ちょこっとGUM

今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

拾い読み★2011-148

2011年05月28日 06時21分20秒 | マリーンズ2011~15


唐川、藤村警戒で巨人に雪辱だ…ロッテ
28日の巨人戦(QVC)に先発することが濃厚な唐川侑己投手(21)が27日、同級生の藤村大介内野手(21)を警戒した。この日、QVCでキャッチボール、ショートダッシュなどの最終調整を行った。ルーキーだった08年にはKOされたが、成長した姿で巨人打線に立ちはだかる。
特別な高ぶりはない。巨人戦を前にしても、いつも通りの人懐っこい笑顔だった。「意識とまではいかないけど、藤村は同級生なんでしっかり抑えられれば。結構、打ってますもんね」。ここまで打率3割3分3厘。巨人の2番に定着した藤村のことは、もちろんチェックしている。同世代として、負けるつもりはない。
嫌な思い出がある。ルーキーだった08年5月20日、デビューから3戦3勝と勢いに乗って巨人と初対戦。しかし4回2/3、13安打6失点でKOされた。「あの日から調子が悪くなった。でも忘れました。あのときとは(自分が)変わってると思うんで」と自信をのぞかせた。同級生を抑えてのG倒で、巨人戦をいい思い出に変える。


好調のロッテ唐川、G打線にリベンジ宣言
28日の巨人戦(QVCマリン)で先発が予想されるロッテ・唐川は、3年前の悪夢のリベンジに挑む。27日、「あのときとは変わっていますから」。新人だった2008年の交流戦開幕戦で対戦し4回2/3、13安打6失点と散々だった。今季は4勝1敗、防御率はパ・リーグ2位の1・36と絶好調。成長した姿をG打線に見せつける。

ロッテ・唐川、新人以来の巨人戦登板に自信
ロッテの唐川が27日、先発が予想される28日の巨人戦に向けてQVCマリンフィールドで調整を行った。
巨人戦での登板は新人だった2008年5月20日以来。この時にはデビューから3戦3勝と波に乗ってのマウンドだったが、五回途中までに6失点と散々だった。唐川は「結構、打たれました。あの日から調子が悪くなった」と苦笑しながら思い出す。ただ、今は、防御率1点台を誇るだけに「あの時とは(自分が)変わっている」と自信を見せていた。


【ロッテ】唐川、新人時以来のG戦へ自信
28日の先発が予定されるロッテ唐川侑己投手(21)が27日、QVCマリンで短距離ダッシュなどの前日調整を行った。巨人戦の登板はルーキーイヤーの08年以来。当時は5回途中6失点と乱調に終わっただけに「あの時とは僕も変わっていますからね」とリベンジの気持ちをのぞかせていた。



ロッテ 東洋大の最速153キロ左腕・藤岡を1位指名へ
ロッテが、今秋ドラフトで東洋大・藤岡貴裕投手(21)を1位指名する方針を27日までに固めた。近く球団として正式表明する。最速153キロを誇る同投手はスライダーの切れも抜群の即戦力左腕で、1位競合は確実。早期の表明で藤岡側に誠意を示すと同時に、他球団の動きをけん制する。
東海大・菅野、明大・野村と並んで今秋ドラフトで「ビッグ3」と称される藤岡を、球団は以前から最上位評価してきた。球団関係者は「すぐにでも先発で2桁勝てる力がある。左の先発は(外国人を除くと)成瀬しかいないし、ぜひ欲しい」と明言。既に巨人が菅野、広島が野村の1位指名を公表している中、ロッテも近日中に正式公表する。東洋大も出場する全日本大学野球選手権(6月7日開幕、神宮ほか)終了後にも瀬戸山隆三球団社長、石川晃球団運営本部長らが同大へ出向き、直接意向を伝える調整を進めている。
リーグ3位から日本一となった昨季はレギュラーシーズンのチーム防御率がリーグ5位の4・10。先発陣で年間通して働いたのは成瀬だけだった。今季は唐川が既に4勝を挙げるなど成長著しいが、マーフィー、ペンが故障で離脱し、先発陣の駒不足を露呈。ここまで借金1の3位と苦戦を強いられている。常勝軍団を築くには先発投手陣の整備が必要不可欠。直球でも変化球でも三振が奪えて完投能力も高い藤岡はどうしても欲しい存在だ。早くから東洋大出身の山下徳人スカウトが密着マークを続けており、藤岡側もロッテに好印象を抱いているとの情報もある。昨秋ドラフトでは早大・斎藤の1位指名を公表しながら交渉権を獲得できなかっただけに、藤岡は逃せない。
 ◆藤岡 貴裕(ふじおか・たかひろ)1989年(平元)7月17日、群馬県生まれの21歳。桐生一では3年春のセンバツに出場も、初戦で都城泉ケ丘(宮崎)に0―2で敗れた。東洋大では3年春から台頭。3試合連続完封を含む6勝をマーク。同年秋にも6勝を挙げ今秋のドラフト候補に浮上した。昨夏の世界大学野球選手権ではキューバ戦に先発するなど主力として活躍。東都大学野球リーグ戦通算成績は41試合21勝8敗、防御率1・39。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。



