年下のお友達とディナーを食べましょうとお約束をして
その待ち合わせに彼女が選んでくれたのが百貨店の美術画廊で開催されている
日本画家 福井江太郎展でした。
福井江太郎さんって全く知らなくて、まして下調べもせずにその場所へ行きました。
彼女も知らなかったそうですが。。ネットで少し調べたそうです。
とても今ご活躍されている新進の画家さん。
現在ニューヨークでも個展が開催中です。
OPENな空間にその絵画をひとつ見つけ
おやっ。。。素敵。。と食いついてしまいました。
好きな絵との出会いって最初にまず感じます。
順番にひとつひとつ。。丁寧に見ていく私と彼女。
金箔のバックにラピスラズリの青々とした花色が美しい
菖蒲の花が最初に並び、その横には駝鳥のひょうきんであり可愛くもあり
力強くもある何ともいえない魅力的なダチョウたちの絵が続きます。
そして私の好きなカサブランカのパワー溢れる絵がとても素敵でした。
絵画展では写真は写せないので
私が一番気に入ったカサブランカの絵を載せられないのが残念です。
金箔にその絵にならではのさし色があります。
繊細で力強い墨色と金色とさし色はとても美しいハーモニーを醸し出しています。
こちらの絵には全て漢字一文字の題名が付いています。
これは見て下さる側の人の感性も加えてほしい。
長い題名にするとそのイメージで見てしまうからだそうです。
実はこの日たまたま福井先生がいらっしゃったんです。
そしてソファに座って少しの間お話をする事ができました。
3代続いての画家さんの御家柄だそうです。
ダチョウに魅せられしばらく描いていて、その後FLOWER3部作
BROKEN(カサブランカ)、SILENT(菖蒲)、PASSION(ボタン)を描きます。
古代より美術にとって愛されてきた金を取り入れる
照明がなかった時代に 日の光、もしくはろうそくの灯りに
絵は色々な表情を表わすのです。そしてそれがとても美しいでしょと
福井先生はそのシュチュエーションを実践していただき
丁寧にお話しして下さいました。
なぜっ ダチョウだったんですか という質問にも
にこやかに答えて下さいました。
後でHPを見るといつどこでも聞かれますとHPに書かれてあり
いやぁ。。申し訳ないです。。でもいい方ですね。。。
家に帰って旦那に素敵な絵を見つけたわ
ちょっと欲しかったなぁ・・・と言うと
買ってもよかったんじゃないって言ってました。。。
実はその日娘の部屋のエアコンがこわれ、買いました。
そんな・・・私には簡単に買うよって決める値段じゃないんだわっ
でも・・でも・・ほんの一瞬考えたんです。
私の頭がBROKENしていたらカード出してたかもしれません。
しかし 何年かたって・・あの時買っていたらって思う日があるかもしれない・・・