とうとう大晦日です。
皆さんは年の締めとしてブログを書きたくっているのだろうと思いますが、私はいつもの日常を書くのです。
といっても車弄りはしてませんので、いつものような素人整備ネタはありません。
車弄り、とくにスバルネタを楽しみにされている方にはつまらないネタ記事になります。
そうではなく、何故か一部のコアのパソコンマニアが私の記事に反応することがあり、そういった方がプチ反応するかと思われる内容になります。
さてさて....
この正月休みを使って自分が仕事で使うようのパソコンを一台でってあげようと考えてます。
激貧なので新品なんて用意できませんよ。かといって中古機種を購入なんて嫁さんから許可が下りるわけありません。
そんな激貧が嗜むのは、裕福な知人会社から廃棄処分するからあげるよと提供してもらった退役軍人の機械から部品をはぎ取って構築です。
そのまま廃棄PCを再利用したらええんとちゃう?という意見もあるでしょうが、一般的なパソコンは間違いなく外観がボロボロになるまで酷使されスイッチ等がダメダメになっているのです。
それに、私が仕事で用いる用途では一般的なパソコンでは役不足なんですよね。
そんなに高機能なパソコンが必要なのかというと、そんなことはないのです。
私はCPUスペックやビデオカードに高機能は求めません。
しかし、ハードディスクが大量に搭載できてRAID5が構築できることにだけこだわります。
スピードは求めないがデータの保守にはすごく拘る派なんです。
そして、メモリーが沢山搭載できるタイプがいいなー。
OSはWindows7に拘ります。というのは事務所のいろんな機器のドライバー対応がWin7までだったりするんですよね。
まあーそんな条件なので有りあわせでパソコンをでっちあげようということです。
その中で、ちょっと気になるメモリーを探ります。それが本日のネタになります。
知人から巡ってきたメモリーです。知人曰く「サーバ用と思うねんけど自分とこのどのマシンでも認識されない壊れているかもしれんからナガーンさんにあげるよ。」ということで私の手元へ来たものです。
このメモリーが使えないか考えるのです。
メインのチップが横1列に数えて9個の奇数なのでECCタイプなのは確定です。
そして問題なのがチップが上下2列というタイプです。これを私は2階建てメモリーと呼んでます。
このタイプは2枚のメモリーが1枚へむりくり実装されているようなタイプになっていることが多いのです。
つまり、そういう変態的に凝縮されたメモリーに対応しているマザーボードでないといけないということです。
このメモリーの型番ですが....
「M393T5160FBA-CE6」です。DDR2のピッチ配列で4Gなんです。
そう、4Gのメモリーが4枚ですよ。合計16Gです。そりゃー使いたいでしょ。
そして、ECCメモリーは一般的なパソコンには使えません。
しかし、ECCの機能を殺せば一般的なパソコンでも使えるようになったりします。メモリーは種別を記録している箇所がありその部分を書き換えることでECC機能無しとしてマザーボードに誤認させて運用できるようになるというものです。
その書き換えソフトがSPDToolというフリーソフトなんです。
SPDToolについては詳しくは書きませんので興味ある方は各人で調べてください。
尚、私はすでに何枚かのECCメモリーを書き換えしてnonECCメモリーとして運用に成功しております。
で、こういったメモリーに詳しい方は最初のメモリーの写真を見て気付いているかと思います。まあー気付いた人はバカなことを確認しているなーとクスクス笑ってブログを読んでください。
さてさて、このメモリーが生きているのかの確認をするのが先決です。
メモリーを認識するマザーボードがなければなにもできません。
とりあえず、この手のメモリーを認識しそうなサーバを、私がしゃぶりつくすように放置プレーしているサーバー墓場からこのぐらい発掘してきました。
これだけのサーバーを棚から抜き差ししたら明日に筋肉痛確定かな?
