今年に入って約100本の映画を見たけれど、
この映画は最低最悪の粗悪品だった。
この映画を作ったのは、ブラックスワンを
作った「ダーレン・アノロフスキー」
私は二度とこの監督の映画は観ないだろう。
主演のジェニファー・ローレンスは、
素晴らしい女優で、こんな粗悪品に
主演させられたことが不憫でならない。
このブログでは基本的にネタバレは
せずに、自分用のメモとして書いている。
けれど、この粗悪品を知らずに観て、
気分が悪くなる人を生まないためにも、
展開と「最悪のシーン」を記載する。
粗筋と中盤までは本当に面白い映画。
作家の夫と歳の離れた若い妻が、
田舎の人里離れた一軒家に引っ越す。
平穏に過ごしていた一軒家に、
赤の他人の老人が訪ねてくる。
普通なら追い返すところ、夫は快く
宅内に招き入れ、妻に相談もせずに
宿泊をさせて、勝手に仲良くなる。
翌日、その老人の妻と名乗る女も来て、
また勝手に自宅に入り、図々しく歩き回り、
書斎や夫婦の寝室にも入って、好き放題。
その後、謎の夫婦の息子が2人来て、
兄が弟を殴り殺し、自宅は他人の血で染まる。
更に滑稽なのは、翌晩に親戚や友人が集まり、
一軒家の所有者である夫妻とは全く無関係な
人間が数十人も集まって騒ぎ倒す。
知らん奴が来て、知らん奴の家族が来て、
知らん奴の家族が知らん奴を殺して、
知らん奴の親戚友人が来て馬鹿騒ぎする。
それを全て容認する夫の意味不明な思考。
妻だけが正常。妻だけが被害者。
ここまでは、「どんな展開に!?」
と心を躍らせながら観ていたが....
ここからが最低最悪。
妻が妊娠をして、産まれる直前に、
夫の新作が完成し、数ヶ月前と同様に、
見知らぬ狂信的なファンが集まって来る。
そして気付けば家中が人まみれ。
数分前の「知らん奴ら」は言うても
常識の範囲内で30人とか?だったが、
もはや意味不明な描写が続き、
何百人単位の人間が家の中に蠢く。
しかも、もはやあの一軒家の面影はなし。
どこやねんこれ!!というレベル。
夢オチ?急にファンタジー?というような、
急展開というか謎演出に吐き気すら覚えた。
ここまでも、まあいい。
ここからが、
最低最悪の胸糞展開。
訳がわからない状況の中、妻が出産。
産まれてきたのは可愛い男の子。
産声を上げて、ママのおっぱいを飲み、
無茶苦茶な展開ながら、無事産まれて安心。
そんな中、何百人の他人どもが押し寄せて、
夫は妻から赤ちゃんを剥ぎ取り、
あろうことかそのクソ野郎どもに渡す。
そして......
なんとその他人のクソ野郎どもが、
赤ちゃんの首を折り、殺して、
ぐちゃぐちゃにして、赤ちゃんの肉を
分け合って食べると言うシーンが映される。
泣きわめく妻。そいつらをガラスの破片で
刺しまくるが、逆にリンチに遭う。
目の前で赤ちゃんを殺されて食べられ、
裸にされてボコボコにされる女性。
絶対アカンやろこんなん!!!
で、クソ夫。
「許そう。彼らの行いを全て許そう」
「赤ちゃんの死を無駄にしてはいけない」
いやいや!なんじゃ貴様!!!
最後は妻が家に火をつけて謎の大爆発。
灰になる妻を抱き抱える夫。なにそれ?
ラストシーンは、綺麗な寝室の朝日の中、
妻が起き上がってカメラを見て終わり。
ホントに夢オチやったん??
なんか、聖書の一部を再現だのなんだの、
そんなこともネットに書いていたけど、
赤ちゃん殺しちゃダメでしょ。
ドーンオブザデッドでも赤ちゃん死ぬけど、
あれはゾンビ映画だから成立する。
死んだのはゾンビになった赤ちゃん、
なので、セーフ。
本当に....
こんな気分が悪くなる映画はなかった。
最低最悪の駄作。
これを読んで、それでも観る人はどうぞ。
感想欲しいぐらいだわ.....。
あー、嫌な気持ちになった!