拾い読み★2012-141≪コラム記事≫

ロッテ・内がピンチ抑えて６連勝！中継ぎ陣に厚み



　直球で押した。２点差に迫られた七回無死一、二塁、ロッテは先発の成瀬の後を継いで内が登板。地元の県立川崎工高出身で「（横浜スタジアムで）子供のころから、試合を見に来ていたのでドキドキだった。里崎さんのサイン通りに投げた」と１５０キロ台の直球を連投。１死二、三塁から、二ゴロの間に１点を奪われたものの、最後は代打の下園を得意のスライダーで空振り三振に仕留め、勝利を引き寄せた。

　ピンチでも動じないマウンド度胸が持ち味。「どんな場面でも点をやらない気持ちでやっている」。２０１０年には日本シリーズで優秀選手賞を獲得するなど、中継ぎとして、チームが３位から日本一へと駆け上がった原動力となった。一方で故障も多く、昨夏には右肘を手術。交流戦から、１軍復帰を果たした。「１年間を通してやったことがないので、２軍に落ちることなくやっていきたい」。９年目の２６歳はこう誓った。

　チームはここまで、新人の益田、中後が中継ぎで活躍。首位で迎えた交流戦からは、内に加え、ロサも１軍に昇格し、好投が光るブルペン陣の層の厚さはさらに増した。チームは３年ぶりの６連勝で貯金を今季最多の１０とし「内とロサが帰ってきたのはすごく大きい。連勝はいいことだけど、一戦、一戦集中して全員で戦っていくだけ」と西村監督。得意の交流戦で、首位固めをする。

（zakzak）