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成瀬苦しみながらも8回1失点で4勝目
 ロッテ成瀬善久投手(25)が、苦しみながらもエースの仕事を果たした。試合前には小雨だったが、雨粒は回を追うごと大きくなっていった。「途中から本降りになった。抜けた球もあったけど、粘りの投球ができた」。悪コンディションの中でも丹念に低めを突き、5月3日以来の4勝目。8回1失点に納得の表情だった。
6回、38イニングぶりに四球を出すなど、この日だけで2四球。雨の影響もあったが、決して出来はよくなかった。「コントロールが悪かった。(四球が)2つで済んでよかったです」。制球に苦慮する中、効果的だったのがチェンジアップだった。
ともに走者を置いた3回と6回、主砲の新井貴を打ち取ったのは外角低めへのチェンジアップだった。成本投手コーチは「中盤から球が低めに集まり出した。チェンジアップもよかった」と振り返る。今季の生命線であるスライダーをカウント球に使い、勝負は落ちる球。頭を使ったピッチングで阪神打線をかわした。
必死の投球で試合をつくった成瀬に、西村監督も「打席に入ったり慣れないことをする中で、1点で踏ん張ってくれた」とあらためて最敬礼。エースの勝利とともに、ロッテが再び連勝モードに入った。




あらマーついてる西村ロッテ4安打4点
ごっちゃんですっ!虎の“失策”で、西村ロッテが八回、マートンのあり得ないボーンヘッドに助けられ、貴重なダメ押しの1点をゲット。ラッキーな形で虎に連勝し、最大3あった借金は1に減った。
清田の右飛で三塁へタッチアップしていた二塁走者・今江は、半信半疑のまま本塁を踏んだ。三塁コーチャーの上川内野守備走塁コーチが発する「ホームに行け」の指示に、「何が起きたのか全然分からなかったです」。野球規則で2つの進塁が認められるため、球審からホームインを促されたが、それでも事情がのみ込めぬまま。ベンチに戻って、前代未聞の詳細をナインから“レクチャー”されたといい、「大きな1点でしたね」と苦笑いで振り返った。
腕を回した上川コーチは「一瞬、何が起きたか分からなかったが、スタンドに(ボールを)入れるのは確認していたので今江に指示しました」と冷静に対応。それでも「見たことないねえ」と目を丸くした。右飛を放った清田は、同じ外野手なだけに「僕もああいうことはしないようにしたいです」と気を引き締めて?いた。
初回も連続敵失でもらったチャンスで、井口が先制3ラン。西村監督は「きょうは相手のミスからもらったチャンスで、しっかり決めた。八回の1点は大きかったね」とうなずいた。故障者が続出する厳しいチーム事情。しかし、ツキに見放されてはいなかった。