これらにサクサクとメモリーを差してみてPOST起動するかテストしてみます。
するとメモリー認識に成功しました。
NEC EXPRESS 5800/120Rh-2 という2Uのラックサーバーです。
メモリー2枚を挿して電源オン
NECのロゴが表示されてPOST起動したときはプチ感動です。
だってサーバ保守仕事をしている数人の手を渡って、それらの人が難儀していたメモリーを私のガラクタ(知人会社からもらった廃棄物ですが....)が認識したのです。
このメモリーを持ってきた知人に、もちろんこのブログを見せつけるのですよ。
ここまできたら残りのメモリを挿して4枚挿し構成です。もちろんのように16GのメモリーとしてPOST起動しました。
このサーバーはメモリースロットが8本あるので残りに元からついていた1Gのメモリーも突っ込んでみましたが、それだと起動しません。ちなみにこのサーバ機は16Gが最大メモリーです。
16Gを越えたので起動しないのか、それとも2階建てメモリーとの組み合わせでメモリーアクセスパスの関連でダメなのか、その辺りまでは追及しません。今回はこのサーバーを解析するのが目的ではなりませんので....
さて、次はメモリーの情報書き換えです。
SPDToolを動かすためにはWindowsをインストールしなければなりません。
メモリーが16Gもあるので64ビットOSにしようかと、Windows7の64ビットを用意です。
HDDは手元にSCAコネクタのやつはゴロゴロあるので適当なのをチョイスしました。
光学ドライブへメディアをセットするときに気付きました。
このサーバはDVDドライブではなくCDドライブでした。それもスリムタイプです。
DVDドライブをとりつけることを考えます。
マザーボード上にコネクターがあれば5インチベイタイプのドライブを用いることができるのですが、残念ながらマザーボード上にコネクターがありません。
わかったよ。DVDのスリムドライブを用意するよ。
ということで、仕事で運用しているサーバ機達から、DVDスリムドライブが搭載された機種を引っ張りだしまして、一時的にDVDスリムドライブを拝借です。
Windows7はサクッとなんのトラブルもなくインストール成功です。
SPDToolを起動します。
そして、メモリーのタイプをまずは確認です。
うん?「DDR2 SDRAM FB」?
なんでFBがついているの?
私が思っているのと違うぞ。
ということで、メモリーを取り出しまして.....
さっきDVDドライブを拝借したサーバーに搭載しているメモリーを取り外して比較します。
DVDドライブがついていたサーバーはDDR2 ECC の1Gが4枚セットされてます。
うーむ。これって....
はい。あきらかにメモリーボードの上に載っているチップに特徴が....
と、この比較写真を撮影するのを忘れました。
結論を書きます。
この4枚の謎メモリーは....
DDR2-ECC-FULLBUFFERメモリーというやつです。ECCバッファーといわれるタイプです。
SPDToolで書き換えして流用するのは、ECCのUNBUFFERでないといけません。つまりバッファ無しタイプでないとダメなのです。
ECCの機能を殺してだまして運用するのはいいのですが、バッファーはメモリーのアクセスタイミングに影響するのでバッファーのフラグをごまかしたところで運用できないと考えます。
はい、一般のマザーへの流用運用計画は挫折です。
ということは、このごついラックマウントサーバーで運用してやれということ?
事務所に設置している42Uサーバーラックから私が作業している机までは物理的に距離がありモニターケーブルが届くはずありません。
作業机の傍にこのラックサーバー機を転がせばそれはそれですが、爆音轟音のけたたましい巨大物を脳みそをひねくる机の傍に置きたくないのです。
あーっ。もったいないなー。
後輩の仕事用にしてやるか?(後輩は42Uサーバーラックの横に座って仕事してます。後輩の仕事用に用意しているパソコンはサーバ機でサーバラックの中だし...)
でも、後輩の運用用途だと16Gもメモリーは要らないのよね。
ふーん。メモリーの正体がわかって活用できるのも確認できたのに、宝の持ち腐れです。
以上、本日にパソコン関連で作業した内容でした。
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