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拾い読み★2016-334≪コラム記事2≫

2016年11月29日 22時31分02秒 | マリーンズ2016


【千葉魂】 岩下、名伯楽からラストメッセージ 「一歩進むな。半歩遅れるな」

 色紙を手渡された。ファンを通じて岩下大輝投手の手にそれは渡った。今季限りでマリーンズを退団することになった小谷正勝2軍投手コーチの直筆メッセージ入りの色紙だった。そこには「岩下君へ。一歩進むな。半歩遅れるな」と書かれていた。

 「感動しました。うれしかったです。自分のことをこんなに見てくれていて、気に掛けていただいたのかと思うと、オレ、頑張らないといけないなあと痛感しました」

 岩下は宮崎でのフェニックスリーグ参加中にロッテ浦和球場に残留をしている小谷コーチが今季限りで退団をすることを知った。直接、顔を合わせて感謝の思いを伝えたかったが、その後は鴨川市でのキャンプに参加。時間が流れた。ただ、浦和球場にいたファンに、師は最後のメッセージを託していた。

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 プロ1年目の昨年は2軍でわずか2試合の出場にとどまった。そのオフに右肘内側側副靭帯(じんたい)再建手術を受け、今季はシーズンを棒に振った。チームが元気よく全体練習を行うのを横目にリハビリを行うしかない若者に小谷コーチはよく声を掛けた。「焦るなよ」。口酸っぱく言われた。だからこそ、色紙に書かれていた言葉が、なによりも身に染みた。

 「地道に行けということだと思います。一歩ずつ、しっかり前に進めと。焦って、欲を出して2歩、3歩飛ばしで行こうとせずに目の前をコツコツと進めということではないでしょうか。人間、特にボクなんかは、いきなり成長をすることなんてありえない。地道にコツコツと毎日、努力を重ね続けてこそ結果が出るものだと思います」

 孫ほど歳の離れた岩下を名伯楽は気にかけてくれた。それは星稜高校からドラフト3位で入団した大型右腕の潜在能力を高く評価していた証しだ。

 「オイ。オマエはタイプ的には西野(勇士)に似ている。フォームも体型もな。せっかく目の前にそんな先輩がいるのだから、その姿をよく見ておけよ。どんな練習をしているか。どんな投げ方をしているか。研究をしておけよ」

 だからその言葉通り、ずっと背番号「29」のマウンドでの立ち振る舞いを観察していた。右肘を手術して投げられない日々。テレビ中継や動画を見てはマリーンズのストッパーとして活躍する西野に、未来の自分の姿を思い描いていた。石垣島での1、2軍合同キャンプ。全体練習に合流できない悔しさの中、1軍投手、とりわけ西野の投げる姿を追っかけ続けた。

 7月に投球練習を再開。10月に宮崎で行われたフェニックスリーグで実戦復帰をすると、3試合に登板。ストレートは140キロを計測した。長身から投げ下ろされたそのボールは、球速以上に伸びとキレがあった。

 「やっと投げることができた。自信と手応えはあります。来年はやっと最初から投手として投げることができる年。でも、やっぱり着実に、ですね。こういう時だからこそ焦らずに少しずつ伸びるぞと、心掛けていこうと思います」

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 そんな恩師のメッセージの書かれた色紙はロッテ浦和寮の自室に飾ってある。これからも時には焦ったり、壁にぶつかり落ち込んだりすることもあるだろう。そういう時はこの色紙を見て、自分を見つめ直そうと決めている。

 「オフは地元石川に戻って体を鍛えます。来年は春のキャンプからアピールをして、まずは2軍でしっかり投げたい。そしていつかは同じ年頃でずっと先に行ってしまった連中に追いつき、追い越したい。そう思っています」

 思えば昨年の11月は病室のベッドの上にいた。今は投げることができる幸せを感じ、毎日、トレーニングに励む充実した日々を送っている。「一歩進むな。半歩遅れるなですよ」。岩下はそう言って笑った。見つめる視線の先にはハッキリと将来の夢や目標が見えているような気がした。そしてそこにたどり着くまでの道筋もしっかりと決めている。大きな苦難を乗り越えてマウンドに戻ってきた若者が輝いて見えた。

 (千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

(千葉日報)


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ロッテ・伊東監督の愛娘が「馬術競技」で全国準優勝!! 2020東京五輪いける

 「カエルの子はカエル」とは、よくいったものだ。ロッテ・伊東勤監督(54)の長女、佳菜子さん(24)が11月20日、東京・世田谷の「JRA馬事公苑」で行われた「第68回全日本障害馬術大会2016 Part I」に出場。総勢23人が優勝を目指した中障害A(決勝)で、愛馬のクイナラとコンビを組み、見事2位に入った(タイム42・43秒、1位は40・98秒=競技詳細は別項)。

 「選手のときは口が重かったですけど、監督となれば“しゃべる”のも仕事。話題じゃないですけど、このたび、ウチの娘が…」

 現場では、厳しい表情を崩さない伊東監督の顔が思わずほころんだ。全国大会の準優勝。しかも1、3位は“腕っぷし”がモノをいう男子。そりゃ、うれしいに決まっている。

 伊東監督によると、佳菜子さんが馬術に関心を持ち始めたのは、中学3年時。友人に誘われて始めたのがきっかけだった。以後、その魅力にとりつかれ、大学卒業後の現在は栃木県内の施設で腕を磨き、さらにインストラクターとして生計を立てているという。

 運動神経のよさは父親譲り。その中学3年時、佳菜子さんが運動会で徒競走リレーのアンカーを務めると聞き、伊東監督は応援に駆けつけたが、“佳菜子組”は大苦戦。最後は5位でバトンを受けた。伊東監督も「さすがにダメか…」と思った直後、なんと、佳菜子さんは前4走者をごぼう抜き。トップでゴールに飛び込んだ。


 「捕手出身なので、いつも冷静なんですけど、さすがに、あれは驚きましたね。(趣味の)競輪よりもテンションが上がりました」

 どこにでもある父娘の原風景。プロ野球界の監督という特別な顔はない。「(馬術の)腕を上げるのはいいけど、ちゃんと稼いで、食べていけるのか。間違えば、大きなけがだってありますからね」。そこに父親の心配は尽きない。

 それでも、佳菜子さんには「2020 東京五輪」への夢が広がる。競馬は人気ジョッキーの藤田菜七子だが、馬術は伊東佳菜子!? 「そんなに甘いもんじゃないです」という伊東監督の表情がまたも無残に崩れた。(西村浩一)


障害馬術

10~15個程度の障害物が設置されたコースを、決められた順番通りに、ミスなく早く飛越&走行する競技。少しでも早くゴールするためには、緻密なコース取りが要求される。選手の役割はしっかりと作戦を立て、馬に指示を出すこと。そして、馬がそれに応えてくれることで、「人馬一体」のパフォーマンスを発揮することができる(日本馬術連盟ホームページ参照)

(サンスポ)
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