今江珍プレー知らず走塁「何があった?」
阪神マートンがボーンヘッドを犯した。8回表1死二塁で飛球をキャッチし、そのままスタンドへボールを投げ入れた。アウトカウントを間違った大チョンボ。二塁走者のロッテ今江敏晃内野手(27)を生還させ、致命的な4点目を献上してしまった。
二塁から生還した今江は照れくさそうに振り返った。「何があったのか分からなかった。分かったのはベンチに戻ってからだった」。三塁まで走ったところで、三塁ベースコーチの上川内野守備走塁コーチから「ホームへ行け」と指示された。マートンがボールをスタンドに投げたシーンを見ていない。「アウトになったらボーンヘッド」と自重しかけたが、球審が本塁方向を指さすジェスチャーが見えた。半信半疑のまま、走りだした。マートンの動きをはっきりと見ていた上川内野守備走塁コーチでさえ、「一瞬、何が起こったのか分からなかった」と振り返っていた。




「井口がしっかり決めてくれた」/西村監督
エースと主軸の活躍で阪神に連勝。ロッテ西村徳文監督のコメント。
「相手のミスでもらったチャンスで、井口がしっかり決めてくれた。初回の得点で成瀬も楽になったね」。





【兎さん目線】
川口コーチ ノー完投指令「先発は飛ばしてほしい」
巨人は開幕から34試合連続完投投手なしの球団ワースト記録を更新中だが、川口投手総合コーチはあえて先発陣に「ノー完投指令」を出した。
「チームが勝つために6回を1、2点に抑えてくれればベスト。救援につなぐことだけを考えて先発は飛ばしてほしい」と同コーチ。この背景には打線が最近4試合連続1得点と低迷していることがある。とにかく、先取点を与えないのが最優先。28日のロッテ戦でリーグ単独トップの6勝目を狙う内海は、川崎市のジャイアンツ球場での投手練習に参加し、「打者が打てないときに投手が抑えるのがチームプレー。僕らが0点に抑えれば勝てる」と誓った。




G打線不調も内海「0点に抑えれば負けない」
巨人・内海哲也投手(29)が27日、28日のロッテ戦(QVCマリン)に向けて「0点に抑えれば負けない」と完封勝利宣言した。打線が4試合連続で1得点のみと絶不調なだけに、悲壮な決意でマウンドに向かう。
今こそ、チームスローガンの『結束』が必要だ。キャッチボールやランニングで調整した内海は、難局に立ち向かう姿勢を示した。
「(投手と野手は)持ちつ持たれつ。僕らがカバーしていくことがチームプレーだと思う。それこそ、結束でしょう。0点に抑えれば負けない」
小笠原、高橋由を故障で欠く打線は4試合連続の1得点止まりで、4連敗中。28日には脇谷らが1軍に昇格するが、ロッテの先発は防御率1・36の唐川。あとは主軸の復調を待つしかない状況だ。
投手陣も球団ワーストとなる開幕から34試合連続完投なし。この状況を打破するには、相手に1点も与えず最後まで投げ抜いて勝つしかない。投手陣の柱として、内海は完封を追求する決意だ。
リーグトップタイの5勝、防御率1・72と好調が続く。ただ、QVCマリンは過去3試合で0勝1敗、防御率6・57と鬼門。特有の強風対策がポイントになる。
「スライダーの曲がりも大きくなるかも。状況を見ながらコントロールしていきたい。とにかく粘り強く投げたい」
この日、関東地方は梅雨入りしたが、チーム内に漂うじめじめした空気は、選手会長が吹き飛ばす。




