『秋田県の歴史散歩』(秋田県の歴史散歩編集委員会 山川出版社)
神保町の宝探し¥150での収穫。
観光案内でもなく、堅苦しい歴史書でもない、手軽に学べる内容に惹かれた。
秋田県出身ながら、住んだのは若い頃の16年間のみ。ほとんど秋田を知らないということを再認識する読書となった。
少なくとも、自分が生まれ育った秋田市、父方の村、母方の村、妻の実家界隈と、四ヵ所くらいは名跡を訪ね歩いておきたいと思った。帰省して近くを通ってるのに、素通りしてばかりの遺跡や城跡がたくさんある。資料館の類いも意外に少なくない。祭や踊りといった無形文化遺産は無数に。もったいないことだ。
未知や遠くに憧れて足下を見失いがちであった。故郷をゆっくり散策したい。そういう時間を意識的に作りたい。
と、得るものの多い読書となったが、本書そのものが“歴史”と呼ばれてしまうほどに古く(1975年発行)、記載事項が既に歴史の彼方というものも少なくなかった。