、いつでも最高のパフォーマンスが発揮できる状態です。この状態をフリー(free、自由な)といいます。





分かりにくいかもしれませんが、ライフサイクルにおけるフリーとスティッフの割合です。加齢と共にスティッフさが増すイメージです。怪我や股関節症は従来の年齢よりもスティッフさが一時的に増している状態と言えます。





高岡英夫さんの著書でもたびたび挙げられるフリーな身体を持つ一流選手の代表、イチロー選手。打ったあとから流れるような身体の動きです。


スポーツ選手を例にするとわかりやすいのですが、トップクラスのフリーな身体を持つイチロー選手は怪我もほとんど無く年間を通して高いパフォーマンスを保つことができています。反面、アマチュアや日本の選手はスティッフな身体(もちろん、一般の人に比べればかなりフリーの割合は高いのですが)であるためにパフォーマンスに波があり、怪我もしやすく場合によっては重篤な怪我で引退を余儀なくされることもあります。


話を戻しますと股関節症の方の場合、筋肉を傷めている状態である上にスティッフな身体であるため負荷をかけたトレーニングを行うと損傷しやすい状態です。まずフリーな状態に戻すことが必要なのです。そのためには筋肉をゆるめる必要があるのです。


深圧はそのゆるめる効果をもたらすことができます!


次の稿では何故ゆるめる必要があるのかについてもっと詳しく述べます。