岡崎ヘッド明言!不振・坂本を3番に固定
巨人の岡崎郁ヘッドコーチ(49)が27日、19打席連続無安打の坂本について「打順を変えるつもりは全くない」と3番で起用し続ける方針を明かした。中軸が不振で、ここまで4試合連続1得点。打順の組み替えも選択肢の一つだが、全幅の信頼を寄せて復調を待つ。
チームは今季2度目の4連敗で借金3。岡崎ヘッドは「坂本はどんなに不調でも3番打者としての攻めをされる。1番とは違う。(厳しい)配球面で戸惑って打撃フォームを崩しているように見える。小笠原、由伸が戻ってきても3番の可能性はある。チャレンジしているわけだから、受け止めて、これを乗り越えてほしい」と指摘した。
2番に定着した藤村が2試合連続猛打賞と好調。中軸が実力を発揮すれば、得点力は上がる。坂本は「早く状態を上げられるようにしたい」と巻き返しを誓っていた。






雪辱の大田!唐川を打つ!4年ぶりに激突
巨人の大田泰示内野手(20)が27日、「唐川打ち」を誓った。28日のロッテ戦(QVC)ではトップバッターでのスタメン出場が濃厚。先発予定の唐川とは、東海大相模高時代の07年に練習試合で対戦して4打数1安打。直球のキレに衝撃を受けた初めての対戦相手で、向上心が芽生えたきっかけとなった。「思い切って振っていきたいです」。4年ぶりの対戦で成長した姿を披露する。
4年前の悔しさは、今でも鮮明に覚えている。休養日のため寮で静養した大田は、唐川との対戦を翌日に控え、静かに闘志を燃やした。「いい投手なので、結果を気にせず思い切り振っていきたいです」。28日のロッテ戦はトップバッターでのスタメン出場が濃厚。ここまで4勝、リーグ2位の防御率1・36と安定感抜群の右腕に、フルスイングで挑むことを誓った。
衝撃だった。高校2年の07年6月30日。成田高との練習試合で、ドラフト候補として注目を浴びる1学年先輩の唐川と対戦した。4打数1安打だったが、安打も直球に詰まって右前に落ちたもので、ほぼ完璧に抑え込まれた。「直球の伸びが全然違った。初めてすごいと思った投手。もっとスイングスピードを上げないと上では通用しないと思いましたね」。そこから連日、夜間までバットを振り込んで、高校通算65発をマークした。
入団以来、2軍で地道に努力を重ねてきた。3年目の今年、ようやく唐川との対戦が実現する。18日の楽天戦(Kスタ)ではプロ初安打となる決勝の中前2点打。ここまで3試合に先発して、15打数4安打、3打点、打率2割6分7厘。「これからもっともっと結果を残していかないといけない」と気の緩みはない。
故障者続出の中、1番打者としての適性を見せ、チャンスをつかんだ。岡崎ヘッドコーチは「1番はできれば固定できた方がいい。現状では大田ですね。運動能力が高いし、躍動感を出してイケイケという感じでいい1番だと思う。先のことは分からないけど、結果を残せばまた明日もという立場。彼は毎日が勝負ですから」と期待を込めて、奮起を促した。
当初は、相手先発が左腕の試合でスタメン起用されていた。だが、26日のソフトバンク戦(東京D)では右腕・ホールトンでも先発。思い切りのいい打撃で原監督の心を動かした。「若さを出して何とか勝利に貢献したいです」。唐川を攻略して成長を証明し、4連敗中のチームの流れを変える。




巨人・田中は休日返上「動かないと!!」
巨人・田中大二郎内野手が27日、川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、休日返上で練習した。プロ5年目、開幕から1軍でプレーを続ける23歳。野手陣は完全オフだったが「動かないと、次の日に体が動かないので。しっかりやることをやって準備したい」。バットスイングと筋力トレーニングで汗を流し、28日のロッテ戦に備えた。




【巨人】高橋信二、円谷を登録抹消
巨人は27日、高橋信二内野手、円谷英俊内野手の出場選手登録を抹消した。再登録は6月6日以降となる。



巨人・渡辺会長「奇跡が10月に起こる」
巨人の渡辺球団会長は27日、新設されるゼネラルマネジャー(GM)職を清武球団代表が兼務することになったことについて初めて触れ、編成の全てを任せる一方で「補強の結果、失敗したらGMに責任を取ってもらう」と言明した。チームは借金3と苦戦中だが、2008年に終盤の9月に12連勝して逆転優勝したことを引き合いに出し「そういう奇跡が10月に起こるから」と不敵な笑みを浮かべた。




