鉄子の旅

　本屋で『鉄子の旅』というコミックを見かけて衝動買い。

　漫画を描いている菊池さんが、鉄道好きの横見さんを案内人に、半ば無理やり過酷な鉄道の旅に連れて行かれるドキュメンタリー漫画なのですが、なかなか面白いです、これ。

　横見さんっていうのが、えーと、まぁこういう言葉はあまり好きではないのですがいわゆる『鉄っちゃん』で、ＪＲの全ての駅を乗り降りし、先月２０日にはすべての私鉄駅を乗り降りしたという、かなりのツワモノ。一方の菊池さんは、鉄道好きの編集氏に丸め込まれてこの企画に首を突っ込んだ普通の人。「鉄道なんて乗れればいいよね～」っていう考え方の人です。横見さんの立てる鉄道旅行計画は、鉄道に人生を賭けている人らしく、とにかくダイヤを研究して時間の無駄なく乗り降り乗り降りっ、観光なんてとんでもないっ！！ってタイプで、彼の旅に否応なしに同行することになった菊池さんは当然四苦八苦させられるのですが、そのへんの「鉄道にあまり興味の無い人から見た鉄道好きの人の旅」が、漫画にすると笑えます。

　横見さんの旅行スタイルについては、　彼のホームページを読むとよく分かるかと思いますが、俺様も鉄道の旅は結構好きなので、漫画もホームページも楽しんで読むことが出来ました。あっちこっちの路線が紹介されてますが、読んでいて「ちょっと行ってみたいな～」と思ったのが、上越線の土合駅。谷川岳の登山客にとっては山への入り口となるこの駅、トンネルの途中にあって、出口までは階段を延々と１０分以上も登り続けなくてはならないそうです。むむむ、なんか面白そうっ！！　ヘンテコスポット好きの俺様としては、急激にアンテナが反応しそうな場所です。こっそり夏の旅行の一部に組み込んでしまいました。誰か巻き込まれてくれるかなぁ・・・。