【虎さん目線】
高浜がいれば…阪神、内野陣が非常事態に
今、遊撃のポジションが熱い-。いや、正確には、鳥谷の右手人さし指負傷によって人材不足を露呈しただけなので、背筋も凍るような寒い話なのかもしれない。鳥谷の代役となった上本も最初の2試合こそ大活躍したが、その後は攻守にさっぱり。まあ、これまで1軍経験がほとんどなかったのだから、致し方なしといったところだ。
内野手不足の現状に、西武からトレードで黒瀬を獲得した。沼沢球団本部長によると、「二遊間を守れるユーティリティープレーヤー。打撃も悪くないと聞いている」とのこと。一方の真弓監督は「まだよく知らないところもあるので、西武の人に聞いてみたい」。実績のある江草を放出してまで獲得したが、過度な期待は禁物のようだ。
そんな折、ロッテとの交流戦で、高浜が甲子園に凱旋(がいせん)し、スタンドの虎党からも大きな拍手で出迎えられた。いわずとしれた、小林宏のフリーエージェント(FA)移籍による人的補償選手。ロッテでも2軍スタートだったが、荻野貴の故障もあって絶妙のタイミングで1軍に昇格したのだから、彼も強運の持ち主なのだろう。試合でも活躍し、「甲子園の声援は威圧感があったけど、自分にいいように考えた」と頼もしいコメント。ファンにとっては複雑な心境だろう。
何はともあれ、チームは非常事態の状況にあり、鳥谷も完治を待たずして28日の楽天戦(仙台)から守備に復帰する可能性もある。結局は、それで一件落着となりそうだ。




阪神がマートン事情聴取 前日の凡ミス
阪神フロントが、26日の試合で目を疑うボーンヘッドを犯したマット・マートン外野手を事情聴取したことが27日、分かった。
マートンは前夜のロッテ戦の1‐3の八回1死二塁の右翼守備で、飛球を捕球後、アウトカウントを間違えスタンドにボールを投げ込み、阪神は痛恨の4点目を失った。
試合後に沼沢球団本部長が事情聴取。報告を受けた南球団社長は「本人は猛省しているようだ。決してやる気をなくしているとかではなく、大丈夫ですとの報告があった」と話した。


マーひどい…ダメだ虎ダブル最下位転落
ひどすぎる。阪神のマット・マートン外野手(29)が八回、右飛を捕球後、アウトカウントを間違え、スタンドにボールを投げ入れるボーンヘッド。このプレーで致命的な4点目を与えてしまった。初回にも連続失策から3ランを被弾。城島が腰痛で欠場する中、借金は09年9月28日以来の「7」となり、交流戦と合わせ“ダブル最下位”に転落した。
甲子園が言葉を失った。見ていた誰もがあっけにとられた。八回1死二塁、清田が放った打球は平凡なライトフライ。だがその直後、信じられない光景が目の前に展開した。飛球を捕球したマートンが、何を思ったのかポイッとボールを一塁側アルプス席に投げ入れてしまったのだ。
アウトカウントを間違えスタンドへボールを投げ入れる痛恨の失策。走者に2個の進塁権が与えられ、タッチアップで三塁へ進んでいた走者の今江はゆっくりと生還した。「ああいうのは論外や」。試合後の真弓監督は珍しく語気を荒らげてが、草野球以下の最悪のプレーで大きな追加点を献上した。
われわれが知っている、強い猛虎はどこへ行ってしまったのか。
「今まで一度もやったことのないプレー。カウントをしっかり見て、ボールがどこに飛んでいったのか、外野手として基本的なことが抜けてしまった。言い訳は何もできない。チームにもファンにもミスを謝りたい」
そうマートンはプロにあるまじき自身のプレーを謝罪した。山脇外野守備走塁コーチは「(本人に)言うたよ。集中力のなさやって」と指摘したが、常に努力を怠らず、グラウンドに立てば100%を出し切る男に、一体何が起こったのか。
プレーボール直後から、この日のチームは何かが狂っていた。初回、先発の岩田が岡田を一ゴロに打ち取ったが、関本がファンブル。「前に出るなりなんとかしたかった。出鼻やったからね」と関本は悔やんだが、続く高浜の投前への送りバントを今後は岩田が一塁へ悪送球。連続失策で無死一、二塁のピンチを招くと、井口に先制3ランを被弾した。
最悪のスタートとなり、この瞬間に選手の緊張の糸は切れてしまったのか。相手先発はエース成瀬。苦手の左腕でもある。故障者続出の自軍は、城島までも腰痛で欠場。痛い初回の3失点に違いないが、試合を放棄するには早すぎる。選手個々というよりは、ナインを鼓舞できないベンチの問題だ。
事実、六回は四球で出塁した上本が足でかき回し1点を返した。「もう悪くても何しても、我慢して点を取っていくしかない」と指揮官が評したように、覇気を感じさせるプレーを続けた選手だっているのだ。
最低の試合内容で最下位に転落。首位・ヤクルトとは6ゲーム差しかないのに、もはや完全崩壊寸前のチームを立て直せるのか。真弓監督は「やることをやるしかないやろ!」と言い切った。指揮官の手腕が問われている。


とんま~トン…勘違いで阪神連敗最下位に
えっ、あれ、まさか…。阪神マット・マートン外野手(29)がボーンヘッドを犯した。8回表1死二塁で飛球をキャッチし、そのままスタンドへボールを投げ入れた。アウトカウントを間違った大チョンボ。二塁走者のロッテ今江を生還させ、致命的な4点目を献上してしまった。03年の巨人レイサム以来の珍プレー。レイサムは味方に助けられて笑い話で終わったが、貧打にあえぐ虎にはね返す力はない。連敗で借金は7にまで膨らんだ。
甲子園はその瞬間、静かになった。雨音が響き渡る。誰もが目を疑うシーンは2点を追う8回表1死二塁。ロッテ清田が右翼定位置右よりやや後方に飛球を放つ。マートンはなぜか、ゆっくりと落下地点へ。当然、二塁走者今江はタッチアップで三塁に走りだした。
マートンはそのまま右翼線方向に小走り。一塁アルプス席のファンに向け、下手でボールを投げ入れた。あれっ、2アウトだったっけ? あっけにとられた観客が一瞬、静まりかえる中、審判にうながされた今江が戸惑いながらホームイン。罵声も起きなかった。ため息だらけのどよめきだけが残った。
マートン 今までの野球人生の中で、1度も経験がないこと。絶対に起こすべきではないことだった。第三者として見たことはあった。その時はなぜあんなことを、と思っていたのに…。打者を見てカウントを見て風を見て、誰がランナーなのか、ボールがどこに飛んで、それに対してどうするのか。あの時はどういうわけか、基本的なアウトカウントが抜けてしまった。言い訳も何もできない。
ミスに気づいた瞬間、思わず右手で頭を押さえた。信じられない、といった表情で帽子を取った。タッチアップによる三塁進塁と失策による失点。あまりに痛すぎる4点目を献上し、チームは3点ビハインドのまま負けた。打ってはマルチ安打。6回には右前適時打を放っていたが…。事の重大さは、本人が最も痛感していた。試合後は逃げることなく自分を責めた。
マートン チームに対してもファンに対しても、大きなミスをしてしまって本当に謝りたい。もしあの1点がなければ、同点にするチャンスがあった。ボールカウントは考えていたのに…。過ちは起こるものだけど、あれに関しては起こるべきではないものだった。
6回の1得点で流れを呼びかけながら、まさかのミスが連敗を導いてしまった。「ああいうのは論外やな」。真弓監督も苦々しく言葉を吐き出すしかない。後味の悪い1敗で今季ワーストの借金7。もう、後には戻れない。はい上がるしかない。「やることをやっていかな、しゃあないやろ」。指揮官は会見の最後、語気を強めた。




阪神岩田開始10球3失点…ワースト5敗目
阪神岩田稔投手(27)が、1発に沈みリーグワーストタイの5敗目を喫した。1回に岡田を失策で出塁を許す。高浜のバントを、自らの悪送球で無死一、二塁とピンチを広げた。そして、続く井口にスライダーを左翼スタンドに運ばれる3ランで先制された。試合開始わずか5分あまり、10球での悲劇だった。
「(バント処理は)大事に行きすぎた。(悔やまれるのは)あれだけ。(先制点を)取られているのが、勝てない原因」。
これまで登板した6試合すべてで先制点を献上。2回以降は、7回まで2安打無失点の好投だった、悔しさも大きかった。
打線も、この日奪ったのは1点のみ。岩田の登板日の平均得点は「1」と歯車がかみあわない。防御率はリーグ9位の2・70。規定投球回に達している先発陣では、チームトップの安定感だ。過ちを繰り返さなければ、白星も付いてくる。





【気になる記事】
シコースキー右肘手術へ 遊離軟骨除去
西武のブライアン・シコースキー投手(36)が、右肘の遊離軟骨除去手術を受けることが27日、分かった。
同投手は4日に出場選手登録を抹消されて6日に帰国。現地での精密検査の結果、手術することを決めた。帰国する際に渡辺監督は「検査結果次第だけど、手術するとなれば2カ月くらいはかかると思う」と話しており、今回は内視鏡手術とみられることから、復帰時期は最短でも8月以降となりそうだ。シコースキーは昨年は33セーブをマークし、パ・リーグの最多セーブのタイトルを獲得したが、今季は4試合で0勝1敗、防御率4・91と不本意な成績だった。




西岡が実戦復帰を延期「まだ痛むところある」
左すねの腓(ひ)骨骨折でリハビリ中のツインズ・西岡の実戦復帰が、1日延期された。
当初は26日に実戦前の最終テストとなるスライディング練習を行い、27日(日本時間28日)から実戦形式の練習を行う予定だったが、大事を取って回避。「確実に状態は良くなっているが、まだ痛むところがある」と話した。今後は27日(同28日)にエックス線検査を受け、異常が見つからなければ28日(同29日)に若手主体のレッドソックスとの練習試合に出場する。


実戦練習は再検査後に判断 左すね骨折でDLの西岡
左すねの腓骨(ひこつ)骨折で故障者リスト(DL)入りしている米大リーグ、ツインズの西岡剛内野手が27日にエックス線検査を受け、実戦練習の開始時期を最終判断することが26日、決まった。
当初は26日に走塁などを確認し、27日にもリハビリ組や若手がフロリダ州リーカウンティで行う延長キャンプで実戦調整する予定だったが、慎重を期して再検査することになった。問題がなければ、28日に若手主体のレッドソックスとの練習試合に出場する。
26日は守備練習で併殺などの連係プレーをこなし、フリー打撃では快音を響かせた。ただ、走塁は軽くベースランニングをしただけで、西岡は「確実に状態は良くなっているが、痛むところはある。これからが大事になる」と話した。
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2 コメント

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マートン (じりじり)
2011-05-28 07:51:47
試合を観ていなかったので、ネットでマートンだのまっとんだの言っているので、的場が何かやらかしたのかと思ったら・・・
こんなこともあるんですね。
タイガースはチーム状態が悪いだけに、ファンは怒り心頭でしょう。
ごちそうさま~とん (ささどん)
2011-05-29 06:52:00
本当にびっくりしました(笑)

でも、じりじりさん、残念ながら、衝撃のシーンをご覧になってなかったのですね(^^;
でも、あれだけのオイシイのシーン(?)ですから、きっとYoutubeでも見られますよね(^^ゞ

そして、ほぼ間違いなく、今日のサンデーモーニングで、
張さんに【喝っっっ】入れられるでしょう( ̄▽ ̄;

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